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「また夏が来たら約束の場所に集まろう。」
登場人物紹介
・松村 雪 (まつむら ゆき)
あまり人と話したり関わったりするのが苦手。あだ名はなんか小さいから「小雪」(こゆき)
・木村 勝希 (きむら かつき)
勇気があってガキ大将的な存在。あだ名は「かっちゃん」
・水澤 友里菜 (みずさわ ゆりな)
自称世界一可愛い。けどみんなに対しては優しい。ルール的なのには厳しい感じ。
・杉浦 陸 (すぎうら りく)
おどおど系の頭いい担当。みんなからは「おどおどすんなよー」とからかわれている。
・ユウ
不思議な男の子。雪達と約束をかわす子
1 始まりの過去。
木の葉が風に揺らぐ音、川の水がゆっくり流れる音、小鳥たちが歌を歌っている音と共に複数の小さな足音が、森の中に響く。
「まってよぉ」
「おっせぇぞ!こゆき!」
おさげの少女がか細い声をだすと、元気の良い少年が「こゆき」という名前を呼び、少女を急かす。
「こら!かっちゃん!ゆきちゃんは、こゆきじゃないよ!」
上品そうな少女が、かっちゃんという少年をしかるように大声をあげた。その声に答えるように少年が声をあげた。
「べつにいいだろ!なんかちっせぇからさ!」
「ゆ、ゆきちゃんはちいさくなんかないよ、!」
「りくもかよぉ、おれのなかまはいないのか?!」
少年達が言い合いながらも、少年少女達4人は森の奥へとどんどん進んでゆく。
「ひみつきっち〜!あ!ついた!」
秘密基地と言いながら着いた先は、木々に囲まれた野原だった。
「あれ誰?」
おどおどした少年が指さした先には、青白い肌の少年が立っていた。
「君たち遅いなぁ、もう夏が終わるだろ?」
「は?なにいってんだよ」
青白い少年は、言い返した声を無視しこう言った。
「まいいや。僕まだ君たちと遊びたいからさ。」
また夏が来たら、約束の場所に集まろう。