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ばどきょー視点
「ねぇねぇ、ばど」
「ん?なんや」
俺は、夜喫煙所でタバコを吸って今日の振り返りや総括を自分の中でまとめていたところであった。
「あのさ、もし他の世界の自分が居て、その世界の自分が…自分たちが俺等の事を完全に乗っ取ろうとしてたらどうする?」
その突然投げかけられた単純明解な問いに俺は
「おお、らっだぁにしてはだいぶ明確で単純な質問やな。そうかぁ…完全に乗っ取ろうとしてるならば殺るのみ…だけどそれが悪気がないようならどうにかして共存するかもな。他の世界の俺がもしいるなら、他の世界のタバコくれたりするかもしれんやん。」
と応えた。
「きょーさんは変わんないねぇ…」
「お前それどーゆーことや?まさか、俺が俺じゃないとでも言いたいんか?」
「いやぁ?ただ思ったことが口に出ただけかな」
「お前さぁ…ちょっと心配になるからやめてくれよ!」
俺の肘でらっだぁの肩を優しく、コツンとつつく。
「まぁ、きょーさんがいれば、俺がいきなり居なくなっても何も困らねぇな!」
ガハとでも言いそうな顔でらっだぁは続ける。
「頼んだぞまじで!」
「は?お前死ぬんか?」
「いやいやw冗談やってw冗談」
「もうまじ、心臓に悪い冗談だけはやめてくれ!」
俺は精一杯の嫌そうな表情をしてみせた。もしらっだぁが消えようとか考えているのなら、絶対に今のは効いた…と思う。
「んじゃ。また明日〜」
「おう、、、また明日な」
俺は少しらっだぁが消えてしまいそうに感じた。彼のやせ細ったごぼうみたいな体と、手。
それに最近は仕事すらしていないはずなのに、彼の目の下にはとてもとても大きな隈があった。
通常は魔法などで隠しているのだろう。
夜だから少し油断していたのかもしれない。
俺はそんな事を思い静かに一服を終えた。
暇になった俺の足は、少しずつ確実にとある場所へと向かい始めていた。
福田らだおがくるまで、残り
おつぬ〜