テラーノベル
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3.新人専属メイドが来る日 【アレン】
明日、俺専属の新しいメイドがやってくる。
今までのメイドは、俺が第二王子だからとチャンスがあると思いこみ擦り寄ってきたり、紅茶に媚薬を混ぜたりされ、 すごく嫌な気分になった。
そいつらはその日でクビにした。
信用できるやつが少なくなり、 いつからか俺は冷酷の第二王子となっていった。
俺は自分の書斎で、明日入ってくるメイドの書類を見ていた。
名前はエランス・サイラ。見た目は普通の平民のように見える。 得意分野:魔法。
魔法…か。あの人の魔法はいつも綺麗だった。
服で隠されていたネックレスを服の間から取り出して見つめる。
小さなエメラルドが先についている。
彼女もエメラルドのような綺麗な瞳で、そこに彼女の象徴とも言える金髪でサラサラな髪が合わさって目を奪われた。それが俺の初恋だった。
3歳の頃、俺は重い病気にかかっていたらしい。そんな俺を救ってくれたのが、このネックレスをくれた名前も知らない彼女。
でも彼女は一ヶ月後、俺の前からいなくなった。
それから16年間、俺は彼女を自力で探し始めた。でも手がかりすら見つからず、両親に聞いてみたけど何も教えてくれない。
現在俺は、18歳。
あと一年と十ヶ月で20歳になる。そこで俺は許嫁と結婚させられる。 それまでに彼女を見つけてこの手に収めておきたい。
「旦那様。お食事のご用意が出来ました」
俺を呼びに来たのは俺の執事兼秘書のバルト。
もういい歳なのだがピンピンしている。
ネックレスを再び服の間に仕舞い込む。
「あぁ、すぐ行く」
4.サイラの対面と仕事 【アレン】
俺の新しいメイドがこの家に来た。
初対面で女はは、俺の冷たさにも常に冷静で動揺することが一切なかった。
こいつもまた俺に何かをするんじゃないかと思っていた。だから書斎の掃除だけまかせた。
でも1ヶ月しても俺に擦り寄って来やしない。
結構久しぶりの気持ちに安心した自分もいた。
これは俺の勝手な思い込みだが、あの女はどこか彼女に似てる気がする。
「正式に俺の専属メイドになって貰うと、あの女に伝えてくれ 」
そうバルトに言う。
「かしこまりました」
俺はバトンに少し疑問を持った。
次の日から俺は視察という理由をつけて1日だけ席を外した。 彼女の情報を一つでもこの手に。
ローブを着て裏路地に行きある店を訪れた。
カランカラン。
「いらっしゃいませー」
可愛いお姉さんが出て来てこちらに来る。
「ディオに会わせろ」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
地下に行き、古い木のドアの前に案内される。
「中に入りますと、ご主人様がいますので」
ドアを開けると、茶髪で眼鏡をかけた白衣の26歳の男が座っていた。
「や〜誰かと思ったら、この国の第二王子じゃないか〜。まさか僕に会いに来てくれらのかな?」 「違う」
王子に対して大丈夫なのかと言うぐらいの、軽い口ぶりで話すこいつは、ルバリア・ディオ(本名ではない)。
「え〜寂しいこと言うなよ〜」
俺の肩に腕をやろうとしたので避ける。
「おいおい、逃げんなって僕とお前の中だろ」
「お前と仲良くなったつもりはない。はやく本題にはいれ」
「そそっかしいやつだな〜。はいはい分かりましたよ」
一センチくらいの厚さの資料を渡してくる。
「君の中に入っていた、君のものではないあの魔力は一般人のものではない。でも貴族のものでもなかった」
「それはどうゆう意味だ」
「僕にも分からない。でも一つだけ言えるとすれば…」
俺はその後、城に戻りそのまま眠りに落ちた。
5.アレンが遠征中の裏の話【サイラ】
ご主人様が視察に行ったあとバルトさんから、これから正式にご主人様の元で働けますよ。と言われた。
なんか普通に信用されてなかったんだな〜と確信に変わった。
「私たちはアレン様が貴方様を傍に置くと思っておりました」
「ありがとうございます。バルトさん」
バルトさんは目元にハンカチを当てて、涙を拭いている。
#溺愛
桜咲かな
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#溺愛
桜咲かな
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「そういえば、一つだけ聞いてもよろしいでしょうか」
「アレン様のことでございますか?」
「はい」
やっぱりご主人様の昔からの執事であって、勘がお強い。
「なぜ、今あんな状況になっているのですか?昔は笑顔が多かった子だったのにどうして…」
バルトは少し暗くなり、少し低い声で言ってくれた。
「サイラ様は昔のアレン様を知っておりますからお話させていただきます」
私はバルトさんの表情を見て深刻だと分かりしっかり聞く姿勢をとる。
「今までのメイド達は王子に愛されようと紅茶に媚薬を混ぜたり、酔ったと言いながらアレン様の寝室に忍び込んだりしていました」
「それでそのメイド達は?」
「その日のうちに即解雇されました」
私が見ていない13年間の間でそんな事があったのね。 それは確かに心を完全に閉じてしまうわね。
怒りが込み上げてくる。
「そいつらのせいでご主人様が…ねー」
「私たちの監督不向きでございました。本当に申し訳ございません」
状況を察したのか謝ってきた。が、バルトさんに謝られる筋合いなど一切ない。
「バルトさん達のせいではございません。そのご主人様を誘惑した、そいつらの責任です。後で刑罰を与えておきましょう」
「何から何までなんとお礼をいえば…」
「いえ、これが私の仕事なので」
「ありがとうございます」
あの後めっちゃ感謝されまくった。
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さぁ〜アレンはやっと、サイラに心を開いてきました。
サイラはなぜ昔のアレンを知っていたのでしょうか!どうゆう関係だったのでしょうか!
次回を楽しみにお待ちくださいませ!!
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コメント
1件
まあっ🥺✨ 第2話、めっちゃ良かった…! アレン王子がずっと初恋の人を16年も探し続けてるのに、実はその面影が新しいメイド・サイラに重なる…って、もう運命感じすぎて胸熱すぎるよ😭💕 サイラも昔のアレンを知ってる様子だし、二人の関係性がどう繋がっていくのか気になりすぎる! 冷酷な理由が過去のメイドのせいってのも切ない…。次回が待ちきれない🌸