太偏頭痛

カタカタというパソコンを打つ音と共に雨音が混じる社内は何時もより驚く程静かだった何故なら何時も居るメンバー達が今日は仕事や出張で居なかったからだ｡今いるメンバーは太宰、乱歩、与謝野の三人だ。そんな中乱歩が口を開く。

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乱歩 ねぇ太宰そろそろ言ったらどうなの？

太宰 何の事でしょうか？

乱歩 とぼけても無駄だよ？僕には全部分かってるから。

乱歩 太宰偏頭痛持ちでしょ？今は何とか隠してるみたいだけどもうそろそろ限界 だろ。

太宰 いえそんな事は確かに私は偏頭痛持ちですがそこまで辛くないのでご心配なく。

太宰 (正直頭が割れそうなくらい痛いでも迷惑にならないようにしないと)

乱歩 そんな嘘でこの僕を騙せると思った？

乱歩 そんな嘘は良いから早く体調悪いの伝えて医務室行くよ！

太宰 いえ、だからさっきから言うように私は大丈夫です！

乱歩 いい加減にしたら！早く体調悪いの認めななって言ってるよね？

乱歩 そんなに僕達のこと信用出来ないの？

乱歩 今だって頭が割れそうなくらい痛い癖に！

太宰 …

乱歩 何か言ったらどうなの！

太宰 うっ…る…さい

太宰 五月蝿い！

太宰 大丈夫だって言ってるでしょ！

敦 えっ、

丁度そこに仕事から帰ってきた敦と鏡花がいた。

太宰 ッ〜

バン！と扉を開け太宰は外へと逃げて言ってしまった。

ザーとさっきより強くなる雨に濡れて痛む頭を抱

えながら太宰は走っていた川に向かって､､

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その頃、探偵社では…

敦 此れは一体どうゆう事なのかな？

鏡花 分からない。あの人(太宰)のあんな顔初めて見た。

敦 太宰さんと何かあったんですか？乱歩さん

乱歩  太宰は偏頭痛持ちなことを知っていたから医務室に行くように促したんだけど、 あいつ私は大丈夫ですって認めなかったからちょっと強めに言ったら

乱歩 怒ってどっか行っちゃった。

鏡花 其れ大丈夫なの？

敦 そうだね、とりあえず鏡花ちゃんは与謝野先生に事情を話して来て多分医務室に居ると思う。

敦 僕と乱歩さんは太宰さんを探しに行くから

鏡花 分かった。行ってくる。

敦 其れで乱歩さん、太宰さんの居場所は分かりますか？

乱歩 もちろん。僕を誰だと思ってるの？

乱歩 異能力 超推理！

乱歩 太宰の居場所がわかったよ

敦 本当ですが！なら早く行きましょう！

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ザーザーと雨が降り、川は凄く荒れていて入ったらひとたまりも無いだろう。そんな中太宰は躊躇うことなく川に飛び込んだ。

太宰 嗚呼此れでやっと楽になれる今行くね織田作

自分の中の空気が無くなっていき 意識が薄れていくのが分かる。そんな時上から手が伸びてきて

無理矢理体が地上へと引き戻される。

ザバッ！ 引き戻された後意識がだんだんと戻ってきた時に自分を引き上げた者の顔を見ると  、

思わず顔を顰めてゲッ！と言ってしまった。

太宰 ゲッ！中也こんな所で何してるの？

中也 てめぇこそンなとろで何やってンだァ！

プルルルル 

中也 あっ！もしもし探偵社かぁ？嗚呼クソ太宰なら今見つけたぜぇ  

中也 おう。今から連れてくわ〜

ピッ 

中也 そんじゃぁ行くぞ太宰 

太宰 何でココが分かったのさ！

中也 探偵社の探偵に頼まれてな

中也 此処ら辺に太宰が居るから手遅れになる前に助けてやってって言われて来たんだよ

敦 太宰さーん

乱歩 太宰〜

敦 良かったです泣！太宰さんが無事で中也さんありがとうございました！

中也 あっそ、もう手間掛けさせるなよ！ 

中也 後は手前らだけでどうにかしやがれ！

中也 じゃあな 

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鏡花 良かった 。無事で 

与謝野 全く世話が焼けるねぇ 

乱歩 全く太宰はほんと馬鹿だな！

敦 此れからは気おつけてくださいね 

太宰 其の頭痛で頭も回ってなくて心配とご迷惑をおかけしてすいませんでした。

与謝野 それで、頭痛はもう大丈夫 な訳？  

太宰 はい！ あの時に比べたらだいぶ良くなりました。 

乱歩 次からはちゃんと言ってね！

太宰 はい。分かりました。