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start…。
お祭りの会場の近くの待ち合わせ場所に向かう
あっ、若井くん浴衣着てる
かっこいいな
r「お待たせっ」
h「へっ///先輩、浴衣…。」
やっぱ変だったかな?
h「めっちゃかわいいです///」
r「へっ///」
r「その、若井くんもかっこいい///」
h「///先輩、よくないです」
h「ほら、行きますよ///」
(手差出)
r「う、うん///」
ギュッ
h「今日だけ、先輩のこと涼架って呼んでもいい?」
r「ん///」
h「わかった、涼架何する?」
r「りんご飴食べたい!」
h「買おっか」
店「へい!いらっしゃい!」
h「りんご飴一つ下さい」
店「はいよ!500円ね」
r「(ガサガサ)」
h「これで」
r「若井くんっ!先輩なのにぃ〜」
h「いいんですよ〜」
店「2人はカップルかい?」
r「へっ///いや、あの」
h「そうなんですよ〜かわいいでしょ」
店「彼女さんよかったな!いい彼氏くんで!」
r「あの、えっと、あの」
店「ありがとうございました!」
h「行こっか〜」
r「あ、うん///」
カップルに間違われた…?
心臓バックバクだよ…。
今絶対顔真っ赤
お手洗い行って頭冷やしてこよ
r「若井くんお手洗い行ってきていい?」
h「おっけー焼きそば買って待ってます!」
r「ありがと〜」
トコトコトコ
r「ふぅ」
ジャー
キュッ
髪の毛が崩れないように
顔を少し濡らした
こんなの初めて
誰かに恋するのも
あだ名じゃなく下の名前で呼ばれるの
いつからか僕の中には無いものだった
若井くんといるとやっぱり
無くしたものが蘇ってくるような
ちょっぴり自信がつく
r「よし!」
楽しもう、そう言い聞かせて外へ出た
まだ若井くんは戻ってないか、
今日撮った写真でも見返しながら待ってよ
りんご飴美味しかったなぁ
*「ねぇねぇそこのお姉ちゃん」
誰かナンパされてる
物騒だなぁ
*「無視ぃ?」
周りを見渡すと僕とナンパしている男性3人組しか居ない
ん?僕?女の子と間違えられてる?
r「あの?僕ですか?」
*「そうそう僕っ子かぁ」
*「俺らと楽しいことしない?」
r「ごめんなさい、待ってる人居るので」
*「いいじゃん彼氏?」
グイッ
r「いや、あのやめてくださいっ」
*「ちょっとくらいいいでしょー」
h「おい!」
*「なんだよ!」
h「俺のなんで」
*「お前誰だよ?」
h「この子の彼氏」
r「///」
*「お前本当に彼氏?」
h「もちろん」
*「じゃあなんかしてみろよ」
*「ハグは?キスは?出来んのかよ?」
h「先輩、ごめん(小声)」
ギュッ
チュッ
h「ほら、できんだろ」
h「これ以上俺の彼女になんかしたら警察呼ぶぞ」
*「チッ、クソが!」
タッタッタ
r「あの///助けてくれてありがとう」
h「それより、無理やりしちゃってごめん」
r「その、ちょっと嬉し、かった///」
h「っ///もう!花火始まりますよ!」
r「んふ///行こっか」
h「ここ、よく見えるんです」
若井くんが連れてきてくれたのは花火がよく見える小さな高台
お祭りの会場とは遠く離れているかの様に
静けさで包まれている
h「もうそろそろ始まるみたいですね〜」
r「楽しみぃ」
ヒュードン
r「わぁ!綺麗!」
h「ですね!」
綺麗だなぁ
これを見たらもう、お祭りも終わりなのか…
このままずっと続けばいいのに
そうしたら周りのことも嫌なことも全部忘れられるのに
終わらないで
この、夢みたいな時間がずっと
ヒューバン
h「ーー!ー」
r「若井くんなんて?」
h「ニヤあの、僕先輩が」
ヒュードン
h「ー!ーーー!」
r「んもー!聞こえないー!」
h「だから、僕先輩の事がs」
バーン
r「花火ぃ〜」
h「先輩、好きです」
「初めて会った時からずっと」
「今日の店員さんに間違われたことも本当にしたいんです」
「僕と、付き合ってくれませんか?」
r「へっ///もちろんっ」
r「僕も、いつも助けてくれてそばにいてくれてかっこいい若井くんの事、好きだった」
h「本当に?グスッ」
r「こんな夢みたいな事、あっていいの?」
h「いいのっ」
h「よろしくねっ涼架」
r「んふ///よろしく、滉斗」
h「不意打ちはずるいよ///」
ギュウ
チュッ
今度は偽りのない甘いキス
僕らの夏はまだまだ終わらない
fin…。