皆さんこんにちは、琉那です!
今回は咎人の新しいやつを書いてみたいなと思いまして、
ノベル初心者なので下手くそです
ちゃんと連載もします!もう少し待っててくだせぇ…
あと、これ私の自己満なので伸びなかったら消します
🐿🦟表現、嘔吐表現あります
あとこれ結構長いです
口調迷子
ご本人様とは一切関係ありません
ではどうぞ
夏の日差しが鋭く照りつける頃
僕たちは海月になった
⚔️side
「ではいい夜を〜」
ポチ
「ッ…」
僕は配信を終えた後、コメントを見た
面白かった!
うざい
つまんない
タヒね
コメント欄に書かれた文字は、たとえ口から発せられていなくとも
一言一言がナイフのように深く、鋭く僕の心をえぐった
…いや、文字だからこそこんなにも不安に、怖くなるのかもしれない
冗談なのか…
…本気なのか、
「もう慣れてると思ったのになぁ…w」
僕は近くに置いてあったカッターを手にした
ザクッ、シュー、スー、ザクッ
「…綺麗」
リ〇カをすると僕の存在価値があるように感じる
僕は何回も切った
何回も、何回も、何回も
不思議と痛みを感じなかった
「でも切りすぎたな、」
僕は包帯で傷を覆った
「これならバレないだろ」
今日はろふまお塾の投稿日だ
正直言って憂鬱だ
いつもコメント欄は、
[ 正直ふわっち達が居るから見てるけど、剣持鬱陶しい、要らない]
[社長がかわいそう]
[甲斐田をいじめるな剣持、ほんとタヒね]
僕のリスナーが求めているのは“剣持刀也”という配信者
どうせ中身を、僕とそっくりの人に入れ替えても誰も気づかない
僕のアンチが求めているのは“僕”という人間の死
…この違いがもう耐えられない
配信中も、誰かと会う時も、自分を偽って、偽って
もう本当の“僕”は何処にいるのか分からない
「はぁ、」
今日は咎人コラボの日でもある
がっくんと居る時だけは僕が“僕”でいられるような気がする
なんだか楽に笑えるような…
そんな安心感がある
この気持ちはなんだろう
「…わかんないや、」
僕は配信の準備をした
ピンポーン
軽快なチャイムの音が部屋中に響いた
「は〜い」
『 刀也さーん開けてくださいっす 』
ガチャ
『 ただいま、第二の家よ… !』
「がっくんの家じゃねぇだろ」
『でも毎日のように来てるんっすから、同じようなもんっすよ! 』
『あ、そうだ、俺プリン買ってきました! 』
「ほんと?」
『 配信前に食べちゃいましょ! 』
がっくんが買ってきてくれたプリンは、口に入れた瞬間舌の上で溶けて
今まで食べた中で1番美味しかった
「凄く美味しかった」
『本当っすか!良かった! 』
そう言ってニコッっと笑うがっくんに、なんだか胸がざわついた
『 刀也さん?もうすぐで配信っすよ 』
「ごめん、じゃあ部屋行こう」
ゲーミングチェアに座ってパソコンの前に来ると、気持ち悪くなった
「ゥ”ッ、」
がっくんの前で吐く訳には行かない
アンチコメントが来ても僕は、…耐えられる
耐える
「ふぅ…」
深呼吸してスタートボタンを押した
「こんばんはー」
『 こんばんはー! 』
イェア!
きちゃ!
「ーーーー?」
『 ーーーー!? 』
『 ちょっと俺トイレ行ってきますね 』
「はい」
「がっくんが来るまでちょっとゲーム進めてようかな」
[ 剣持、がっくんに不釣り合い ]
「…ッ、え?」
見間違い、?…じゃ、ない
そっか、、
そうなのか、
そうなんだ
がっくんと僕は不釣り合いなんだ…
『ただいまですっ ! 』
「ゥ”ッ、」
違う、駄目だ
がっくんが居るのに…
「ちょっと僕もトイレ行ってきます…」
口を抑えながら急いでトイレに駆け込んだ
バタン
「ハァハァ」
「ォ”ェッ、ゴホッ、ゥ””ェ”ッ」
「カヒュ、カヒュー、ッ」
「フゥフゥー、ゥ”ッ」
駄目だ、治まらない
配信もあるのに、
僕とがっくんは不釣り合い
その言葉がぐるぐると僕の頭の中を、回っている
そこで意識が途切れた
🦊side
[剣持遅くない? ]
『 そうっすね… 』
どうしたんだろう
長すぎる、
『 ちょっと見てきますね 』
コンコン
『 刀也さん?大丈夫ですか? 』
…
返事が無い
念の為…
『 刀也さん、開けますよ? 』
ガチャ
『 刀也さん! 』
そこには倒れた刀也さんが居た
『 刀也さん! 』
「んッ、」
意識はある
『刀也さん、起きてください! 』
「がっく、ん?」
『 刀也さん、! 』
『良かったぁッ… 』
「がっくん、ごめんな、さい、」
『 謝らないでください、何があったんっすか? 』
トイレがぐしゃぐしゃになっている
ただ事じゃない
『ちょっと俺、水取ってきますね 』
取りに行こうとした時
服をギュっと掴まれた
『刀也さん? 』
「やだ、 いかないでッ…」
『…! 』
『 分かったすよ、傍に居ますから』
そういうと安心したような顔になった
俺はふわふわな紫髪を、そっと撫でた
「へへ、ありがとうございます」
ニコッと笑う刀也さん
安心した、ちゃんと笑えてる
『 刀也さん、とりあえず配信切りに行きましょ? 』
『 俺ゆっくり話したいんで 』
「分かった、」
『 大丈夫っすよ、あのゲームは今度の配信でやりましょ? 』
「…..う、ん」
『 すいません、今日の配信これで終わりにします 』
[了解]
[剣持大丈夫か?]
