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主要登場人物一覧
望月輝人(27)…3代目主人公 近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
片倉陵(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
河内慶六(24)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松山和也(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
新島雄士(20)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
森田瑛人(19)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
伊山新介(19)…近畿方面隊警備科所属
松浦風雅(34)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班主任
水島慶太(31)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
赤木龍一(48)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班班長
三島和志(51)…近畿方面隊長
岸田正龍(39)…国家保安庁2代目長官
……………………………………………………………
「国家保安庁近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班の赤木だ。」
「お忙しい中お呼びして申し訳ございません。大阪府警捜査一課の北原です」
「同じく捜査一課の浦渼です」
交差点でのトラック事故から3日後、赤木は大阪府警から呼び出しを受け警視庁にいた。
「国家保安庁隊員手帳を持った男の遺体が駅構内のトイレで見つかりまして、今回はその遺体の身元確認のためお願いしました。」
そう言うと北原は赤木を霊安室に連れていった。
霊安室に入ると白い布を被せられた男の遺体が安置されていた。
赤木は顔に被せられていた布を取った。
「間違いない。松浦風雅だ」
「ご協力ありがとうございました」
そう言うと北原は赤木を霊安室の外に誘導した。
「いつ彼はこの姿に?」
赤木が聞いた。
「交差点でのトラック事故と同日です。」
北原が答えると赤木は小さく頷いた。
「凶器は恐らく刃渡り15cm以上の刃物で、腹部を複数回刺された事が直接の死因だと思われます。それと頭部に複数回殴打された後も発見されました。恐らく頭部を複数回殴打されそのまま刺されたかと…」
北原が説明すると赤木は自分の名刺を北原に渡した。
「何かあったら連絡をくれ。殺されたのは俺の部下だ。大切な仲間だ。わかったな?」
「は、はい」
赤木からの言葉に北原は名刺を受け取った。
大阪府警察本部庁舎を出たその時、後ろから1人の男が追いかけてきた。
「赤木さん。待ってください」
「お前は……」
「大阪府警捜査一課の浦渼です。松浦は俺の高校時代の同級生でした。あいつは誰よりも正義感がある男でした。女癖は悪かったけど」
「何が言いたい?」
「松浦を殺したのは亜連です。俺は亜連を潰したい。でも…」
「でも何だ?」
「俺ら捜査一課は亜連の捜査担当から外されたんです。今は組対と公安のみ捜査権が与えられていて俺このままだったら奴らを潰せねー。俺どうしたら……」
「組対と公安だけ?警察ならそうだろうな。」
「どういう事…ですか?」
「国家保安庁にも特例による亜連への捜査権が政府から与えられている。いつでも待ってる。今伝えてくれた亜連へのその気持ちがある限りいつでも来い。」
そう言うと赤木は崩れこんだ浦渼の肩を軽く叩きその場を後にした。
その日の夜
松浦の死を受け近畿方面隊ではお通夜ムードになっていた。
そんな中、赤木は水島を班長室に呼んだ。
「松浦の死をこの目で確認してきた。彼は明日正式に殉職者名簿に載るだろう。あいつに家族はいるのか?」
「家族ですか?母親がいると聞きました」
「そうか。無念だろうな」
「それで俺はどうして呼ばれたんですか?」
「実は明日、総監本部から呼び出しを受けていてな。もしかしたら謹慎になるかもな」
「謹慎?」
「今回、松浦達をあのファミレスに行かせたのは、俺の独断によるものだった。総監本部からファミレス立てこもり事件の捜査権はおりていなかった。警察主導での捜査を俺らは勝手に追いかけた。謹慎になれば俺らの隊にいる準隊員は、準隊員教育を受けることが出来なくなる。お前ならどうする?考えといくれ」