コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕は今すごくソワソワしている。
自宅にひばと2人きりだから、というわけではない。
なんならお互いお風呂に入ってなんか良い雰囲気になっているけど、そのせいでもない。
いや、ちょっと関係しているかも。
ちらちらと横に座るひばを見ると、ひばは少しため息をついてこちらを見てきた。
「あのさ、奏斗」
「っな、なに…?」
「そんな露骨に意識してますって態度、…可愛すぎんだけど」
「へ……?」
僕の思考が伝わってしまったのかと焦ったが、ちょっと違った。
とひばの顔が近付いてきて深く唇が重なる。
「っんぅう……っ、ふぁ…」
「ん……っ」
「んんんっ……!っはぁ…ちょ、ちょ、ちょっとストップ!」
舌で僕の唇をこじ開けようとするひばを手でぐいと押しやる。
そんな僕の抵抗は予想外だったのかひばは目を丸くしていた。
危ない。このままだといつもの流れにもっていかれるところだった。
今日の僕には大きな目標がある。
だから流されるわけにはいかないのだ。
「シたいんじゃねぇの…?」
「言い方!まぁそうなんだけど……ちょっと…お願いがあって」
「……ん?」
「今日は僕が…上がいい」
「は……?」
「だ、だからっ!そのっ、男役というか、お前のあそこに…というか」
つまりはいつもと立場を逆にして僕がお尻に挿れたいという話なのだが、改めて口にすると恥ずかしくて言葉は尻すぼみになってしまった。
そろっとひばの顔を見ると、見開かれた瞳はさらに見開かれていて、目ん玉が落っこちてしまいそうだった。
「………どうしよっかな…」
そう言ってひばはしばらく黙りこくってしまった。
提案を受け入れるか迷っているのだろう、いつになく真剣な顔つきで悩んでいるようだった。
僕は待つことしかできなくてその様子をただ窺っていると、結論が出たらしいひばが微笑んだ。
「いいよ」
「………え!?」
「なんでお前がそんな驚いてんだよ笑」
「だ、だってそんなあっさりOKしてくれると思わなくて」
「まぁ恋人の頼みだし、…?」
へにゃりと笑うひばが可愛くて本当に好きだなと思い…嬉しくなってしまう、優しくすると言うと当たり前、と言われデコピンされた、有言実行するため気合いを入れベッドに足を運んで行く。
ひばの不敵な笑みには気づけずに。
ーーー
ベッドに移動すると、いつもとは違いひばが布団に沈んだ。
本当に今日は僕が攻めるんだ。
そう改めて感じつつもどうしたらよいか分からず手をこまねいていると、ひばが自らの唇に指をあてて俺を見上げてきた。
「ほら…奏斗からしてくんないと」
「…分かってるって…、!」
ひばからの催促に慌てて自分の唇を近づけたが、一瞬躊躇ってしまう。
というのもキスはいつもひばからだったから僕からすることはほとんどなくて。
しかもこういう雰囲気のときの深いキスはリードされたことしかない。
そのため正直どうすればよいかわからなかった。
しかし今更そんなことを言うわけにもいかず、少し震えながら唇を重ねた。
「っん……」
ひばはいつもどうしていただろうかと必死に思い出す。
少しずつ深く重ねながらひばの唇を舌でつつくと、ゆっくりと唇は開かれて僕の舌はさらに奥へと進む。
思いのほか順調でその勢いのまま熱い咥内に潜むひばの舌に己のものを絡ませた瞬間、ひばの舌が激しく動き始めた
「んんぅ……っ…ふ、うぅっ……♡」
「んっ、は……っ」
息付く暇もないくらい舌や咥内を攻められる。
お互いの唾液は混ざり合い、僕の口端から流れ出たものはもはやどちらのものかわからなかった。
与えられる刺激はやがて全身に熱を巡らせて、ようやく唇が離れる頃には体中の力は抜けてひばの上に倒れ込んでしまった。
「かーなーと、こんなんじゃ全然俺、気持ち良くなれんけど?」
とやわやわと尻を揉まれてずるりと下を脱がされる
「んぁ…ちょ…今日は…ぼくがぁ…っ、」
「なんも分かんねぇだろ?ほらお手本やってやるから」