「僕は全然元気ですよ、、w」
「ではいい夜を〜」
ポチ
『 刀也さん、ソファ行きましょ』
⚔️side
僕とがっくんは向かい合ってソファに座った
『 刀也さん、まず体調は? 』
「大丈夫」
『 本当っすか? 』
「ッ… ちょっと吐き気が、」
『 ほらー、強がんないでくださいよ! 』
『 … 』
『 刀也さん、 』
「はい?」
「ぅえ、?」
そういうと僕は、がっくんの腕に包まれた
ドクッドクッ とがっくんの速い心臓の鼓動が聞こえる
『 すいません、気づいてあげられなくてッ… 』
『その手も、本当にすいません 』
ハッ と手首を見ると包帯から血が滲んでいた
包帯を変え忘れたから、
『本当に、ごめん、なさい グスッ ポロポロ 』
僕の肩に雫が垂れた
泣いてる?
「なんでがっくんが泣くの?」
『だって相方だし、ポロ 』
『俺は“貴方”という人間が、好きだからです グスッ ボロ 』
“僕”が好き?
配信者としての剣持刀也ではなくて?
偽っている真面目な僕じゃなくて?
僕は“僕”なんだ、
そう思ったら、鼻の奥が つん と痛くなって
唇に塩辛さが当たった
「グスッ、ボロボロ、ヒグッ」
「が、っくんッ ボロボロ 怖かったッ ヒッグッ」
『 そうですよね、ごめんなさい ボロボロ 』
『 もう、ずっと刀也さんが心から笑えるまで、傍に居ますッボロボロ 』
『 刀也さんのためなら何でもしますッ…グスッポロポロ 』
そこから僕たちは疲れるまで泣いた
久しぶりにこんなに泣けた
朝ソファから起きるとがっくんが朝食を作ってくれた
「ん、美味しい…」
『 そうっすか!よかったっす! 』
食べ終わった後は一緒に皿洗いをした
「本当にありがとう、」
『 いいですって!』
……
今言ってしまおうか…
でも言ってしまったら後戻りは出来ないし、引かれる
でも僕のためならなんでもすると言ってくれた
がっくんなら、
「がっくん?」
『 なんすか?』
『 、へ? 』
『… 』
沈黙
ザァーー と勢いよく流れる水の音
そりゃそうだよね
引かれた
僕がおかしいんだ
これでがっくんからも嫌われた?
嫌だ
「ッあ、ごめん!」
「今の冗談だから、忘れt…」
『 …いいっすよ 』
「え、」
「今なんて、?」
『 だから、いいっすよ 』
「え、冗談だよね?」
『 冗談じゃないっすよ、刀也さんも本気なんでしょ?』
『なら一緒にいきます 』
『 刀也さんがそれで、楽になれるのなら、心から笑えるなら 』
『喜んで 』
正直とても驚いた
がっくんは優しすぎる
でもその言葉は冗談のように聞こえなかった
だってがっくんの目が真剣だったから
僕のために、と思うと何だか嬉しくなった
『どこがいいっすか? 』
「へ、?あ、うん」
「……僕、海がいいです」
『 じゃあ海にします? 』
「…うん」
🦊side
ザー
『 結構波穏やかっすね』
「そうだね」
刀也さんの目も穏やかだ
『 行きます、か』
俺は刀也さんの手を握った
『大丈夫っす、傍に居ます 』
「がっくん、本当にありがとう」
「楽しかった…!」
『 俺もっす!』
【じゃあ、行こう】
海の中、陽の光で煌めく刀也さんの黄緑色の目は綺麗だった
なんで俺は刀也さんの頼みを聞けたんだろう
…でも、今なら分かる気がする
俺は刀也さんのことが好きだからだ
恋とか、愛とか、そうゆうのじゃない…
もっと上の、何か
刀也さんの全てが愛おしい
そう思った
俺は刀也さんを抱きしめた
すると刀也さんも抱き返してくれた
海の中で冷たいはずなのに暖かい
最後にニコッと刀也さんが笑った
俺も笑った
そして俺は目を閉じた
⚔️side
海の中のがっくんは綺麗だった
実はこの前にコメントを見ていた
なんにも変わっていなかった
正直辛かったけど、がっくんが傍にいる
それだけで嬉しかった、安心した
がっくんが抱きしめてくれた時
今までのことがどうでも良くなった
ずっと一緒に居れるから
海月はタヒぬ時海に溶けてしまうらしい
そう思って目を閉じた
END
-——————————————————–
最後まで読んで頂きありがとうございます!
なんかえぐいっすね…
これはある動画?写真?を元にして書きました
…はい!終わりです!
読んで頂きありがとうございました!
ではバイバーイ!
コメント
7件
初コメ失礼します。どこか透明感もある描写で好きです✨
この話 染みるな〜