11月11日。
「…あ、今日ポッキーの日じゃん」
そんなことを呟く星導、考えた事はポッキーゲーム。
だがする相手などもちろん居ない。
「暇な人居ないかな〜」
スマホの画面を 誰かいないか、と凝視する。
すると目に止まった文字があった。
「あ、小柳くん!!」
星導はその場から急いで離れると、近場のコンビニへと向かい本命のお菓子を買い、小柳のお宅へと足を運んだ。
小柳の家のベルを鳴らしたあと、ドアを軽くノックする。
「…はい、っ…て、なにしてんのお前」
「今日ポッキーの日だったから買って来た、食べない?」
「あー…そういやもうそんな時期か。」
「そうですよ、ほらほら部屋ン中入れてくださ〜い」
「あっちょ、入るの早ぇよ…」
ズカズカと部屋の中へと入り込む星導。
「ポッキーの日だからポッキーゲームしません?」
「はぁ?何言ってんだよお前……」
「え?だってポッキーゲームと言えば、ポッキーでチャンバラでしょ?」
数秒の間のあと、小柳は「あぁ〜〜……」と少し大きめの声で呟いた。
「お前の認識はそっちね…あぁハイハイ……」
「…いや、キスする方もありますけど…、小柳くんは俺とする気だったんですか?」
「いーやないね。」
「ほら、因みに俺も無理」
「んーーちょっと傷つかん??」
「ハハハ、まさかぁ」
そんなことをペラペラと話しながら、買って来たポッキーを開封して、二人でポッキーゲームを楽しんだ。
勿論、勝ったのは小柳の方だった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!