テラーノベル
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⚠にょたりあのCP(百合)です
→にょた普×にょたロマ
⚠ユルキアのようなキアユルのような
⚠性格は自己解釈の部分が多いです
⚠捏造を多分に含みます
キアーラはロマーナの別名。→南伊娘
ユールヒェン→普娘
ここでは女体化≠にょたりあ です。
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あなたが結わいてくれたから
『っ、はー…終わった終わった』
つい最近まで出向いていた戦が、ようやく終わった。
張りつめていた身体をほぐすように、大きく伸びをする。
『時間としても体感としても、今回は長かったな〜』
ふと、伸びた髪を指先で弄る。
戦に向かう前は、耳も首筋もすっきり出るほどのベリーショートだった。それが 今では、ボブには届かない程度まで伸びている。
伸びたもみあげを指でくるくるとしながら歩いていると、教会近くを歩いていたお姉様…ロマーナを見つけた。
『おーい、おねーさまー!』
「!」
「…あら、誰かと思えばユールじゃない」
『えへへ、ただいま帰りました!』
『土産話がたくさんありますよ!』
「はいはい、そりゃ楽しみね」
『今回も私、超超超活躍しましたー!』
そうやって話していると、ふとお姉様がこちらを見つめる。
『…どうかしました?』
「いや…あんた髪伸びた?」
『あ、はい。切る暇がなくって…』
「ふうん…」
そう答えると、お姉様は目の色を変えたようにこちらを見る。そして、
「ちょっとこっち来なさい」
とユールヒェンの腕を引っ張る。
『え、いきなりどうしたんですか?』
「いいから!」
それからロマーナはユールヒェンを引っ張って自室まで連れていき、化粧台の前の椅子へ座らせた。
「お姉様…?一体なにを〜、」
「いいから黙って座ってなさい、この野郎」
ロマーナはがさごそと何かを取り出したかと思えば、手際よくユールヒェンの髪を梳かしていく。絡まったところでは少しだけ手を止め、 無理に引っ張らずに毛先からゆっくりとほどいていく。その手つきは、普段の彼女の性格からは想像もつかないほど丁寧だった。
それから編み込みを作り、手際よく結って、最後に少し上等なリボンを飾る。
「ほら、できたわよ」
差し出された手鏡を覗き込んだユールヒェンは、大きく目を見開いた。
『わあ、すごい……さすがお姉様!』
鏡の中にいたのは、戦火に汚れた兵士ではない。見違えるほどかわいらしく整えられた、一人の少女の姿だった。
「まあね」
ロマーナは腕を組み、満足げにふふんと鼻を鳴らす。
「かわいいわ、似合ってる。」
「ま、私が手を加えたんだから当然だけど」
『ありがとうございます!』
「前から弄ってみたかったのよ、あんたの髪」
「せっかく綺麗な髪なんだから、伸ばせばいいのに」
『お姉様にそう言っていただけるなんて、嬉しいです。でも……』
ユールヒェンは困ったように、自分の短い毛先に触れる。
『戦いの時に邪魔になってしま うし、それに……私は……その、お姉様と違ってかわいいとか、そういうの似合わないかなーって……』
『ほら私、ずっと戦ってばっかでしたから』
「……ふうん?」
ロマーナの眉が、ぴくりと跳ね上がった。
それから一番気に入らない言葉を聞いたと言わんばかりに声色が変わる。
「それならアンタ、あたしが結んであげたのも似合わないって思ってるワケ?」
「ずいぶんと言ってくれるじゃない」
『!えっ、あ、いや……』
『…、すみません…』
『(や、やってしまった…)』
さあっと血の気の引いていく感覚がする。申し訳なさからお姉様の顔が見れない。
…お姉様、怒ったら当分口きいてくれないんだよなあ。
そんなこんなで一体どうしようか、とか考えながら俯いていると、いきなり頬をむぎゅっと持ち上げられた。
『ふぇっ!?』
