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第51話 - Prtg『サンタより先に隣にいたクリスマス』

102

2025年12月25日

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かち

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かち

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Prtg『サンタより先に、隣にいたクリスマス』

Pr視点

「なぁちぐ、今日さ」

「んー？」

俺の隣で、マフラーに顔半分うずめたちぐが首かしげる。

それだけで可愛いの反則やろ。

「俺、サンタやめるわ」

「えっ！？なんで！？」

即食いつく。

かわいい。もう優勝。

「もう大人やし」

「えぇ……俺まだ信じてるのに……」

ちぐ、しょんぼり。

マジで罪深い。

「ぷりちゃんがサンタさんやと思ってたのに」

「……は？」

「毎年さ、俺の部屋の前にプレゼント置いてくじゃん？」

「……」

あ、バレてた。

「今年も楽しみにしてたんだよ？でも今日ずっと一緒にいるから、あ、サンタさん来れないんだーって」

ちぐの声、ちょっとだけ寂しそう。

「ちぐ」

「なぁに？」

俺は立ち止まって、ちぐの肩を掴んだ。

「サンタな、今日来たで」

「え？」

俺、ちぐの手を自分の胸に引き寄せる。

「もうここにおる」

「……ずる……」

ちぐの耳まで真っ赤。

「ぷりちゃん、サンタやめるって言ったじゃん」

「役替えしただけや」

「何役？」

俺はちぐの額に軽く触れる。

「彼氏役」

数秒の沈黙。

次の瞬間。

「俺ずっと気にしてたんだけど！！俺もうずっと恋人気分だったんだけど！！」

ぶわって声上げて、俺のコート掴むちぐ。

「今さら正式になるの遅くない！？」

「せやから言うたやろ」

笑いながら、ちぐを引き寄せる。

「クリスマスはな、

サンタより先に、

好きなやつの隣おるもん勝ちや」

ちぐは俺の胸に顔埋めて、もごもご言う。

「……じゃあ俺、毎年勝ちだね」

「調子乗んな」

「だってぷりちゃん離れないもんっ」

その通りすぎて何も言えん。

イルミネーションより眩しいのは、

ちぐの笑顔やった。

メリークリスマス。

俺の、いちばん大事な人。

ここまで読んでくれてありがと‼️💘🫶

もうそれだけで今年のいいこと使い切ってます。

↑今年もう終わるけどね

おめでとうございます‼️🫰

クリスマスとは、

ケーキを食べる日でも、

チキンを奪い合う日でもなく、

気づいたら心が温まってる

だいたいそういう日です（諸説あり）。

もし今、

ちょっと口角が上がってたら――

それは完全にこちらの勝ちです。

プレゼントは用意してませんが、

にやにやと余韻だけは置いていきます。

返品・交換は受け付けてません。

メリークリスマス🎄🎅✨

来年も心臓を大事に‼️🫶💘