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ヤンデレ表現
苦しめ表現
ストーカー表現
監禁表現
等あり。
毎回書かせていただいきます。
見たくない人はここでバック。
ー登場人物紹介ー
黒崎 蓮
ヤンデレ。純粋系(多分)。大人しそうな見た目。整った容姿をしている。黒髪。大学生
桜庭 悠
大学生。鈍感気味。クラスのムードメーカー的存在。
篠原 健太
大学生。行動力が高い。悠の幼馴染。
相沢 聡
大学生。正義感と責任感がある。悠、健太と仲がいい。
以上が今回の登場人物となります。
感想を書いてくださったり、♡を押してくれたりすると嬉しいです。
では、本編へ。どうぞ(^ω^)_凵
淡いランプが光を放つ一室。そこには1人の男がいた。彼に名前は黒崎蓮。彼の姿は整った顔に美しい黒髪の青年だ。彼は壁をみてウットリとした表情を浮かべる。その視線の先には1人の男性の姿が写った写真が何枚を貼られている。しかしその写真どれもがカメラに視線を向けていない。それもそうだ。この写真はすべて蓮が盗撮したものだからだ。どれもこれも蓮の大切なものだ。愛の軌跡とも言えるのかもしれない。しかし、その写真に触れた形跡はない。触る時は細心の注意を払って壊れ物を扱うかのような手つきで触っている。
しかし、もうこの写真は必要ないかもしれない。だってもうすぐ手に入るのだから。
大学内にて…
[悠くん。手伝ってもらってありがとうね。]
[ん?別にいいよ。だって共同だろ?]
彼は桜庭悠。優しくてかっこいい、黒崎のクラスメイトだ。その愛想の良さからみんなに慕われている人気者だ。
[今日、僕の家に来てレポート一緒にやらない?]
[別にいいけど…急だな]
[一緒にやりたくなって…]
やった。悠くんが僕の家に来る。そう思うと嬉しくてたまらない。だって僕の好きな人なんだもん。僕の世界…逃がさない。
ピーンポーン
玄関のチャイムが鳴る。
[はーい]
[邪魔するぜ]
[どうぞ、中に入って。]
悠くん。僕の…いや、僕たちの世界へようこそ。永遠に一緒にいようね。
中に入って約束のレポートを一緒にやった。
やっている時、僕は悠くんにお茶を出したり、色々した。その目が合って嬉しかったなぁ…けど、僕の思いは届かなかったみたい…
[じゃ、俺帰るわ。またな]
僕の笑顔が消える。そしたら…僕はこんなことを言ってしまっていた。
[…まだ帰らなくてもいいじゃん]
つい口から出てしまった言葉。もう戻れない
[行かないで。僕の世界。]
[はぁ?何言って…]
咄嗟に腕を掴んだ。僕から離れようとする悠くんを見て掴む力が強くなる。離れないでよだって、悠くんは僕の世界でしょう?だから、僕から離れては行けないの。そうでしょう?
[ちょ…痛い…って]
悠くんを僕は無視してとある場所に連れていく。
[おい!離せ!]
僕の部屋。悠くんと一緒に過ごすために用意した場所。悠くんが過ごすのに何の不自由は与えない場所。
[…スマホは要らないよね?だって僕がいるんだがら。]
[おい!連絡をするのに要るだろうが!]
[要らないよ。だって渡したら僕以外の人に連絡するでしょう?なら要らないよね。]
悠くんは僕だけ見てればいいの。
[ここから出せよ!!]
…酷いなぁ。悠くん。僕の気持ちを受け止めてくれないなんて…
[…これ付けて欲しいの?]
そうして見せたのは手錠だった。だって逃げるんだったら付けないと…そうだよね?
[…いや]
[だったら大人しくしてよ]
[…]
その後、僕は悠くんに尽くした。食事にお風呂。なんだってした。なんだって叶えた。例えば、悠くんが
[本でも読みたい…]
と言えば僕は本を沢山置いた。悠くんは驚いていた。よほど嬉しかったんだろうなぁ…でも、ひとつ悠くんにやめて欲しかったものがあるなぁ…
それは僕以外の人を考えること。悠くんは僕だけいれば十分なのになんで他の人のことを考えるんだろう?僕たちの世界に他の人は要らないのに。最近、悠くんは二人の名前ばかり口にする。確か…聡と健太。多分友人。早く悠くんの記憶から消えてくれないかな?どうしたらいいんだろう。僕は世界で1番悠くんのことを愛してる。最愛の人だ。
ピーンポーン
今、いい時なのに…誰だよ。邪魔する奴は…
[どちら様ですか?]
[…初めまして。篠原健太です。こちらに悠さんが伺っていませんか?]
…チッ
[…いや、伺っていませんね]
嘘だ。僕の世界を渡すもんか。
[本当ですか?こちらに居ると悠から連絡があったのですが…]
[本当ですよ。中に入って確認しますか?]
なんで帰らない?早く帰ってよ。しつこいな
[では、中を確認させてください。]
[…どうぞ。]
だる。てか何人連れてきてんの?連れてくんなよ。バレるじゃん。
[お茶をどうぞ。]
[ありがとうございます。]
探すな。探すな。探すな。
[おっと。ここは凄く頑丈ですが?]
