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stxxx
nmmn
本人様とは関係ありません
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紫side
俺は、生まれた時から足があるだけあって
自分の力で動くことがなかった。
ずっと、車椅子だ。誰かの支えのもと
生きてきた。どうも、俺の性格には
この生活が合わなくて大人になって
自分で、無理して失敗ばっかりだ。
この前、駅で怪我して治らない。
人混みの中、蹴られちゃったの。
足が動かなければ手を犠牲にするから
足より手を怪我することが多い。
最近はそんなことが続いていつも一緒に
いてくれる弟からも、1人での外出が
禁止令が出された。
今日も、ずっとひとりすわってる。
暇だから、嫌いなんだよ。
青「なんで僕に頼ってくれないの」
紫「…俺はもう大人になった」
紫「青は学生だしもう大学受験だよ」
紫「自分のことに集中して欲しいし、」
青「僕は大丈夫。そんな頭悪くないよ」
俺は大学も、面接で上手く体のことが説明出来ず
行けなかったしその時すごく悔しかったから
頭が良くて、なんでも出来る青には自分のことに
集中して欲しかった。
もし俺のせいで、行けなくなったら。
この関係が、終わる気がしたんだ。
でも、青は言う。
青「別、今の生活でも勉強できてるし」
青「学年でも1桁だし、希望の大学は」
青「行ける成績持ってるから」
青「僕がいなかったらまともに生活できないって」
青「気づいてないわけ?」
なんとも、言えない。
紫「…気づいてるよ、」
気づいてるのに、何も出来ないから。
何しようとしても、失敗するから。
ひとりでいて、メリットは無いけど今日だけは
なんとなく1人になりたかった。
右腕使えないとベットに横にもなれない。
でも尚更助けは呼べなかった。
車椅子、押すだけでも疲れちゃう。
紫「……おれも、勉強しなきゃ…だなぁ、」
高校も、予備の誰でも行けるような高校で
高卒となれば就ける仕事も少なけりゃ
この体のこともあって、バイトですら難しい。
親も早くに死んで、親戚との絡みもなく
2人で過ごしてきて、絶対青の方がしんどいと
思う時が多かったはず。
小さい頃から体も強くないし何もかも1回は
信じてしまうほど素直で、その性格のせいで
嫌がらせに気づかなかったりいじめられたり
頭が良くて、性格も優しくて期待されることが
多かったりしたのに。
でも、そんな彼を助けてくれたのは親だけで
俺は全く兄らしいことが出来てない。
わかってるのに何も出来ないことが一番悔しい。
今は、俺と2人で青はこの生活に満足
出来てるのか、もう高校生でいつの間にか
嘘もつけるようになってて、何が本音かも
分かりそうで、分からない。
ずっとひとりでいても、悪いことばっか
考えてるだけだから、すぐリビングに戻った。
ひとりでいることは、多いし慣れてるけど
やっぱり、1人はあまり好きじゃない。
青「さっき、ごめん。イライラしてて、」
紫「…大丈夫。イライラしてるの、も…」
紫「多分この生活がしんどいからだよ、」
紫「たまには、休んで」
青「…ごめん、」
口だけの人間と思われてもいいから
青とは、離れたくなかった。
誰よりも、俺といてくれるから。
夜ご飯も慣れない左手で頑張って食べた。
お風呂も1人で入ったのはこの前、青が
修学旅行に行った時だけ。
怪我してからは尚更。包帯外したら、痛いもん。
紫「あと少しなんだけど、」
青「1週間放置してたら治りも遅くなる。当然」
紫「……たしかに」
髪も乾かしてもらった。このあと
寝るのも、一苦労。
俺は、生まれた時からこうだから何も
苦労は感じないけど不便だなとは思う。
友達もいないから、外に出る理由は基本病院。
こんなに動かないのに3歳からずっと
リハビリしてる。
未だに、意味あるかは分からない。
ちなみに、腕の怪我はなおった。
やっとって感じ。まだ少し痛いけど
リハビリは、効果ないのに疲れるから嫌いだ。
