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若井side
昼休み……
昼休みになった。
俺は急いで先輩の教室に走っていった。
💙「先輩!何度も言いますけど、なんで俺の事避けるんですか?俺ほんとに寂しいんですよ……」
先輩の表情が変わった。
俺はこれからなんと言われるのだろう。
俺はあの日何をしてしまったのだろう。一気に背筋が凍る。
💛「だって、あの日、一緒に帰るって約束した日に女の子に告白してたじゃん。覗いちゃったのは申し訳なかったけどさ、」
「女の子と付き合えれば女の子と帰ってたんでしょ?」
先輩から涙がにじみでてた。
💙「え!?どういうこと……?」
俺は話についていけなかった。
そこらでその日の出来事をお互いに話した。
💙「先輩! 俺に聞きもしないでいきなり避けるから……」
💛「ほんとにごめん……!てっきり告白したのかと思ってた、」
なんだ、そうだったんだ。
先輩の言葉を聞き、胸を撫で下ろした。
ほっとしたのも束の間、 先輩の方を見ると涙を流していた。
そりゃそうだ。
一緒に帰るのを約束してたのに、急に裏切られたら話したくないと思うのもわかる。
💙「先輩泣かないでください……俺まで悲しくなります。」
俺は強く先輩を抱きしめた。
勘違いさせてごめんなさい、俺は先輩にあやまった。
先輩はこんなに悲しんでいたのかと思い、涙が溢れてきた。
💛「ごめんね……若井」
先輩の声は震えていた。
💙「大丈夫ですよ、もう泣かないでください…。」
さっきより強く先輩のことを抱きしめる。
これ以上自分を責める先輩を見たくなかった。
💙「これからも……仲良くしてくださいね。笑」
俺は場の雰囲気を変えようと思い、ちょっと冗談っぽく言ってみた。
💛「……うん笑、よろしくね笑」
先輩も合わせてくれた。
なんだか笑いが止まらなかった。
しばらく2人で笑っていると心が軽くなった気がした。