GL・NL専用小説です!
※今回はNLです!!
⚠️NL注意
⚠️キャラ崩壊注意
⚠️主の都合により日本愛され多めです!
⚠️初めにカプが書いてあるのでそれを踏まえてから、大丈夫な方はスクロールしてください!
回ごとにキャラの設定が変わる為、毎回初めに設定が載せてあります!
以上のことが大丈夫な方のみどうぞ!
ロシア→♡←日本
「冬は好きですか?」
日本
女性
身長 157cm
冬が好き
ロシアのことが以前から気になっている。
手先が器用。
ロシア
男性
身長 179cm
冬は嫌い
日本が好きだが、違う部署で中々話せない。
少し不器用なところがある。
『冬は好きですか?』
今日は雪が降っているな……。
窓の外では、雪がぱらぱらと降っている。
人々は皆、コートやマフラーをしているが、それでも尚、寒そうに歩いていた。
こんな寒さの中帰ったら風邪を引きそうだ……。
まだ終わっていない仕事を横目に、小さくため息をついた。
ロシア「はぁ…雪かきとか面倒くさいし、濡れて風邪ひくのも嫌だなあ……。」
冬は嫌いだ。
寒いし、雪が降ると雪かきしないといけないし、乾燥してるし……
挙げたらキリがないくらいに、嫌いだ。
ロシア「帰るのだるいなぁ…」
窓の外を見て独り言を呟いていると、ふいに、後ろから肩を叩かれた。
どうせ、アメリカがなんか言いに来やがったのだろうと、後ろをゆっくり振り返る。
ロシア「あ”?またアメリカか…ッ、
………あ、に、日本」
しかし、後ろを向くと意外な人物で、言葉に詰まってしまった。
日本「どうも、ロシアさん。」
にこにこと笑顔で話しかけられる。
その笑顔に、先程まで憂鬱だった気持ちは瞬く間に晴れた。
ロシア「すまん日本、てっきりアメリカかと思ってしまった!」
日本「大丈夫ですよ。
それよりも、今日のロシアさん元気が無さそうですね。何かありましたか?」
ロシア「特に思い当たる節は無いんだが…
俺、元気無さそうに見えるのか?」
日本「ええ、私にはそう見えます。」
ロシア「…でもな、それ日本が言えることじゃないだろ?
日本、最近どれだけ徹夜した?」
そう言うと、日本は渋い顔をし、そっぽを向きながら
日本「いや〜、覚えてないですね……」
と、明らかに痛いところをつかれた様な声で言った。
それにしても、
日本と俺は違う部署だ。
けれど今、日本は平然とここに立っている。
何か急用だろうか…?
ロシア「まあ、徹夜の事は俺が少し上司と話をつけておこう。
ところで、日本と俺って別の部署だろ?
どうしたんだ?急用か?」
日本「急用ではないのですが、少しお話ししたい事がありまして、
お仕事の方、お邪魔ではないですか?」
ロシア「全然、大丈夫だ。」
日本「良かったです!
えーと、あの、ですね……今日、一緒に帰りませんか?」
ロシア「ぇ………?」
日本が俺と?
何故、俺なんかと?
突然の事で困惑してしまった。
ロシア「お、俺でよければいいが、
こんな事言うのも悪いが、残業はないのか?」
日本「それなら大丈夫です!今、上司が流行病で休んでいるので!」
ロシア「……アメリカとは、帰らないのか?」
日本「アメリカさん、今日から出張でいません。」
ロシア「イ、イギリスとか、中国は?」
日本「イギリスさん、今日まで出張です。
中国さんはどうせ、フランスさんと帰る予定だと思います。」
ロシア「そうか……、
本当に俺で良いのか?」
日本「ええ、ロシアさんがいいんです!」
ロシア「分かった。
じゃあ、9:00に玄関で待ってるな。」
日本「ありがとうございます!では、また!」
ロシア「またな…」
………はぁ……。
めっちゃ緊張した……、
俺が日本の事好きだってバレてないよな?
この数日、日本に告白しようと思って色々シチュエーションとか考えていたが……。
思考は、読まれてないよな…?
