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微 熱
10
ゆか
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ぎた︵🎸
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※ A I に 少 し 文 を 整 え て も ら っ た の で 、 い つ も よ り 空 白 多 め で す 。
読了。この「好き」を何度も確かめずにはいられない心の揺れ方が、すごく生々しくて苦しかったです。自分を責める内面と、それでも優しく応えてくれる相手の対比が胸に刺さります。不安が安心を溶かしていく様子が、短い言葉で丁寧に描かれていて、続きが気になりました。
yaur
ya『』
ur「」
ur side .
どろどろ
﹏﹏﹏﹏﹏﹏
『うり、すきだよ』
その言葉を聞くたび、胸の奥に張りつめていた糸が、少しだけ緩む。
彼がおれのことを好きでいてくれる。
その事実だけで、空っぽだったところがゆっくり満たされていく。
ああ、よかった。
ちゃんと好きでいてくれてる。
そう思える。
ほんの少しの間だけ。
でも、時間が経つと、
さっきまで満たされていたはずの胸の奥に、また小さな隙間ができる。
そこから、冷たいものがじわじわ入り込んでくる。
おれのこと、ほんとに好き?
そんなことを聞いたら、
面倒くさいって思われるかな。
また聞いてるって、呆れられるかな。
そう考えると、口に出しかけた言葉は喉の奥で溶けて、
何もなかったみたいに飲み込まれていく。
聞けない。
聞けないくせに、不安だけはどんどん膨らんでいく。
いっつもそう。
毎日毎日、
頭の中の隙間を埋めるみたいに、不安ばかりが増えていく。
彼がおれに興味をなくすこと。
好きじゃなくなること。
いつか、おれより大切なものを見つけること。
そんな未来ばかり勝手に浮かんできて、
考えたくないのに、頭の中から追い出せない。
ものすごく怖かった。
ほんとに好き?
ほんとに?
今この瞬間も?
明日も?
その先も?
ずっと?
そんなことを聞いたら、
きっと聞かなきゃよかったって後悔する。
分かってる。
それなのに、いらない思考だけが頭の中をぐるぐる回って、
胸の奥を内側からゆっくり締めつけていく。
どうしてこうなったんだろう。
いつから、こんなふうになってしまったんだろう。
最初は、こんなことなかったのに。
「好き」って言われるだけで嬉しくて、
その言葉を疑うことなんて、一度もなかった。
ただ素直に受け取れていたのに。
今じゃ、
何度も何度も確かめないと、
その言葉が本物なのか分からなくなってしまった。
あーあ。
もう、いやだな。
それでも、不安になる。
だからまた聞いてしまう。
「ねえ、ゆあんくん、おれのこと好き?」
『んふ、どうしたの?』
『いっぱい聞いてくるね』
『好きだよ』
微笑んで、
嬉しそうに頬を撫でてくれる。
その指先の温度に触れると、
さっきまで胸の中を埋め尽くしていた不安が、少しずつ溶けていく。
彼の優しさに、甘えてしまう。
何度も同じことを聞いているのに、
彼は一度も嫌そうな顔をしない。
何度だって、
同じ言葉をくれる。
だからまた、聞いてしまう。
「不安になっちゃうの」
「ほんとに好きかなって」
『だいじょーぶ』
『おれはずうっと好きでいるから』
「んー、やだ、すき」
『ずうっとは嫌なの?』
「ちげーよ、ばーか」
『んふ、照れ隠しか』
「うるさ」
こうやって愛してくれてる。
ちゃんと愛は伝わっている。
言葉も、
声も、
触れる指先も。
全部、おれのことを好きだって教えてくれている。
それなのに。
それなのに、また不安になる。
そんな自分が嫌で仕方なかった。
彼のことを信じていないわけじゃない。
むしろ逆だった。
信じたい。
信じたいから、
何度も確かめてしまう。
一度もらった「好き」を、
なくさないように両手で抱えているみたいに。
それでも、いつか。
いつかきっと、
何度も同じことを聞くおれに嫌気が差して、
「もういいって」
なんて言われる日が来るんだろう。
そう思った瞬間、
せっかくもらった安心が、また音もなく崩れていった。
きっといつか、
うざがられて終わるんだろうな。