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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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_________#虎

俺らはいつも通り、一緒のバスに乗って、高校へ向かう。朝が肝心。

おはようのオーディションして、髪型もバッチリOK

明日は金曜日。俺にとって大切な日だ。

金曜日は頑張らなくちゃだって、2日会えないからね

「行ってきま〜す、 」

少し遅れてしまった、もう7時40分切ってしまった。

髪型に時間をかけすぎてしまった、好きな子のために努力すんだ。悪くねぇ。


何とか間に合い、バスに乗り込む。

8時0分2車両目お気に入りの特等席

好きなこと親友が同じ団地のため、一緒に来る。

千冬の隣の席には場地。その隣は俺。

そう決まってるんだ。千冬の隣は俺と場地だ。

いつも千冬からはいい匂いがする。今日のマフラー姿も、秋や冬でしか見れない景色。

夏と春は涼しい姿がまた好きだ。

しばらくバスが走り、千冬の頭がこくこくとしているのを横目に、場地と一緒に微笑んだ。

隣に人眠そうですね。そんな日常。


8時7分開くのは向かいのドア息を呑む

『千冬、起きて、』『千冬、おはよ。』

言いかけてたその言葉は今日も逃げた。




「あー … 眠い 、場地さん、今日何時に帰ってきます?」

「俺か?俺は委員会とかもねーし、早めに帰るわ、」

「一虎くんはあります、?」

「俺もない、」

「じゃぁ今日は2人で帰るんですね。

気をつけて帰ってくださいね!一虎も!」

「お前なんかあるの?」

「俺は〜、委員会です 、」

「へー、待とうか??」

「いや、先帰っててください、恐らく長くなりますから、」

「いや、別にいいから。」

「ん〜、、悪いですよ、それに俺なんか送っていくって言われてますし、、」

「誰に??」

「そんな気になります??笑」

「何となく。」

千冬にとって俺は、場地の友達でしかねぇのかな、

< 一虎くんも!> って、 ついでみたいじゃんか、

俺は千冬にとって、おまけなの??


きっかけシンプルでいいのに、

意気地ないな 、   勇気のテスト乗り越えなきゃ


逃げるな  。  って  。


『おはよう』のオーディションして。

髪型もバッチリOK !金曜日は頑張らなくちゃ、

だって2日会えないからね。




眠そうな君を見てる 。それだけで満足しちゃって

ダメだって『頑張らなくちゃ』

そっと声に出してみた  。



「何を頑張るんですか?笑」

「なんも無い !」



一虎 ↝↝↝  ♪ 1 『 金曜日のおはよう  』



______________#兄


「三ツ谷くん!!おはようございます!!

これから朝練ですか?」

「まぁな、」


朝から千冬に会えるなんて今日はいい日だと

勝手に気分が上がるのを外に出さないように演じながら、彼に返しの言葉をかけた。

彼のマフラーがとても似合っていて、頭に落ち葉が着いているのを言うべきか言わないべきかと悩んでいた。

しかし、可愛いのであまり言いたくは無い。

知らないフリして、本人が気づいた時恥ずかしくなるのは千冬なのだろうけど、と思いながらも言わない。



まさかこんなに媚びてまうとは


今日の香水はいつもとは違う匂いがする。

何の匂いか分からないが、とてもタイプの匂いだ。

それだけでも嬉しい。タイプの匂いが好きな子から匂ってくるなんて、好みが合うだけでテンションが上がる女子の会話が少しわかった気がする。


まさかこんなに惚れてまうとは


場地と一虎、千冬とすれ違ったとき、毎回思う。

この3人が1緒にいる時、毎度毎度のように頭の中に浮かぶ言葉は決まって、『羨ましい』だった。

ふたりが羨ましい。いつも千冬と登下校だなんて、

長く一緒にいられるのだから。正直悔しいような、恨めしいような。


そいでこんなに拗らせるとは



「三ツ谷くん、この前のことは俺たちだけの秘密にしてくれませんか、?」

俺の裾を優しく引っ張り、耳元で囁く彼に俺は体温があがり、耳に じーん、と熱を持った。

「え。あぁ。」




「もう俺無理かもしれないです、」

放課後、場地と一虎と珍しく一緒に帰らず、俺の部室で居残りをしていた俺に駆け寄り、

作業が終わるまでの待ち時間に彼がいきなり発した。

「何が?」と問いかけると彼の方からすすり声がして、泣いてるのかと思い、彼に目線を向けると、

夕日の光が千冬の目を照らし、きらきらと輝くエメラルドの瞳から、ぽろぽろと、透明な涙が、

儚く、頬を伝って彼の裾に落ちた。


「俺、諦めてたのに、、辛い、」


彼の発した言葉で全て理解した。花垣武道。

彼の思う人。でも武道には恋人がおり、片想いで散った彼の口から発せられた言葉に俺はどうすればいいのか。何とかければいいのか分からなくなっていた。


「千冬、、なんかあった、?」


そう聞くと千冬は溢れる涙を拭わず、放棄したまま、

話し出した。

武道と、話している時に、彼は武道と武道の恋人のひなちゃんがキスをしている所を目撃してしまい、

諦めていたはずなのに胸が痛くなったと語り出した。


「  千冬  、」



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133

コメント

6

ユーザー

遅くなってすみません!千冬ちゃぁん!! それは辛いよねぇ、三ツ谷も、好きっていう気持ちを告白しないと伝わらないんだよ、

ユーザー

うわぁ〜むっちゃ面白い!続きが気になる!三ツ谷が千冬に「千冬、俺にしろよ」とか言ってたら最高!!(すみません、間違えてコメント消してしまいました。)

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