とはいえ、せっかく日本と2人きりで帰れるんだ。
これはチャンスかもしれない。
よし、今日しかない!
今日、告白しよう……。
日本遅いな…。
残業はないって言ってたはずなんだが。
日本「すみませーーん!遅れましたーー!」
ロシア「日本が遅れるなんて珍しいな。
何かあったのか?」
日本「へへ、忘れものを取りに行ってて…」
そう言って笑顔を見せる彼女は、
とても可愛いらしく、思わず目を逸らすところだった。
ロシア「そうか。あったか?」
日本「ええ、ありました!」
ロシア「よし、じゃあ行くか」
日本「はい!」ニコッ
外に出ると、想像以上に寒かった。
手袋もつけており、服も何枚も重ね着しているのにな……。
………というか、首が寒い!!
マフラー忘れたのは致命的だった…。
タートルネックではあるが、それでも首に雪や風があたり、どんどん冷たくなっていくのを感じる。
ふと、日本の方を見ると、
まるで幼い子供が初めて雪を見たかのような顔をして、空を見上げていた。
その姿は、まるで天使のような輝かしさ、儚さを持っており、とても美しかった。
数センチ程積もっている雪が、ザクザクと音を立てる。
初めこそ、その音が大きく聞こえて、日本の声とか目線に集中出来なかったが、彼女と話しているうちに、引き込まれるように、
自然とそんな音は耳に入らなくなった。
不思議なくらいに彼女との会話は楽しく、尽きることがない。
冬が好きではない俺にとって、雪が降る外で、誰かと会話をするなんて、今まで苦でしかなかったのにな…。
そればかりか、彼女といると、この空間に安心感が生まれるのだ。
小さく微笑みながら話をする彼女に、見惚れてしまい、寒いはずなのに、身体はどこか暖かくなっていた。
ふいに、あの日本が先程忘れものをしたということが心に引っかかった。
ロシア「なあ、日本、会社から出る時、忘れ物したって言ってたよな?
何を忘れたんだ?」
日本「ふふ、知りたいですか?」
そう言うと日本は、歩く足を止めて鞄の中から何かを取り出した。
日本「これです!」
ロシア「え?」
手にマフラーを持っている日本。
それも、普通のマフラーでは考えられないくらいの長さだ。
予想外の事態に俺は固まってしまった。
それを見て、彼女は一瞬笑ったかと思うと、
再度、俺の目を見つめなおした。
日本「これ、一緒に着けたいな…って思って縫ったんです。」
ロシア「え!?こ、これ日本が…!?」
日本「はい!」
すごく、丁寧に作り込まれている。
編み込みの部分がどれも平等だ…。
不器用な俺とはまるで違う。
日本「ふふ、一緒に巻きませんか?」
ロシア「いいのか?」
日本「勿論です!」
身長差がある日本と俺だが、一緒に巻くには十分すぎる長さだった。
日本が編んだマフラーは、優しく包み込むように俺と日本を巻いている。
とても暖かくて、温かい。
日本「……ロシアさん、冬は好きですか?」
暗く、曇っている空を見上げて、日本が俺に質問する。
正直言って冬は、嫌いだ。
でも……、
日本と一緒にいる時の雪は、
温かく、どこか懐かしく思える。
そんな冬が俺は…
ロシア「勿論、好きだ。」
日本「ふふ、嬉しいです。私も好きですから。」
雪が先程よりじゃっかん強く降り始める。
でも、それが神秘さを惹き立たせていて、なんだかとても、心が落ち着いた。
今だ、告白するなら今しかない…!
ロシア「日本!
そ、その……月が綺麗だな!!」
月が見えない冬の夜
日本「ロシアさん…!!」
小さく笑いながら、貴方の言葉に応える
「私にとって月はずっと前から綺麗でしたよ」
『月が綺麗ですね』
今では知ってる人も多いであろう告白の言葉であり、
日本人の謙虚で慎む性格を表す代表する言葉でもある。
意味…『貴方の事が好きです。」
『私にとって月はずっと前から綺麗でしたよ』
「月が綺麗ですね」の返し方の一つ。
こちらも日本人の性格を反映した言葉である。
意味…『私はずっと前から貴方の事が好きでしたよ。』
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