テラーノベル
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「真澄隊長!危ない!」
一ノ瀬は俺を突き飛ばした
バンバンバンー!
銃声が鳴り響く
「一ノ瀬!!!」
一ノ瀬は何発も銃弾を浴び倒れた…
「一ノ瀬!一ノ瀬!おい!しっかりしろ」
一ノ瀬は口から血を吐き力なく笑う……
「……真澄隊長……怪我は?」
「俺は大丈夫だ!一ノ瀬!今京夜のとこに連れてってやる大丈夫だ!」
四季は真澄の頬に触れた
「………………真澄……隊長……俺真澄隊長の事……大好きだったよ……今迄……ありがとう!………………もし……生まれ変わったら俺を好きになってくれたら嬉しいな…………………………なんて……真澄隊長……愛してる……」
真澄の頬に触れていた四季の手は力なく落ちた
「……っ!四季!!!四季!死ぬな!俺はとっくにてめぇが好きだ!俺も愛してる!生まれ変わらなくても俺はずっとお前と一緒だ!だから……」
真澄は四季が死んだ事を悟った……ッ!
んで俺なんか助けた!何でだよ!四季!
俺はずっとお前の想いを拒絶していた
でもずっとお前が好きだった!
こんな世の中だ
恋愛なんて俺にはする時間もしたこともねぇ
だから四季の気持ちからも自分自身の気持ちからも目を背けてた
こんな事になるならちゃんと四季の気持ちに向き合ってたら……
最後の最後迄俺はこいつに想いを伝えれなかった
俺はもうずっとてめぇを愛してた……
四季!ずっと拒絶してごめん
お前はそれでも真っ直ぐにぶつかってきてくれて
最後迄俺を庇って……
俺は何をしてたんだ……
世界一大切な存在から目を背けて
傷つけて、傷つけたまま逝かせた
俺は最低だ……
四季!もしも生まれ変わったら
その時は必ずお前を世界一幸せにしてやる……
もう!逃げねぇ!絶対に!
「まっすー?どうしたの?」
京夜は記憶は無いらしいが、出会えて俺は嬉しかった
今は職場の同僚だ……
あんな仲間がいっぱい死んだ世界なんて知らなくていい……
「いや、なんでもねぇ……」
「何かあったら相談してよ?まっすーとは最近知り合ったけど、なんか昔から知ってるような気がするんだよね〜」
「……んだよそれ」
俺は生まれ変わった……
本当に生まれ変わりがあるとはな……
……四季!お前は何処にいる?
必ず見つける!必ず!もうお前を一人にはしない!
「でさ〜先生に説教されたんだよ〜」
「えー四季が悪いからだよ〜」
バン!
「……おい!痛えなぁ」
「……あんたがよそ見してたからだろ?」
「んだと?女の癖に偉そうだなぁ……良く見るとまあまあ可愛いじゃんお兄さんと遊ぼうぜ…そしたら許してやるよ!あぁ?」
男は四季の髪を掴んだ
「……ツ!離せ!」
その時、男が吹っ飛んだ
四季は目を丸くする
小柄な男性が四季を助けてくれたみたいだ
「……ありがとうございます」
「……怪我はないか?」
「……はい……大丈夫です」
「四季!行こう!遅刻するよ!」
「……お兄さん!ありがとうございました!」
四季と友達は去って行った
真澄はやっと見つけたと口角を上げた
それから真澄は四季の身辺を調べた
どうやって近ずくか考えていると
身に覚えのある顔が四季と歩いていた
無陀野……!
無陀野と四季が仲良く話しながら歩いている
声をかけようにも何て掛けたらいいか真澄が悩んでいると
四季が俺を指さした
「あ!無陀せん!この人が今朝助けてくれた人!ほら絡まれた私を助けてくれたって話したじゃん!」
「生徒を助けてくれて礼を言う、ありがとう」
無陀野は真澄に頭を下げた
どうやら四季も無陀野も記憶は無いらしい……
「……あぁ……」
と返事をするがそれ以上出てこない、早く何か言わなければと真澄は焦る
「……あれ?お兄さん何処かで私とあった事ある?……なんか知ってるような?……」
ッ!四季!
記憶がなくても俺を覚えてくれている!
「……あぁ俺も初めてあったのにお前をずっと知ってるような気がする……」
無陀野は眉を潜めた
「……おい!生徒を口説くな!まだこの子には早い!」
「ちょっと無陀せん!口説かれて無いって!」
「へんな事言ってごめんね!お兄さん!ははっ」
「いや!口説いてる!一目惚れした……」
「……は?」
四季はボンッと赤くなる
無陀野はあからさまに不機嫌になり
「……そうゆうのはこの子が卒業してからだ」
「もー無陀せん!何行ってんだよ」
無陀野も四季も変わってねぇな……
真澄はそんな2人を見ていた
それから四季とはよくご飯を食べに行くようになった
私は真澄さんと初めてあった時なんだか不思議な感じがした、あったばかりなのに懐かしい、昔から知っているようなそんな気がした
真澄さんと仲良くなって気づいた事がある
真澄さんは私と誰かを重ねている……
時々切なそうな顔で私を見る
私は真澄さんを知る度に真澄さんに惹かれて行った
だからよく分かる、私が真澄さんに向ける目を
真澄さんは私を通して誰かに向けている
最初から私に一目惚れしたんじゃない
私に似ている?誰かを見ていた
私は真澄さんに愛されない……分かってる
でも真澄さんと過ごす時間を失うのが怖い
私はどうしたらいいんだろう
真澄さんは死んだ恋人でも私に重ねているのだろうか?
