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こんにちは!よつばです!
初投稿です。
文ぐちゃぐちゃになってしまってるところがあるかもしれませんが、
大目に見てくれると嬉しいです。
さとみ君ところん君のBLです!
2人とも同じクラス、高校3年生設定です!
🔞無しです!
地雷さん、純粋さん🔙
春の終わり、雲の隙間から差し込む光は、どこかやわらかくて、少しだけ切なかった。
「またいんの?」
振り返ると、さとみくんが立っていた。
屋上のドアにもたれて、少し笑っている。
「別に。ただ、静かだから」
そう答えたものの、本当は理由なんてあってないようなものだった。受験も近づいて、クラスの空気はどこか張りつめている。だからこうして、誰もいない場所に逃げてきていた。
「隣、いい?」
そう言うと返事も待たずに、僕の隣に座る。
風が吹く。髪がふわりと揺れて、ほんのりシャンプーの良い匂いがした。
「ころんさあ、卒業後ってなんか考えてる?」
突然の質問に、少し戸惑う。
「まだ決めてない。大学は行くけど、その先は…」
「そっか。俺はね、結構考えてたことがあって。東京出ようかと。」
その言葉に、胸の奥が小さく揺れた。
「そうなんだ」
平静を装って答える。けれど、心のどこかで、遠くへ行く未来を想像してしまった。
沈黙が流れる。こういうときって、なんて返すのが正解なんだろう。
何も答えられないまま、時間が過ぎていく。
「え、もうこんな時間じゃん、帰ろうぜ」
立ち上がったさとみくんが、僕に手を差し出す。
その手を見つめて、ほんの一瞬迷う。
このまま、何も言わなければ、きっと今まで通りの関係のままだ。
だけど。
「さとみくん」
気づけば、名前を呼んでいた。
「ん?」
振り返る彼の目は、いつもより少しだけさみしげに揺れていた。
「東京、行く前にさ…・・」
喉が乾く。必死に言葉をつむぐ。今を逃したら、一生言えない気がしたから。
「僕と、付き合ってほしい」
時が止まった気がした。
コンマ数秒の逡巡。目を何度か瞬かせて。でも拒むような表情ではなかった。
それから、ゆっくりと笑った。
「・・・遅いよ」
そう言いながら、さとみくんは僕の手を優しく取った。
「俺も、ずっと好きだったのに」
夕焼けが、二人を包む。
その日、初めてつないだ手の温もりは、これから先どんな未来が待っていても、きっと忘れないと思った。
卒業まで、一年を切った。
だけど。
このままでは、終われない。あと少し、もう少し一緒にいたかった。
次回投稿1週間後くらいです!
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