「ふんっ、謝ったって許してやんないわ」
『…はい…』
「…だから、」
「罰として、元の長さにした後もまた私に髪を弄られに来なさい」
『えっ』
「アンタの事、最高にかわいくしてあげるって言ってるの」
『!』
『い、いいんですか?』
「いいもなにもないわ、だって罰だもの」
「ふふ、覚悟してなさいよ?」
「二度と似合わないなんて言わせてやらないんだから!」
怒りでしかめっ面になっているとばかり思っていたお姉様の顔は、にやりと得意げな笑みを浮かべていた。
…最初から、こうするつもりだったみたいだ。
ーーああ、やっぱりこの人には敵わないなあ。
『カツアゲなんてだせーことしやがって、この野郎!!』
路地裏にユールヒェンの怒鳴り声と、誰かが派手に殴り飛ばされる鈍い音が響く。
――それから、数え切れないほどの年月が経った。
比較的平和になった現代でも、彼女の男勝りで破天荒な気質は健在なもので。揉め事があれば、言葉よりも先に拳が飛ぶ。
「ちょっと、ユール!!」
背後から鋭い怒声が飛んできて、ユールヒェンはビクリと肩を揺らした。振り返ると、腰に手を当ててカンカンに怒っているロマーナが立っていた。
「待ち合わせ場所にいないと思ったら…あんたまたそんなに暴れて!今日は誰が整えてあげたと思ってるの!?」
『あちゃー……すみません、お姉様。でも、こいつらが街でナメた真似してたから、拳で教えてやってたところで……』
「全くもう、ちょっと目を離したらこれなんだから…」
『えへへ、でも。お姉様が結わいてくれた髪ですし。他の奴には指一本触らせたりしませんよ?』
「そういうことじゃない! 」
「もう、やっぱり結び目が緩んでる…こっち来なさい!」
そう言ってロマーナは、ユールヒェンの腕を引っ張る。
ユールヒェンは大人しくその場にしゃがみ込み、ロマーナに頭を預けた。
あの日と同じように、ロマーナは丁寧に髪を梳き、リボンを結んでいく。違うことと言えば、その髪の長さと質だろう。今ではユールヒェンの髪は腰どころか、それよりもさらに長い。それでも絡まりはなく、サラサラだ。
「……よし、できたわよ」
ポン、と肩を叩かれて、ユールヒェンは差し出された手鏡を覗き込んだ。
編み込まれ、美しく結わかれたスーパーロングヘア。
ユールヒェンは満面の笑みを浮かべて鏡の中の自分を見つめる。
『わあ、やっぱりすごいです……! うん、今日も私、最高にかわいいですね! お姉様のおかげです!』
「ふふん、当然じゃない」
『…私、自分のことをかわいいって思えるようになったんです』
『戦ってない時の私も、ちゃんと私なんだって』
『それは全部、あの日お姉様が私の髪を結わいてくれたからです』
ユールヒェンは振り返ると、ロマーナの手をそっと取り、にかっと笑う。
『だからありがと、お姉様!』
ロマーナは少し目を見開き、頬を染める。
それを取り繕うように胸を張り、得意げに鼻を鳴らした。
「……あったりまえじゃない。誰の罰を受けてると思ってるのよ。一生、覚悟しなさい」
「はい、お姉様!」
二人の笑い声が、穏やかな街に響いた。
#ヘタリア
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コメント
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みぅです🤍🥀 第6話、読み終えました… 「罰として」って言いながら髪を結ってくれるお姉様、めちゃくちゃ好きです。怒ってるふりして、実はずっとユールを可愛くしたかったんだろうなって思うと、胸がぎゅっとなりました。 「戦ってない時の私も、ちゃんと私なんだ」っていうユールの言葉が、すごく響きました。髪を結ってもらうことが、自分を認めるきっかけになるって素敵です。 2人の関係性が、時間を経ても変わらず続いてる描写が温かくて、読んでてじんわりしました。続きも楽しみにしてます🌙