真澄さんは私を見てくれない
なんだかそう思う
今日も真澄さんにディナーに誘われた
嬉しい、真澄さんと会えるから、楽しい
でも、やっぱり真澄さんは私を見ていない
私には分かる
真澄さんは大人だ!私なんかまだまだ子供だ、好きになってなんか貰えないのは分かってる
真澄さんはかっこいいし、今迄もきっと素敵な彼女がいたんだろう
真澄さんが私みたいな子供を相手にするのは
きっと亡くなった昔の彼女に私が似ていたからだ
でないと、真澄さんみたいな素敵な大人が、私なんかを相手にする意味がない
この高級なレストランも昔その彼女と来たのだろうか
せっかく真澄さんがご馳走してくれてるのに、悲しくて苦しくて料理の味がしない
「四季?どうした?顔色が悪い!」
「大丈夫だよ」
私は笑顔で笑った
「……チッ!嘘つくな!」
「……出るぞ!」
「……え?」
真澄さんに腕を引かれレストランを出た
「……真澄さん?」
真澄さんは私を横抱きにし歩きだした
「真澄さん!おろして」
「……大人しくしてろ、家近くだから!お前は寝てろ!」
真澄さん……優しい……
「……ッ!うっ……」
「何泣いてんだ!何かあったのか?大丈夫だ!俺が傍にいる!」
真澄さん……ッ!
真澄の家に着き四季をベッドに寝かせる
「四季!大丈夫か?何故泣いてる?教えてくれないか?」
優しく真澄は問う
「……」
ほら、真澄さんは私を見ていない
真澄さんの優しさ、温もりは、私に向けてじゃない
私を通して見ている人に全て注がれている
真澄さんは出会ってから私を一度だって見た事なんかない
私はずっとずっと真澄さんを見ていたから分かる
貴方は誰を見ているの?
私は一体貴方の何なの?
ッ!
更に四季はボロボロ涙を流す
「四季!どうした?泣かないでくれ!お前が泣くと苦しい!」
その時、私は限界だった!
「ツ!真澄さん!貴方は誰を見て行ってるの?出会ってから私自身をみてない!誰と私を重ねてるの?」
真澄は目を見開いた
「……四季?」
「……貴方は私を心配なんかしてない!私に似てる誰か!しかみてない!バカにしないで!私はその人の代わりなんかじゃない!」
泣きながら真澄を睨む
「……四季!違う!聞いてくれ!俺は四季をちゃんと見てる!四季がめちゃくちゃ好きだ!四季だけを大切にして幸せにして行きたい!俺の一生を掛けて!」
真澄は四季の肩を掴んで真剣に言う
「……もう真澄さんと会わない……」
四季は帰る準備をはじめた
真澄は四季を後ろから抱きしめた
「四季!本当だ!信じてくれ!四季!俺は四季を愛してる!四季だけなんだ、今も昔もずっとずっとお前だけだ」
「……ふっ……はははッ
今も昔も?私!真澄さんと最近知り合ったのよ?昔の彼女と重ねて私を見ないで!」
「四季!違う……!頼む!本当だ!四季!」
「……さよなら!真澄さん!」
四季の冷たく突き放す瞳に真澄は動けなくなった
四季!俺はもう二度とお前を傷つけないって誓ったのに
俺はまたお前を傷つけた……
どうしたらお前に分かってもらえるんだ
四季!今も昔も前世も俺はずっとお前だけを愛してる
これからもずっと……!
一週間後
四季は学校へ向かっていた
その時トラックが四季に突っ込んできた
「キャー!!!」
あれ?痛みがない?
目を開けるとそこには血だらけの真澄が横たわっていた
え?
「……ま、真澄さん?」
四季は震える手で真澄を揺する
「ま、真澄さん?真澄さん!ヤダ死なないで!ヤダ!お願い!真澄さん!何で私なんて庇うんだよ……!」
真澄は目を開けた
「……ふっ……その言葉そっくりそのまま返すぜ!一ノ瀬四季!」
ブワッ……!
え?
その瞬間頭に前世の記憶が蘇った
真澄を好きになり
真澄を好きだと追い回し
真澄を庇い
生まれ変わったら好きになってくれたら嬉しいな……
あっ!
「……真澄隊長!」
「……ったくやっと思い出したかよ!俺は前世も今もこれからも四季!てめぇしか見えねぇんだよ!責任とりやがれ!」
「……真澄隊長!わぁぁぁぁぁぁ」
四季は泣き叫んだ
救急車が到着し真澄は治療を受け一命を取り留めた
四季は毎日病院に通った
「……真澄さん、ごめんなさい」
「……四季!謝るのは俺の方だ!俺はずっとお前の気持ちを否定してきた、自分の気持ちにも!最後の最後までお前に伝えられなかった!やっと伝えた時にはお前はもう死んだ後だ!」
「……真澄隊長!」
「……四季!生まれ変わってきてくれてありがとう!また俺と出会ってくれてありがとう!また俺を愛してくれてありがとう!」
「真澄隊長!俺の方こそ!いっぱいいっぱいありがとう……ぐすっ……」
「四季!もう泣かないでくれ、俺の横でずっと笑っててくれ」
もう二度と四季を離さない!
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