テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
佐野side
「今日はデート無理そうだね、。」
窓際で仁人が弱々しい声で呟く。
今日は2人でお花見デートをする予定だったのだが、生憎外は土砂降り。
仕方なく家で過ごすことになってしまった。
「ま、お家デートも案外楽しいかもだし!」
今にも泣き出しそうな仁人の頭を撫でる。
「ありがと、、。」
「もー、そんな顔しないの!笑」
人差し指で無理やり仁人の口角を上げる。
涙目で上目遣いしてくる仁人。
「え、、それわざと?」
「なにが、?」
少しだけ眉毛を吊り上げて聞き返される。
「いや、なんでも」
心臓の鼓動を落ち着かせるために急いで仁人から離れようとすると、
「やだ、離れないで、、」
白くてもちもちした仁人の左手が袖を掴んできた。
「、、今日は甘えたさんなの?」
分かりやすく耳と頬を赤くして黙り込む。
「あーー゛可愛すぎ。俺絶対離れないから安心して。」
そっと仁人の背中に腕を回すと、それに応えるように抱き返してくれる。
しばらく抱きしめていると、耳元で鼻をすする音が聞こえた。
「え、、仁人泣いてる?」
「は、別に?」
変なところですぐ強がっちゃうところも仁人らしくて可愛い。
しばらく2人で抱きしめ合っていると、先に仁人が口を開く。
「勇斗、、寂しかった、泣」
唐突な告白と同時に腕に力が入ったのが背中から伝わった。
「最近お互い仕事で忙しくて会える時間も減っちゃってさ、、せっかく久しぶりのデート出来ると思ったのに雨だし。さいあく泣」
確かに、最近は少し前と比べて仕事の量も増えてお互いに時間が取れてなかった。
「俺も寂しかった。」
腰に回してた腕を解いて仁人の顔を見つめる。
「涙で顔すごいことになってる、笑」
優しく親指で拭き取ってあげると、また赤面する。
「ねえ、、ちゅーしたい。」
「仁人から言うの珍しいね。このままずーっと甘えたさんならいいのに、笑」
「うっさいなぁ、/」
少し背伸びして仁人からキスをしてくる。
「そんなにキスしたかった?笑」
「、、したかった//」
下唇を噛んでまた胸に顔を埋めてくる。
ほんっと無自覚にあざといの心臓に悪い、。
「今日はずーっとこうしてよっか。」
一言囁くと、埋めていた顔を上げて少し寂しそうな顔。
「え、嫌だった?」
一気に不安が押し寄せてきて聞くと、首を左右に振る。
「そうじゃなくて、、、俺はハグよりキスがしたい、から、//」
頭から湯気が出てきそうなくらい顔を赤らめて俯く。
そっと顎を持ち上げて、少し潤んだ綺麗な瞳を見つめる。
「キスだけでいいの?」
また少しだけ眉毛を吊り上げて
「わかってるくせに//」
end
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
1,419