⚠ATTENTION⚠
角名(攻)×治(受)
治女体化
生理ネタ
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治side
目が覚めた。いつもならアラームの音に起こされるのに今日はその忌々しいアラームの音が聞こえない。
今何時や
確認しようと目覚まし時計を見るといつもより30分近く早かった。おかしい。それに、なんだかお腹が痛い。
まさか、と思いトイレに駆け込むとそのまさかだった
生理が来ていた
最悪だ。生理とわかったからか頭が痛くなってきた気がする。とりあえず薬を飲むために棚をあける。
自分はなにか悪いことをしたのだろうか
薬がなかった。とても重いので薬がないとなるととても辛い。幸い今日は部活がないので薬を買いに行くのは今日しかない。
だけど今日は恋人の角名倫太郎とデートの約束があった。角名のことだから生理だと言えば薬を買ってゆっくりしな、と言うだろう。生理でデートがなくなるのは嫌だった。
「…我慢するか」
バレんようにしんと。
(絶対にしてはいけない)決意をした。
そろそろうるさい片割れを起こす時間だ。本当はほったらかしてやりたいが、そうするとうるさいのでバシバシ叩き起こす
「もっと優しく起こせや!!」
「うっさいわ 起こしてもらえるだけ有難い思えや」
「はぁ?!」
うるさい。なんだかいつもよりイライラする気がする。
「朝からうっさいねん 黙れや」
「そんな言わんでええやろ!!」
あーあかん。ほんまイライラする。
「だから黙れ言うとるやろ」
「はいはい、もう侑くん怒ったので喋りません!」
本当にこの片割れはめんどくさい。
完全に静かになった片割れを横目に朝食を食べる。だけどお腹が痛いせいで食欲がない。なのでいつもは3回おかわりするが、今日は1回だけだ。
「サム、お前調子悪いんか?」
「別に、今日はちょっと食欲湧かんだけや」
さっきまで静かに自分の前に座って朝食を食べていた片割れに急に言われた言葉に内心動揺しながらポーカーフェイスを保ちいつも通りに振る舞う。
「ふーん」
自分から聞いといてなんやねん。まぁ、バレてなさそうやしえっか
「行ってきます」
「あ!ちょいサム待てや!」
「嫌やわ、お前遅いねん」
「はぁ?!待ってくれたってええ「行ってきます!」
ほんまに朝からイライラするわ。腹痛いし。
角名side
治まだかな。
「角名!おはよぉ!」
あ、来た
「おはよ、治」
なんだか治の顔色が悪い気がする
「治、体調悪い?」
「…いや、そんなことないで!いつも通り!」
さっきの間、怪しい…
「ほんと?」
「ほんま!」
うーん、まぁ、大丈夫か…?
「今日のデート、どこか行きたいところある?」
「あそこの食べ放題行きたい!」
「ん、あそこね。わかった」
「ほな、準備してくる〜」
いつもならもっとここにいるのにやっぱりおかしい…
治side
あー…あかん、やっぱお腹痛い。しかも今日に限ってひざ掛け忘れたし…ほんま最悪や…
あーあかん。本格的に痛くなってきた…
あまりの痛さにうずくまる。気を紛らわそうと綺麗な木目の机を見るが、なんとも言い難い痛みが強くなる。周りの喋り声が聞こえていたはずが、周りから人が消えたように静かで、音が聞こえない
あかん、ホンマにあかんやつや
目の前がチカチカしてきた
逆らえない意識のなくなりの中、聞きなれた声が少し聞こえた気がした。
目が覚めると、白い天井。そして少し鼻を突くような薬品の匂い。更に清潔なシーツ。これだけで自分がどこにいるのかがわかった。
「…保健室」
「そうだよ」
声につられるように隣を見ると角名がいた。
「…角名?」
「うん。俺」
「先生は…?」
「先生は今職員室」
「そっか…今何時?」
「10時48分」
2時間半くらい寝てたんか…そりゃ先生も2時間半もみてられへんわな。
「ごめん…迷惑かけて」
「治、本当は調子悪いんでしょ」
「…おん」
「風邪?」
「いや、ちゃう 生理」
「薬は飲んだ?」
「飲んでない」
「もしかして、薬無かった?」
「おん」
「…」
今さすがに嘘つくのはやばいなと思って正直なこと言ったけど絶対角名怒っとるやん…
「…治」
「…はい」
「なんで言わないの?」
「…すいません」
「謝罪が欲しいんじゃなくて、なんで言わなかったか聞いてんの」
「今日デートの約束しとったやろ?生理でデートが無くなるのが嫌やったんやもん…」
「はぁ…」
絶対呆れられた…泣きそう
「なんでそんな可愛いの…」
ん?
「治、とりあえず今日放課後薬買いに行こ。それで、俺の家に行ってお家デートしよ」
「!」
「嫌?」
「嫌やない!お家デートする!」
「わかった。じゃあ薬買ったら俺の家行こっか」
「おん!行く!」
「よし ところで治、もう体調大丈夫?」
「おん、まだマシ 教室行ける」
「わかった。じゃあ教室行こっか」
教室に戻るとみんなに心配された。だけど授業中ということもあり大丈夫だと一言言えば誰も何も言わず授業に戻った。
食べ放題が行けなくなったのは残念だけど、恋人の家に行けるなら少しだけいいかもしれない
最悪だと思った日が最高の日になってしまった
ああ、学校の終わりを告げるチャイムが待ち遠しい
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