テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
99
43
🐙
148
# 第44話
✨「寝言がバレた日」✨
朝。
潔の熱はすっかり下がっていた。
「よし!」
大きく伸びをする。
「完全復活!」
モチも嬉しそうに鳴く。
「にゃ!」
潔は笑いながらモチを抱き上げた。
「心配かけたな。」
すると、部屋のドアが勢いよく開く。
「潔ーー!!」
蜂楽だった。
その後ろから玲王、千切、凪、雪宮、乙夜、士道、凛も入ってくる。
「おはよう。」
潔は笑って挨拶する。
「おはよう。」
みんなも返す。
玲王が潔の顔を見て安心したように笑った。
「熱は?」
「もう大丈夫。」
「本当に?」
「本当に。」
千切が額に手を当てる。
「うん、熱はないな。」
「だから言っただろ。」
潔が苦笑すると、みんなもほっとした表情になる。
その時。
凪がスマホを取り出した。
「そういえば。」
「?」
「これ。」
ポチッ。
部屋に音声が流れ始める。
『モチ……かわいい……』
潔「……。」
蜂楽は笑いをこらえている。
玲王は口元を押さえている。
千切は肩を震わせている。
続いて。
『りん……ありがと……』
潔「…………。」
凛は静かに窓の外を見ていた。
ほんの少しだけ耳が赤い。
さらに。
『みんな……だいすき……』
シーン。
部屋が静まり返る。
潔はゆっくり凪を見る。
「……。」
凪も潔を見る。
「……。」
「消して。」
「やだ。」
即答だった。
「なんで!?」
「宝物だから。」
蜂楽が吹き出す。
「確かに宝物!」
玲王も笑う。
「これは永久保存だな。」
「やめろ!!」
潔は凪に飛びつこうとする。
しかし。
凪はひょいっと避けた。
「取れない。」
「返せー!」
休憩室中を追いかけ回す潔。
後ろではみんなが大笑いしている。
その時だった。
モチが凪の前に立つ。
「にゃ!」
凪が足を止める。
その隙に。
潔がスマホを奪い返した。
「よし!」
蜂楽が拍手する。
「モチ、ナイス!」
玲王も笑う。
「完全に潔の味方だな。」
モチは得意そうに尻尾を揺らした。
潔はスマホを操作する。
「これで消して……。」
しかし。
凪がぽつりと一言。
「もうみんなに送った。」
部屋が静まり返る。
「……え?」
潔が固まる。
蜂楽は苦笑い。
「実は俺にも来てる。」
玲王もスマホを見せる。
「俺も。」
千切。
「俺も。」
雪宮。
「俺も。」
乙夜。
「俺も。」
士道。
「オレも♡」
潔はゆっくり凪を見る。
「凪。」
「なに?」
「覚悟しろ。」
その瞬間。
凪が走った。
「逃げろ。」
「待てぇぇぇ!!」
廊下を走る二人。
後ろでは笑い声が響く。
凛はその様子を見ながら、小さく笑った。
「……元気になったなら、それでいい。」
誰にも聞こえないくらい小さな声だった。
そして今日も。
ブルーロックは平和だった。
コメント
2件
なにこれ最高かよ。聞いてるこっちがほっこりしてくるわ
うわあ……なにこれ、めっちゃ尊い回だったんですけど🥺💕 潔の寝言がみんなにバレてるの、恥ずかしすぎてこっちまで顔が熱くなったよ……「みんなだいすき」とか無意識で言っちゃうの、純粋すぎてずるい🤍 しかも凛先輩が耳赤くして窓の外見てるところ、絶対照れてるやつじゃん……! 凪くんが即答で「宝物だから」って言って永久保存するのも、潔くんが追いかけるのも、ブルーロックらしい平和な朝でほっこりした〜 モチくんのナイスアシストも最高でした🐱✨