魔王「今日は何して遊ぼっかな〜♪」
今日もそんなことを考えながらぼk…我は魔王ライフを過ごしていた。
側近「やっぱり人間界を征服しては?」
魔王「前も言ったけどだめに決まってるだろ!平和が一番なんだよ」
そんな話をしていると、
魔物「魔王様!勇者が城へ攻めてきました!」
魔王「エッ?」
勇者が城に攻めてきた。
魔王(そんなに勇者に喧嘩を売った覚えはないぞ…)
側近「ここは私が!」
側近が勇者のもとに向かおうとしたとき
魔王「ぼk…我が行こう」
側近「しかし…」
魔王「我は誰も死なせたくないんだ」
僕はそう言い残し勇者のもとに向かった。
勇者「…魔王は最後の部屋で待っとくもんだろ…」
魔王「部下には死んでほしくないんでね」
勇者「まぁいい、お前には死んでもらう。」
魔王「帰ってもらうことってできない?」
勇者「帰るわけ無いだろ…」
そうして勇者との戦いが始まった。
勇者「バーニング!」
勇者が魔法を発動させ、広範囲を炎が包み込む。
魔王「僕何もしてないって!!」
そんなことを言い、勇者の魔法を避ける。
勇者「なにかする前に倒す!」
勇者はそう言い次々と攻撃を仕掛けてくる。
魔王「うわっ!」
勇者の攻撃を避けようとしたとき、視点が傾いた。
そして下を見るとバナナの皮が落ちていた。
魔王「バナナァ……????」
そう言った刹那胸に激痛が走り意識を手放した。
目が覚めると知らない場所に居た。
魔王?(ここはどこだ……?)
そう思い周りを見渡すと、とてつもなく大きな人間がいた。
魔王?(うわっ…でか……巨人族かなにかか?)
とっさに戦闘態勢に入ろうとしたが体が思うように動かない。
そして巨人に持ち上げられてしまった。
魔法を使い振り払おうとするが魔法も使えない。
そのとき
男性「おぉ~これが僕の子かぁ」
巨人がそんなことを言った。
魔王?(僕の…《子》!?)
こうしてぼ……我は人間の子供に転生した。
しばらく人間として生活してわかったことがいくつかあった。
僕の名前はハクというらしく、とある王国に住んでいるということ、前世の魔法が使えないこと、12歳になると【スキル】について知れること、それと一緒に勇者選抜の儀式があるということがわかった。
ハク(平和っていいなぁ……)
そうして僕は平和を噛み締めながら1日1日を過ごしていた。
そして時はたち、12歳になり勇者選抜の儀式を行う会場に向かっていた。
儀式の内容は至って簡単、勇者の剣を抜くだけである。
剣が抜けないと素質なし、抜けると素質ありとなり魔王討伐の旅に出されるという仕組みである。
ハク(まぁ前世で悪いことしてたら抜けないっていうし僕は抜けないか……)
そして僕は受付を済ませ、待機場所で待機していた。
すると周りの儀式を受ける人々がざわつき始めた。
ハク「ねぇねぇ、急にみんなどうしたの?」
そう近くに居た人に尋ねると、
男の子「あいつだよ、10年に1度しか生まれてこないと言われている剣術の天才らしいぜ」
そして男の子が指を指した方に振り向くと金髪の髪をした美少年が立っていた。
ハク(勇者はあいつで決定かな…)
そして時は過ぎ、僕のばんがやってきた。
ハク(勇者になってもいいことなさそうだしさっさと終わらせますかぁ…)
そして剣を引っ張ると腕が急に軽くなる。
ハク(ま……まさか………)
剣の方に視線を送るとなんと剣が抜けていたのだ。
人々「ワァァァァァァァァ!!!」
ハク(なんで俺なんだよ……!)
「称号《勇気ある者》を獲得しました」
目の前にそんな文字が現れる。
ハク「いらねぇよそんなもん!!!!」
思わずそんな言葉を発してしまう。
そんなとき後ろから荒々しい声で声をかけられた。
そして後を振り向くと、前程の金髪の少年が立っていた。
バサッ
金髪の少年がハンカチを地面に落とす。
ハク(おっ…これは……)
ハク「えっと…ハンカチ落としましたよ」
金髪の少年「違うわ!」
金髪の少年「僕の名前はルイシャ・アグニム!お前に決闘を申し込む!」
ハク「えぇ…なんでぇ……」
ルイシャ「その勇者の剣は僕が抜くべきものだったんだ!だから僕がお前に勝って僕のものにする!」
そんなことを話していたらその話を聞きつけた人々が集まってきた。
ハク(めんどくさぁ…)
そしてルイシャ・アグニムとの決闘が始まった。
ハク「じゃあこの石が地面に落ちたら開始ね」
僕はそう言い小石を地面に投げた。
そして小石が地面に落ちた瞬間に斬りかかってくる。
ルイシャ「とりゃあ!」
それを僕は軽く避けるが後ろにあった壁が崩壊する。
ハク(威力だけは一流か……)
そして僕は勇者の剣……ではなく木刀を取り出し、反撃する。
ルイシャ「…っぐ……!」
ルイシャは攻撃を受け止めたが後ろに吹き飛ばされる。
そして受け身を取り、反撃をしてくる。
ルイシャ「まだまだぁ!」
ハク(なるほど、天才と言われるだけあるか…)
そんなことを思いながら軽くルイシャの手を木刀で叩き、剣を落とさせる。
ルイシャ「くそっ…」
そしてルイシャに木刀を振り下ろし、当たる寸前で止める。
ルイシャ「……降参」
そして決闘は僕の勝利に終わった。
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