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『episodes8 ジェットコースター』
【ジェットコースター】
永「あれ?ロボ男じゃん」
望「…」
永「お前もジェットコースター乗りにきたの?」
伏「意外と人生エンジョイ勢なんだ〜」
望「…別に」
永「相変わらずだな」
どうやらこのジェットコースターは暗闇の中を走ってから外に出るタイプのようだ
一回で6人乗り、ちょうど乗れるか
永「誰がどこに乗る?」
闇「舞は1番後ろがいいなぁ〜」
皇「…俺は乗るの遠慮する…乗り物酔いが酷くてな」
伏「は?つまんね」
皇「しょ、しょうがないだろ…」
音「僕は真ん中にさせてもらおう、もし落ちたとしても助かりそうだ」
永「俺は…」
こんな感じで席が決まり
俺と望が1番前、クソガキと音喜多が前から2番目、闇夜乃が1番後ろとなった
【乗車】
永「…珍しいな、ロボ男が1番前選ぶって」
望「…そう?」
永「ロボ男は1番後ろ選ぶかと思ってた」
望「…やることがあるからさ」
永「やること?」
望「…」
永「…そういえば、ずっと気になってたことがあるんだけど」
望「うん…」
ジェットコースターは頂上へと差し掛かっていた
永「第一ゲームの時、俺が襲われそうになった時、助けてくれたのはロボ男だろ?」
望「…そうだよ」
永「ミッションのために現れた武器は三つ、俺が助けられた時点で武器は三つ置いてあった」
望「…」
永「…どうやって俺のこと助けたんだ?」
視界が明るくなり頂上へついた
すると…
永「…?な、何してるんだよ!」
望「…」
望は安全バーを上げ、座席から立ち上がった
永「お、おいちょっと…!」
そしてジェットコースターが落ちる瞬間に、ジェットコースターから飛び降りた
永「望!!」
俺が望の手を掴もうとしたが、望は勢いよく落ちて行き助からない
その時だった
音「おい…!どうなってるんだ!!」
伏「あーあ…」
永「何があ…」
後ろを振り向くと、闇夜乃の頭が無くなり、首だけに姿で噴水にように血が流れ出ている
永「…!」
その後はなにも覚えていない。
ただずっと落ちていった望と、頭のなくなった闇夜乃のことが脳内をぐるぐると回り
頭が痛かった。
【ジェットコースター出口】
音「…うぇ…吐きそ…」
永「…本当に死んだのか」
ジェットコースターが終わり、一度降りてから座席を見てみると
やはり闇夜乃は死んだようだ。
座席が血で汚れて、ジェットコースターの機体が青から赤色になっていた
伏「…これ、罠が発動されたんじゃない?」
永「罠?」
伏「ほら」
クソガキが指を差した方を見ると、闇夜乃の首には見たこともない首輪がついていた
伏「こんなのついてなかったよね?」
永「そう…だな」
伏「それと、ロボ男の方なんだけど」
クソガキはロボ男が座っていた席から、闇夜乃の首についていた物と同じ首輪を拾いあげた
伏「…どうやらこれが罠だったっぽいね」
永「ならこのゲームはクリアなんじゃ…」
音「これだから平民は…ゲームが終わったら自動的に体が教室に戻るだろ!」
音「現にまだ俺たちはここにいる、まだゲームは終わってない…」
永「…そうか」
闇夜乃は死ぬし、ロボ男は落ちて行くしでもう脳みそが今の状況に追いつかない
伏「まぁ取り敢えず…遊園地の罠を解除するのを俺は一旦やめるよ」
音「このイカれポンチ平民が!なんで一旦やめるんだ!」
伏「俺は探しに行かなきゃいけない奴がいるからさ、お前もだろ?」
永「…そうだな、ロボ男が生きてるか確認しなきゃだし…」
それに一旦東雲と生きてたらロボ男と合流した方がクリアしやすそうだ
頼むから生きててくれよ…
音「どうせ死んでるだろ」
永「…」
伏「じゃあ、俺は行くからじゃあね〜」
クソガキは足早にジェットコースターから去っていき
俺も少ししてから、ロボ男と東雲を探しに、ジェットコースターを出た