テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
memi(めみ)
2,374
#ご本人様には一切関係ありません
匿名Aだあよ
191
こちらはnmmnです
転載、晒し行為はお辞めください
出てくる名前は実際の人物と一切の関係を持ちません
nemr カプ要素あり 年齢操作あり
初めて出会ったのはある夏のことだった
旅行で親に連れまわされ人里離れた島にまでやってきてしまった
周りを見渡しても都心のようなビル群はなく民家と森。
「なんもねーな…ここ」
ネットが通ってなくゲームもできない。当時中学生であった俺には退屈で死にそうであった。
「あちーーーー。」
なんとなく散歩をしてみると海辺で人影が見えた。
少しずつ近づいてみると同じ背格好の男の子であることがわかった。
だが陽キャでもない自分は話しかける勇気も出ず数分その背中を見つめていた。
幸運なことに数分で念が伝わったのか、その男の子は振り返り目がばっちりあった。
「誰?」
少年は聞いてきた。
顔を見た第一印象はとても綺麗な顔立ちに色の違った双眸に銀色の髪。
「旅行で来て退屈してて…」
咄嗟に出た言葉は自分でも驚くほど小さく消え入りそうであった。
少年は数分考え込むような素振りを見せた。
「旅行かぁ…よし!案内したる!」
そして少年は俺の手を取って走り出した。
「え、ちょ、ま、俺まだ賛同してないけど!?」
聞こえてないのか聞こえていないふりをしているのか彼の足は止まらなかった。
数十分走り続け、森の中を突っ切り開けた場所に出た。
「はぁ…はぁ…はやすぎ…」
「陸上部だもんね!」
普段家に引きこもりゲームばっかしてた俺には体力が持たなかった。なんて情け無い。
「ところでさ、今更なんだけど君名前なんて言うの?」
「…れいまる。」
「れいまるか〜!僕はなえごら!よろしく!」
両手をぶんぶんと振りながら笑顔で言ってくる彼には不思議と嫌悪感を感じなかった。
「綺麗でしょ。ここ」
顔を上げて景色を見る。いつのまにか夕暮れで西陽が差し空は綺麗なオレンジであった。風も吹いていて心地いい。
ふと彼をみると夕陽に照らされながらじっと空を見つめていた。
その顔はなんだかさっきまでと雰囲気が違ってどこか儚くて目が奪われてしまいそうだった。
「綺麗だね。」
この感情の対象が何に対してなのかはまだ知る由もなかった。
少しの間何も喋らず2人して黙って遠くを見つめていた。
突然なえごらがあっと声をあげる。
「そろそろ戻らなきゃ親やばいんじゃない?」
なえごらのその一言で旅行に来ているという事を思い出した。
「やばっ怒られるかも。戻るわ。」
さっきまでのオレンジだった空はもうとっくに黒くなっていた。
宿に戻ると両親は心配していたようで姿を見るなり駆け寄ってきた。
「なにしてたの〜?」
「ちょっと、迷っちゃって。」
「携帯があるんだから連絡してよね〜?」
「充電も切れちゃってて…」
「気をつけなさいよ〜?ここら辺明かりもないし暗くて危ないんだから。」
「うん。気をつける。心配かけてごめん。」
親を心配させて申し訳ない気持ちもありつつ、夕食を済ませて布団に入る。目を瞑ると今日のことを思い出してしまいなかなか寝付けない。そして彼の顔が脳裏に浮かんで忘れられない。あの時の胸の高揚感は一体なんだったんだろうか。
(明日も会えるかな…?連絡先でも交換しておけばよかった。)
そんなことを思って夜の海へと沈んでいった。
コメント
1件
うわぁ〜!!夏の島での運命的な出会い、尊すぎる😭💕 なえごらがれいまるの手を取って走り出すとこ、もう胸きゅん案件!!夕陽に照らされた儚げな横顔と「綺麗だね」のセリフ…どっちに対してなのか気になりすぎる〜!連絡先交換しなかった切なさもエモい!続き絶対読むよ!!✨