陸斗、
また、同じ
守らなきゃ
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五十嵐 陸斗
17歳
鈴木 晴人
18歳
ーーー
10月3日
今日は重大な用事がある
陸斗とデートだ
陸斗ってばツンデレでずっと俺のこと放置する
「今日くらいは何してもいいよね〜♪」
いつもよりおしゃれに、自分を着飾る
「センター分けの方が色気出るかな」
そんなこと考えながらふと、時計を見る
「うっわ!やば、時間ねぇ、」
机の上に置いてあるカバンを乱雑に取り、急いで靴を履く
「いってきまーす!」
一人暮らしだが、挨拶などはする
カバンから定期券を取り出し、改札を潜る
ずっと走って
休憩したいが時間がない
「ふぅ、」
なんとかギリギリ間に合った
ピロンッ
通知音がした
(もうついた)
たったその一言だけ
いつも連絡をくれない陸斗が連絡してくれたと、
ニヤニヤしながらも返信をする
(後、もーちょいで着く!待ってて💦)
(あっそ)
素っ気無い返事だが何処か可愛さを感じる
「かわい、」
メールを眺めていたらあっという間に目的地へ着いた
また走る
一応運動部だったので体力には自信がある
「りくとぉぉぉ!何処だぁ!」
「うるさい、声量バカ」
「居た!りくと〜!」
「抱きつくな、!きもい!」
「またー、陸斗はいっつも悪口言う〜、」
「うるさい。さっさと行くぞ、」
「はーい♪」
「きもちわる」
酷いことばっか言うけど全然効かないもんねー
「どう?おいし?」
「うまい、」
「えへへ、よかった」
事前にいいお店調べておいてよかった
「次何処行く?」
「何処でもいい」
「じゃあここは?」
「また食いもんかよ、いいよ、」
「やったー!愛してる!」
「急に叫ぶんじゃねぇ!」
「いだだ、ごめんって!?」
つねられた。頬がヒリヒリと痛む
お店を出て、次の目的地へ行く
「あ!猫いるよ!」
「あ、?、、馬鹿ッ!?」
ドンッ
「え、、?」
鈍い音共に背中を誰かに押され、前へ飛び出す
「りくッ、?」
陸斗が背中を押した
そこからは全部スローモーションで見えた
陸斗が
轢かれる瞬間
ーーー
長く感じた
理解するまで時間が掛かった
それを信じたく無くて
陸斗が轢かれたなんて
俺のせいだ
俺が確認しなかったから
戻りたい
過去に戻りたい
ーーー
「ッは、」
家、?
「今ッ、何時、」
10時27分
約束の時間の前?
全部夢だったのか、
なーんだ、心臓に悪い
「びびったー、」
「準備するか〜」
、、?
なんだろう
夢と全く同じ
陸斗も、
夢と同じ反応
夢に出てきた猫もいた
なぜ
、、、
「なんでずっと黙ってんだよ」
「なんとか言えよ」
「ごめん、考え事してて、」
「、、せっかく、」
「ん、?」
「もういい、帰る」
「え、ま、待って!」
「せっかくのデート、なのに、晴人全然喋んない」
「もういい、つまんないから帰る」
「ごめん、だから、」
「うるさい!来ないで」
「陸斗、!」
気を悪くしてしまった
考え込んだせいだ
「陸斗、」
後ろ姿を見守るしかできない
話しかけたらまた怒ってしまう
、、、
ん、?
陸斗の頭上に、何か降って、
「陸斗ッッ、!?」
咄嗟に体が動いた
間に合ってくれどうか
夢で償えなかった分、どうか
お願い
届いて
ドンッッ
陸斗の背中を思い切り押す
俺の上に勢いよく何かが乗る
よかった
守れて
自殺の巻き添えにならなくて本当によかった
、、、
陸斗が俺を呼んでいる気がする
「また、晴人を、」
、俺を、?」
「助けれなかった、」
、、、え?
ーーー
「、あ、?」
「いえ!?うそ!?」
もしかして
ループしてる?
そういえば陸斗が最後、
また、助けれなかったって、
もしかして
陸斗もなの?
なんで、
どっちかが死ぬたびにループしてる
なんでこんなこと、
誰が、
願った君だよ
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あぇ?(´𖦹 ω 𖦹 `)