ずっと座ってると、寝たくない場所までも
寝てしまいそうになる。外だと、揺れてる感覚が
あって余計。疲れてるなら、寝てもいいと
青からは言われるけど寝たら、周りから
羨ましがられるだけだから。車椅子は
移動が楽だと勘違いされるから。
それが、嫌だった。学生時代は、多かった。
遊び道具にされる。ほぼ、中学の時の話だけど。
紫「……青、これとってほしい、」
青「寒い?」
紫「、ちょっとだけ」
ひざ掛け取るのも、奥に置かれたら車椅子が
幅とって、取れないの。たいへん
青「最近薬飲んでないでしょ」
青「だから寒いんだよ。」
紫「ぁー……忘れてた、」
また説教。でもこれに関しては俺が悪い。
毎日飲まなきゃいけない薬を飲み忘れてて
最近は体調もがたつくことが多い。
トイレも失敗する。薬でだいぶ頑張ってるけど
薬抜いたり体調が悪いと、失敗する。
俺ですら、理由は分からない
青「横のほうが、楽なんじゃない。?」
青「ソファでもいいから。」
どうやら、寒いと思ってるのは俺だけらしい。
たしかに青は半袖で、俺はトレーナーだ。
青「…リハビリ疲れてるんでしょ。」
紫「ちがう…ソファいたら、邪魔だし、大丈夫」
紫「自分の、部屋行ってくる」
青だって、学校行ってそのまま俺の近くに
いてくれてる。絶対に俺より疲れてるはずだ。
こういう時は、退けた方がいい。俺は
ストレスを感じされるだけだ
紫「…最悪、」
ベットに乗りたかっただけなのに。
落ちちゃった。さむいし、ゆか冷たいし。
車椅子を使うからカーペットはなくて余計。
紫「、もいいや…」
もうねむたかった。はやく寝たかった。
ひざ掛けだけ、引っ張って寝る。
ベットも低いものにしてもらったのに
これすらも自分の力で登れない。
ほんとは、布団も提案された。でも掃除が
大変だろうし、車椅子からだったらベットの方が
都合が良かったんだ。
言い訳ばっか、悔しいけどどうしても
変わらないから。
結局青に、起こされたけど。
青「夜ご飯。寒かったでしょ…」
紫「…ひざ掛け届いたから、さむくないよ」
紫「ごめん、」
昼間飲んだ薬が効いてくれてるのか
寒くはなかった。体調も、悪くない。
ご飯だって、食べれた。
青「ねぇ。なんで泣いてるの」
紫「は、泣いてないし…何言ってんの、」
青「……紫にぃは、自分が思ってるより」
青「無理してるんだよ、」
ご飯を食べてると、そう言われる。
たしかに、頬は濡れてた。視界は揺れた。
なんで泣いてるのかは、分からない。
青「…僕は、多分紫にぃが嫌いだったら」
青「こうしてないし、もう家は出てると思う」
青「謝られる度に僕は、不安になる」
青「信用されてないんじゃないかって」
青「干渉しすぎてるんじゃないかって、」
俺に抱きついて、そう言う。
青「もっと、頼って欲しい」
青「僕からの、一生のお願い」
俺は、なんで泣いているんだろう。
最後まで、分からなかった。
紫「…青との、関係は壊したくなくて、」
紫「青と離れたら、俺は生きていけないからッ、」
紫「慎重に、なっちゃうんだよ…っ、」
紫「いつも、ごめんなさい、」
俺は、青がいなければもう死んでると思うし
青がいなかったら何も出来てないと思う。
だからこそこの関係が崩れるのが嫌だった。
関係を崩すのは、確実に俺だって分かってたから
無意識にでも遠慮してしまうことが多かった。
その遠慮で関係が崩れていくのも、時間の
問題だって分かってた。
それなのに、俺は今青を泣かせて
俺だって泣いてる。
兄として生きて20年。
なにも兄らしいことはしてないのに
ここまで思ってくれる弟が、俺は好きなんだ。
青「…ぼくも、紫にぃだいすき、」
青「もっと、いっしょにいたい、」
青「上京はしないし、ここにいるから」
青「紫にぃにも、好きなことをして欲しい。」
青「僕、高校卒業したら、車の免許とるから」
青「ドライブ行きたい!!」
車も、自分では運転できないし
親が亡くなってからは徒歩かバスか電車で
トラブルが、多かったから嫌になってた。
紫「おれも、ドライブいきたい」
今の俺は、なんでも出来ちゃいそう。
𝙚𝙣𝙙 .
pixivからの引用