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次の日
もうすぐ校門、というところでとおるを見つけて気付かれないようにそっと駆け寄る。
「とおる…あんたやってくれたわね?」
「大原!?なんだよいきなり?」
「昨日の手紙、なによあれ?」
「え?そのまんまだよ。拓哉の悩み相談に乗ってくれって」
「一緒に入ってたアレは?」
「いや、お前との約束で拓哉にまんまは言えないから…でもそういう流れもあるかなって思って一応、保険的な?」
ぐっ、一応あたしとの約束を守っていたのね…
確かに昨日のは先に広田くんに確認しないで話を進めたあたしが間違ってた気がする。
「もしかして昨日、アレ、使った?」
探るような目!
「べ、別に使ってないし!?」
「うわっ…お前…わかりやすいのな」
こいつは…いつも人のことをよく見ている…
「言わないでよ?めぐみにも、広田くんにも」
「さすがビッチだな!まぁ俺もちょっとそれを見込んであいつを向かわせた所があるからな。共犯ってことで」
やっぱりね。まんまととおるの思い通りになったのは気にくわないけど…まぁいいか。
とおるとは下駄箱で別れ、別々に教室へ向かった。
教室に入ると、あ、めぐみ…
「めい!おはよう!」
「めぐみ…おはよう、今日も元気ね」
「えへへ、聞いて?今日ね、広田くんと付き合って一ヶ月記念日なんだ」
「あっ…今日?そうなんだ…それは、おめでとう」
「ありがとう!」
「それで…一ヶ月記念日は何かお祝いするの?」
「うん、放課後にどこかにお出掛けしたいなって思ってるの」
(そうよね、めぐみはそれくらいよね)
「そっか、楽しいデートになるといいね」
「デート!?うん、ありがとう」
やっぱり昨日のはやりすぎだったかも。広田くんには大分先のことを教えちゃったな。
めぐみには…申し訳ないって思う方がよくない気がする。昨日のことは、いつかのめぐみのためになることを信じて忘れてしまおう。
この二人はきっとこの先もゆっくりゆっくり仲を育んでいけるといいな、と思う。
(「友達の彼女」へ続く)
あたしも…そうだ、今年も元旦の親戚の集まりはあるそうだ。
お父さんが仕事で行けないとわかると、お母さんは新年会に行くのをやめようとしていたから、あたしは一人でも行くと反対してお母さんと二人で参加することになった。
また叔父さんと会える。
あたしが生まれた時から親戚の集まりではいつも面倒を見てくれてた叔父さん。
ママのいとこ。大好きな叔父さん。
これは恋愛じゃない。きっと親愛だ。
でも叔父さんに抱っこされるのが好き。
一緒にいると楽しい。もっとお話したい。
今年は内緒にしてる報告もある。
そうだ。髪も切ろう。
子供の頃のように、幼く見えるかもしれないけどばっさりと。
最近、背伸びをして一気に成長してしまったし、それくらいが丁度いい気がする。
叔父さんの前ではビッチなんて欠片も出さないんだから。
叔父さんと会う時は無邪気なままがいい。
そうしたら抱っこだって変わらずしてくれるはず。
いっぱい甘えて、いっぱい困らせてやろう。
いっぱいいっぱい遊んでもらうんだから!
(「距離が近いいとこの子」に続く)
おしまい
コメント
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(株)姫神Vさん、第28話お疲れ様でした!最終話、読み終わりました…めいが自分の気持ちにケリをつけて、叔父さんとの関係を「恋愛じゃない、親愛だ」と認めるところ、すごくグッときました。髪を切る決意とか、自分のペースで前に進もうとする感じがめいらしくて好きです。シリーズ全体を通して、めいの成長が見えた素敵な終わり方でした!