‐おどけてみせる僕‐
この話はご本人様とは一切の関係はありません
苦手な方は回れ右お願いいたします
(まだメンバーは誰一人として出てきません)
ー幼少期ー
「お母さん!」
「そんなに慌てて何かあったの?」
「見て!じゃーん」
「あら四葉のクローバーよく見つけてきたわね」
泥まみれになりながら私に向かってきた
まん丸のお月様のような笑顔。
「これねお母さんにあげる!」
「せっかくジミンが見つけてきたのにお母さんもらっ てもいいの?」
「うん!お母さんのために見つけてきたんだよ?」
「そうなの?じゃあありがとう」
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「見てジミン」
「あー!」
そう言って見せてきたのは栞に挟まれた四葉のクローバー。
「せっかくだからね飾るより良いでしょ?」
「うん!おまもりみたーい」
「もう遅いし帰ろっか」
「えー」
「こんな時間までお外にいるとお化けに食べられちゃうよ?!!」
「お化け!?やだ!帰る」
「笑笑良い子ね」
帰り道。
ギュッと手を握りしめて
「ねぇお母さん今日は、」
「ん?言うならはっきりしゃべって?」
「き、今日は帰ってこないよね?」
「…」
さっきまでにこにこ話していた母がすっと笑みを消した。
「ご、ごめんなさい!」
「あ、あぁ大丈夫よ?そんな暗い顔しないでちょうだい”あなたは笑った顔が1番なんだから”」
僕はこの言葉がだーいすき
おもちゃを壊して泣いてる時も、
友達とゲームに負けて泣いてる時も、
1人で寂しくて泣いてる時も、
“ジミンは笑ってる顔が一番”
って
にこにこしながら言ってくれる
だからいっつも笑ってる笑うと喜ぶんだ
あの人が帰ってくるまではね
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「よしっ!ご飯にしよっか」
「やったーー!」
次の瞬間。
ドンッ ガチャ
“ビクッ”
(あっ、やばい帰ってきちゃった。)
ちらっとお母さんの方を見たけど顔は真っ青で唇も手も震えてる。
いつもお母さんに何かあったら大丈夫?って言ってるのが普通だったけどこればっかりは無理だ。
「「お”ぃ”!!!」」
「「帰ってきたんだぞ?何も無しか?」」
「あ、あなたおかえりなさい、今日帰ってくる日だったかしら、?ご飯出来てるわよ」
「あ”?」
「ヒッ」
見たくないよ僕のだいすきなお母さんのこんな姿。
「ちげーよ馬鹿か?
酒だよ酒
買ってこいっつったよな?」
「嫌、でもあなたこの前病院で、」
「「”ウッせぇな”」」
「買えっつったんだから買ってこいよ?使えねぇな」
「お、お父さんでもこの前病院の先生に止められてたじゃん!お母さんは心配して、、」
「心配して買わなかったんだからお母さんの事そんなに責めないでよ!!」
ドゴッ
「ジミンッ!」
鈍い音が走った。
「ゲホッゴホッ…ウッ」
「体制のないガキだな?笑笑」
「あなたなんて事してるの?!」
「俺に指図してんじゃねぇよこのアマ」
ガンッ
「お、母さん、、」
「誰のおかげで食えてると思ってんだよ笑」
「返事無しか?」
「…いい加減にしてちょうだい、!!!」
「もう無理、あなたとは…やっていけないわ」
「別れましょう?ジミンは私が育てますから、」
「何戯けたこと言ってんだよ笑別れた所でお前ら生きてけんのか?そんな金ねぇだろ笑」
「自分のことばっかりで子供にも手を出す最低で要らない存在のあなたに言われたくないわ!」
「、、お母さん!」
完全に地雷を踏んでしまった
もう駄目だって僕にもわかる
「ふざけんなよ、、?」
ドコッボコッガッ、ドンッ
部屋中に聞きたくもない音が響き渡る
「や”めてよおどうさん!しんぢゃうよ、お母さんしんぢゃうよ、、!」
「あ”ぁ”お前もいっつもいっつもヘラヘラしやがってムカつくんだよこのクソガキ、!」
大きく振りかぶった手。
殴られる、!そう思った瞬間
バンッ
大きく扉の音が鳴った
「警察だ!」
パッと暗闇から目が覚める
「…!」
「またこの夢、、」
あの日は近所の人が気づいて通報してくれたらしい。
もう少し遅かったら僕は、
「そんな事より時間!やばいリハーサル遅れるじゃん!」
新しい洋服を着て
カバンにはたった一つのお守り、四葉のクローバーの栞をつけて。
鏡の前で
「パクジミン!今日も良い笑顔だ!”壊さないように”1日頑張れよ!」
よしっ!支度を済ませて
さあ行くぞッ!
「あっ!忘れてた」
バタバタと1番奥の部屋に入って行く。
チ──────────ン
「……行ってきます母さん。」
今日も大切な人が居ない1日を
大切な人が大好きな笑顔で過ごしていく。
コメント
5件
続きみたいです!!
めっちゃ楽しみです!!!