そこは…
[ただの書斎ですよ。私個人のね。]
[…中を確認させてください。もしそこに悠がいるのなら、大変ですから。]
断れない。だって断ったらおかしいじゃん。でも大丈夫だ。すぐにはバレない。だって特殊な手順を踏まないとあの場所には行けないから。
[…わかりました。どうぞ。]
そう言って僕は鍵を外す。
[こ、これは?]
[…何って、見ての通りですが?]
悠くんの写真が貼り付けられた壁。悠くんが身につけていたもの。なんでもここに置いていた。神聖な場所を汚さないで欲しい。早くどっか行ってよ。
[お前…これ、全部盗撮写真だろ…]
血の気でも引いてんのか?顔が青ざめているが…
[そうですがなにか?]
[犯罪だってわかんないのかよ!!]
犯罪?そんなの知らない。僕が僕の好きなものを追い求めた先のものだ。いいじゃないか。これは宝物だ。
[おい、これを見ろよ]
[取っ手だ。]
見つかった…嘘だろ。僕の世界が崩れる。嫌だ。ねぇ教えて。どうしたら僕の世界を崩されない?教えてよ。ねぇ
ギィィ…
[[悠!!]]
[健太?…聡…?]
[大丈夫か?]
[うん…何もされてはいない…何故か俺の世話をしていた…だけだから。]
[そう、なのか]
僕の世界…連れていかないで…僕は激情のままに近くの花瓶を手に取った。そしてそれを侵入者に振りかざす。
[おい!健太!後ろ!]
[え…]
パリン…
花瓶が割れる音がする。おかしいな。僕は初めに健太って名乗った方を殴ったつもりなんだけどな…なんで金髪の方が殴られてんの?それも立派にガードまでしちゃってさ。最悪。
[聡!!大丈夫か?]
[おう…大丈夫だ。ちょっと怪我しちまったけど…]
何、心配してんの?僕のことは無視?あんなに世話をしたのに…1週間頑張ったのに。なんで認めない。
[ねぇ。悠くん。僕のことは心配してくれないの?]
[…]
返事しない…僕の世界。聞いて?僕を愛して?心配して?
[愛してよ…]
[愛し方が違うんだよ。お前はな]
金髪が話しかけてくる。僕の考えを否定しないで。僕はこの愛し方しか知らないんだよ。頭が真っ白になる。じゃあどうやったら僕を愛してくれる存在が現れたというの?
ああ。サイレンが聞こえる。誰かが通報したんだな。最後にこれは言ってもいいよね?
[…悠くん。僕の世界。僕を忘れないで。僕を…愛して欲しかったな。ごめん。君のことはずっと好きだよ。]
[警察です。黒崎蓮さん。あなたを監禁、誘拐の罪で現行犯逮捕します。]
別に抵抗はしない。だって僕の世界は自分から離れていってしまったから。愛する人がお願いしたんだもん。最後に。だからそれを僕は叶える。
[“早く捕まれ”]
[うん。わかった。叶えるね]
了承した彼の顔は悲しくも笑っていた。
表情からは分からない。嬉しいのか悲しいのか。また、別の感情なのか。
蓮が去った後
[桜庭悠さんですね。保護します。そして篠原健太さんですね。お話を聞かせて貰えますか?]
[はい。]
その後、悠、聡は病院で治療を受けた。悠はこのことがトラウマになってしまったらしく、精神科への通院をすることとなった。悠は今でもこんなことを言っている。
[どうしても”僕を…愛して欲しかったな”が引っかかてて…俺がもっと蓮に親身になっていたら…良かったのかなって思ってしまって…]
そんなことはないのだ。蓮は悠のことを監禁した、悪いやつなんだ。悠が気にする必要は無い。なのに悠は考えてしまう。それがかえって追い込んでしまっているのに…
聡は軽度の怪我で住んだが親に散々怒られたらしい。それもそうだろう。庇ったとはいえ怪我をしたわけだから。今は悠も聡も大学に通えるほど回復したので悠の体調を見ながら三人で通っている。
警察の事情聴取では経緯を聞かれた。特定方法や悠や蓮との関係性など色々答えた。
特定方法は至ってシンプルだ。ただただ、悠のことを聞いて回った。最近大学に顔を出していなかったので、アルバイト先に話を聞きに行ったのだ。悠はアルバイトは無断で休むことはしないと思ったからだ。そしたらアルバイトを休んでいた。だから、怪しいと思った。最後に聞いたのは蓮の家にレポートをしに行くというものだった。だから蓮の家を尋ねた。蓮の悠への執着は知っていた。悠は気づいていないみたいだったが。だからあいつが居ない。知らないなんて言うのはおかしいと思った。そしたら案の定、悠を監禁していたという感じだ。
後から聞いた話だが…悠が蓮にされていたことの一部を聞いた。嘘だろうと思うようなことも受けていたことがわかった。悠は精神的に追い詰められてきたらしく後一歩遅れていれば…と思うとゾッとする。
以降このようなことはあってはならない。絶対に悠を守ってみせる。
そういえば…関係あるか分からないが蓮の携帯に一件のメールが届いていたことを知った。その内容は…
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件名 成果
内容 実験体一号。歪んだ純愛。実験体名 黒崎蓮。対象者 桜庭悠。結果失敗。次回は実験体二号に任せる。第一フェーズ終了
藤原
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