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胡宮うらら°
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#ラブステ
胡宮うらら°
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胡宮うらら°
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皆様コメントありがとうございます!
今はこんな感じになりました!
文化祭も近づいて来ているので今日で完璧に仕上げます!
評価よろしくお願いします!
『紅葉が一番綺麗な日に神社にお願いごとをすると、願いが絶対に叶うんだって!』
私の地元には、こんな噂がそこら中に流ている。
おかげで秋の日は神社の前が満員だ。
だけど、私には関係のないことだった。
神頼みで願いが叶うのなら、誰も苦労はしない。そんな子供騙しのオカルト、信じるほうがどうかしている。
そう冷めた目で大混雑する神社を通り過ぎるのが、毎年の私のルーティンだった。
──あの日が来るまでは
「ねぇ、聞いた?結衣が交通事故に遭ったって」
頭が真っ白になった。
病院の待合室、無機質な消毒液の匂い。
「今夜が峠です」
という医師の言葉が、ガラスの破片のように、私の胸に突き刺さる。
どうして、なんで結衣が…!
自分のせいで事故に遭ったんじゃないか、私が変わりに跳ねられれば良かった、そんな狂気じみた後悔と絶望が、頭の中でぐるぐると渦巻き、息の仕方も分からなくなる。
私の心は音を立ててボロボロに崩壊していった。
気づけば私は、夜の街に飛び出していた。
涙で視界が歪み、世界が真っ黒なモノクロに見える。
『紅葉が一番綺麗な日に神社にお願い事をすると、願いが絶対に叶うんだって!』
脳裏にいつか聞いたあの噂がよぎる。
馬鹿げている、そんなオカルトがあるわけない。
怪しみ、疑い、否定する理性が心のどこかで叫んでいる。
だけど、今喉がの私にはその泥舟のような噂しか掴めるものがなかった。
結衣が助かるなら、悪魔に魂を売ったっていい、変わりに体を捧げてもいい。
「お願い……神様、いるなら助けて…!」
私は夜の闇に髪をなびかせながら、夜の神社へと全力で走り出した。
冷たい秋風を切り裂きながら息を詰まらせ、ただ結衣の命だけを願って。
たどり着いた境内の奥には、夜の闇に浮かび上がる、いきを飲むほど美しい、真っ赤な大紅葉の木が佇んでいた。
賽銭箱にすがりつき、私は頬を押し当てて祈った。
「お願い、結衣を助けて、結衣の命を奪わないで…!」
涙がボロボロと溢れて止まらない。怪しむ気持ちなんて、もうどこにもなかった。
ただただ壊れそうな心を必死に繋ぎ止めて、叫ぶように祈り続けた。
その時、ピタリと世界から音が消えた。
虫の鳴き声も、遠くの車の音も…
ただ、ハラハラと舞い落ちる紅葉の葉の音だけが静かに響く。
「ずいぶんとボロボロな心だね」
頭上から、鈴を転がしたような透き通った少年の声がした。
ハッと顔を上げると、大紅葉の木の根元に、見たこともない着物をまとった不思議な少年が立っていた。
その瞳は、紅葉と同じ紅色をしている。
──人間ではない、本能でそう悟った。
「君の願いは重い、人間の命を繋ぎ止めるのは、簡単なことじゃないんだ」
少年は静かに私を見つめ、残酷なまでに美しい笑みを浮かべた。
「だけど、君の胸の奥にある『大好き』という感情、それを僕にくれるなら、あの子の命を繋いであげてもいいよ、どうする?」
それは、私の心を差し出せという悪魔の囁きだったのかもしれない。
でも、迷いは一瞬すらなかった。
「結衣が助かるなら、私の感情だなんてどうなったっていい!全部あげるから……結衣を助けて、! 」
そう叫んだ瞬間、強い風が吹き荒れ、視界が真っ赤な紅葉の葉で埋め尽くされた。
少年が優しく手をかざすと、私の胸の奥にあった『結衣を守りたい』という気持ちが薄れていくような感情がした。
「契約成立だ、素敵な心をありがとう。」
少年の声が遠ざかる。
ハッと目を開けるとそこにはいつもの静かな、誰もいない夜の神社が広がっていた。
少年の姿はどこにもない。
その時、ポケットの中でスマホが激しく震えた。
画面に表示されたのは、病院からの着信。
震える手で通話ボタンを押し、耳に当てる。
『突然のお電話失礼します、只今、結衣さんの意識が戻りました』
その連絡を聞いた途端、さっきまでの苦しみが綺麗に消えていく。
心の中が、ひっそり静まり返ったような気がした。
「よかった…」
呟いた声は、驚くほど冷静だった。
数週間後、すっかり元気になって退院した結衣と一緒に、私は再びその神社を訪れていた。
「ねぇ野菜、本当にここで私のためにお祈りしてくれたの?」
隣で優しく微笑む結衣の顔を見ながら私は答える。
「うん、オカルトだと思ってたんだけどね」
あの頃のように、『大好き』という感情はもうどこにもない。
ただ、これでよかったのだ。結衣がいるだけでも、私は嬉しい。
─そして今日もまた、神社に人が訪れる。
アドバイスされたものは全部書いたつもりです!
今週の土日までには完璧に完成させます!
コメント
3件
めっちゃ上手…! 少年が出てきて問いかけるシーンが特に好き…!
# 💭感想 うわああ…っ!!😭💦 この回、マジで心臓ぎゅってなった…! 親友のために「大好き」っていう一番大事な感情を差し出す選択、重すぎるし切なすぎる…。「これでよかったんだ」って思ってる主人公が痛いくらいに輝いて見えたよ✨ 紅葉の精霊っぽい少年も妖しくて美しくて…もう続きが気になりすぎる!!🌸 胡宮うらら°さんの世界観、どんどん深みが出てきてるね…!完成楽しみにしてるよ〜!⋆♡