テラーノベル
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『なんだか切羽詰まった声ね。分かりました。今お電話をもらった番号に、ショートメールで会社近くのカフェを知らせます。10時半に来てください』
「ありがとうございます、必ず伺います!」
―― 緊張した……
会ってもらえてよかったけど、緊張して喉がカラカラだ。私はペットボトルの水を半分ほど一気に飲んでから、メイクをする。
―― すごいクマだな
すっぴんにマスクでコンビニに行ったのが、今更ながら恥ずかしいほど目の下のクマが酷い。隠しきれないまま
「仕方ない、お疲れなのよ、私……」
と諦めて、化粧ポーチを片付ける。ブーブー…、スマホが揺れている。クマの原因か、と思いながら見ると
「えっ?お義父さん…?」
と声に出た。お義母さんからは昨夜から一度も連絡がないままで、お義父さんから初めての電話。
―― どうなっているのか
「はい、梓です」
『梓さん、今、どこにいるのかな?聖子から連絡があったよ。あの人に逆らったそうだね』
「……」
―― そういうこと
『まさか、家を出ているなんてこと、ないだろうね』
「出てます」
『梓さん、すぐに戻りなさい。家族を裏切ってはいけない』
お義母さんに言われたままなのか。お義父さんも嘘の上で生きているのか。
「私の考える家族とは大違いでした。離婚届を渡したんです。もう戻りません」
きっと、お義父さんは何の感情もなく私の言葉をそのままお義母さんに伝えるのだろう。
朝から疲れた……でも、私は二階堂さんからのショートメールを確認して、カフェの場所をチェックする。それからリュックを持って、ホテルの部屋を出た。
#不倫
#離婚
コメント
3件
お義父さん…あなたも心のどこかにあったかもしれない『自由』という希望をまだほんの少しでもお持ちならば、今しかありませんよ。
微かな希望だったお義父さんだけど…操られ歴が長いから……

お義父さんまで😱 操られてる感満載だけど、お義父さんが味方になってくれるというドンデン返しは、期待出来ないのかな⁉️