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瞬間、奴は立ち上がった
「お前、腕が使えねぇのにまともに戦えんのか?」
「やめとけよ、早死するだけだぞ」
「心配はない、利き手じゃない方をわざと折らせたからな」
「(確かに、わざと腕を突き出しているように思えたな、頭が切れてやがる)」
「腕を折ってしまったからには速くに終わらせなければな」
「お前が死んだら終わるんだけどね、こちらとしても和豊のクソを取り戻す時間がない」
奴は刀をぐっと力を込めて握ると、こう言った
「次はいくら装備が硬かろうが、速かろうが絶命をま逃れない…」
奴は息を静かに吐くと、上段に構えた
「クソつまんない遺言だねぇ、そんなんなら時間与えなくてよかったわ」
俺は強烈な踏み込みを入れて、奴と目と鼻の先へ瞬間移動した
すると奴は
「グゥォォオォオォオッ!!!!」
全身の鳥肌が経つほどの啖呵を切った
「っ!まずい!!」
奴は落雷の威力で刀を振り下ろした
「うぉぉおっ!!!!死んどけぇぇぇぇ!!!」
だが、その刃は俺を貫通することは無かった
「危ない危ない、何やってんの?」
そこに少しばかり小柄な男が現れた
「ぐぅっ!!!死ね─────!」
その男はまた同じ速度で刀を横に薙いだ
だがその瞬間
パキャ…..
嫌な音が響いた
奴の骨を一瞬で折ったんだ
「がぁぁぁああっ!!!」
「自業自得だろ」
僕はあまりの光景に空いた口がふさがらなかったが
その男は僕を見てこう言った
「大丈夫?怪我は…無さそうだね、もうここに来るなよ〜」
それから僕は家に帰った、肩ら辺にちょっとしたアザが出来たが
それほど重要でもない
それから数日後、僕は个張(こはら)君に呼び出された
正直言って僕は个張君のことが嫌いだ、学校のたった1組を占領している程度で
学校最強を名乗っていて、加えて頭が悪い
呼び出された要件が分からないまま僕は校舎裏へ来た
「なんで僕のことを呼び出したの…?」
そこには4人程度の男がいた、个張君は少し筋肉が着いている
周りにも目に見てわかるように見せびらかしている
「おぉう….直球で言うが」
「お前最近調子乗ってんだろう?」
周りの男達がニヤケ出した、嫌な予感だ
「あの事件以来、お前は目立っている」
そう言われるとそういう気がしたが
自覚はなかった
「….お前にやって欲しいことがあるんだ」
「やって欲しいこと…?」
そのやって欲しいことというのを聞くと、とても
面倒くさそうなものだった
その日、个張くんは近くの駐車場で、仲間とつるんでいたそうだ
だがその時、刺客が現れた
「おい、そこ今日から俺ん所、な?」
もちろん、个張君は縄張りを潔く渡すはずがない、
「だれが俺の場所渡すかよ!」
バガッ!!
その瞬間、男は个張くんを蹴りあげた
「ぐぁ….い、いてぇな!!
「あんま威張らない方がいぃよー」
激昂した个張くんは男に襲いかかった
「うらぁぁああぁあ!!!!」
だが
スパン!!
「ぐぁはっ!!!」
すぐにカウンターをもらってしまい
さっきの蹴りの効果も相まってか
意識を刈り取られてしまったという
「そこで、最近強いって言われるお前と、喧嘩好き暴れん坊を連れてきた」
てか僕が行く流れになってない?
「もちろん、一人で行けとは言わねぇ、お前ともう1人の仲間、俺のメンバーでアジトに凸る!」
(勝てない気がする….)
そして決行日の6月25日となった
駐車場前───
僕達は駐車場の目の前へ来た、个張くんが言っていた喧嘩好きの人は
タレ目な感じで小柄だけどイケメン、服は特攻服みたいな昔の服装
周りの目が痛い….あんま人通んないけど
「おい」
すると、タレ目イケメンに話しかけられた
「一応名前伝えとくわぁ、甘牙、甘い牙と読んで「かんが」だ」
「へぇ、あまり見ない名前ですね」
「キラキラネームとでも言うつもりか?」
「滅相もない…」
すると个張が叫んだ
「お前ら!!今からぶっ潰すぞ!!!」
声がでかい、腹まで響き渡る啖呵を切った
「ウラァァァァっ!!!」
仲間までうるさいのかよ!近所迷惑だろ!
と頭の中で言ってると
个張くんが先陣を切って突入
先を少し見ると、死ぬほどガラの悪い集団が沢山いた
「おぉ?なんだあれ」
すると、个張君がリーダーと思われる男に話しかけた
「おい!ここは俺の縄張りだ、返さねぇと関節全部抜けんぞ?」
「冗談にしてはタチが悪ぃなぁ!!!」
そういうとリーダーの男が个張くんをぶん殴ったんだ
そうして、抗争?の火蓋は切られた
仲間が一斉に敵へ襲いかかった!
こんなん映画以外に見ないだろうと思ったのに!
「俺たちは特別ゲストだ、幹部ヤるぞ」
个張くんはそう言ったので、敵を放り投げながら幹部の元へ向かった
やっと先頭が見えたと思ったと同時に目に入ったのは
数人でボコボコにされる个張君の姿
(まずいな!!!)
ここだけ意見が一致したんだろう、僕達は个張君の所まで一気に距離を詰めた
ゴリッ!!!
「ごぉふぁっっ!!」
甘牙君が横回転蹴りをした途端、敵は吹っ飛んだ
運動神経おかしくない?
「お前ら…本当に危なかった、ありがとうな」
「いいよ、个張君、こいつらをやってから後はファミレスでも行こう」
「斗村ァ、こいつら殺して早く行こう、腹減ったわぁ」
すると、敵の幹部らしき者が踏み込みを入れた
バッ!!
だが、スピードがあまり乗ってない
奴が意識を集中させている所で、全体重を乗せた前蹴りを食らわせた
ズガガッ!!!!
奴は吹っ飛んだ、そして動かなくなった、気絶したんだろ
だが、僕達は奴らを舐めすぎていた、油断していたところを
甘牙くんは飛び前蹴りを食らってしまった
だが、さすが、ちゃんとガードをしていて数cm後ずさりする程度で
攻撃は止んだ、そこをチャンスと見た僕は
奴の顎へアッパーを入れた!
「ごぁッ!!」
後はリーダー一人、さっさと締めようと思ったところだったが
あとから来る男によってこの戦いは違う方向へと進んで行ったのだ