と引き出しから小さなボトルを取り出すと中身を手のひらに出して指へ絡ませていく。
そしてその指で僕の後孔を撫で始めた。
「まずはたっぷりローションを指につけて、優しく入り口の周りを撫でてく、」
「っあ……んん…」
「あはっ、気持ちよさそ」
「ぅ、ぁあ…っんあ……、」
「しばらく撫でてると、ほら、こうやって入り口がヒクヒクし始めるんだけど…わかるだろ?」
「わ、か…ない……っ」
嘘。本当は自分の後ろが疼いているのがわかる。
けれどそれを全て把握されているなんて恥ずかしくて。口だけでも意地を張りたかった。
まぁそんな意地っ張りなんてひばにはすべてお見通しなんだろうけど。
ひばの指は迷いなく僕の1番弱いところをグリッと突いてきて、指を増やされる、その強すぎる刺激に身体をしならせてびくりとはねてしまった。
そんな僕の反応を見ながらもひばは指の動きをとめることなく何度もそこを刺激してくる。
「実際触るとわかりやすいと思うんだけど、お腹側に少しコリっとした柔らかい部分があって…」
「っなに…もっ…わかんな……っやぁあ♡そこばっかり…らめぇ……んぁああっ♡」
「もう蕩けすぎてわかんないか。じゃ、指導なしでやるぞー?」
「もぉむり…っだからぁあ……しょこっしょこグリグリしちゃ…あぅうっ♡あっぁあっひぁああ♡」
そして遠慮なく僕の中を掻き回していく。
動かされるたびに弱い部分を刺激されて口からは嬌声がとまらず、開かれた口からは唾液が溢れていた。
しかしそんなことを気にしている余裕もないくらい頭は快感に支配されていて、腰の奥から何かがせり上がって疼き始める。
「ああぁう…っ、ひばっ……ほ、んとに…やばいぃ……っひぁっ」
「んー?」
「んやぁあっ…こし、こしっ…がぁあ……ずくずくって…しちゃ、てぅからぁあ……やぁあ♡」
一段と大きな快感にびくびくっと数度に渡って身体をはねさせた僕はそのまま身体を震わせながら布団に沈んだ。
身体はより敏感になっており、ひばが指を抜いていく感覚でさえ感じてしまう。
頭は真っ白で息を切らせながらただ天井を眺めることしかできない。
だからひばが次の行動に移っていることなど気づきもしなかった。
動けずに身体を布団に預けていると突然両足を掴まれて後孔に熱いものが擦り付けられた。
その感覚には覚えがあった。まさか……、
「嘘っ…待って…!今日は僕が挿れるって…」
「こんなんでまだ挿れようと思ってたんか?」
「え、だって……っあ!お前、もしかして最初から……」
「まぁ諦めろよっ、奏斗っ!」
もういつものように挿れられる未来しかなかった。
抵抗したところで意味はなく、ひばは自分のものを僕の後孔に押し付けてくるし、そのたびにくちゅくちゅと音が鳴る。
それがまるでキスをしてるみたいでなんだか恥ずかしい。
何度かそれを繰り返していたが、ひばの挿れるぞという一言と共に僕の中へと入ってきた。
「ん、ん゛ぅう゛っ!♡」
「すげぇ…奏斗の中どんどん俺のを飲み込んでいくっ…」
「っくるし……からぁあ…っ、ぁああん…♡そ、んな…奥、むりぃい……っ」
奥へ奥へと侵入してきて、お腹には少し圧迫感を感じる、悔しいがその感覚が嬉しいと感じてしまう、ひばに挿れられているんだというその実感が。
結局僕は受け入れる側の方がいいのかもしれない。ひばの言う通り諦めて素直になろう。
「奥、トントンされるの好きでしょ?」
「っ〜〜す、すき…♡ひばの、あついので…トントンされるの……しゅきっらから……してぇ♡」
「っは、エロすぎんだよ」
入りきったひばのものが僕の中で暴れ始める。
奥を突かれる度に結腸の入り口を刺激されて、それがたまらなく気持ちいい。
与えられる快感に僕は後ろを締め付けてしまい、ひばはそれに耐えるように顔を歪めている、正直この表情がすごく好きだったりして幸福感に包まれる。
奥に容赦なく突かれて…もう、本当に限界だった。これ以上されたら、もう。
「もぉっ…ほん、とに……ひぁあっ♡イっちゃ…うぅ…っ♡あぁっあんっやぁあん…っ♡」
「うん…俺も、イきそう」
「ああぅっはぁあん……っひ、ひばぁ…っ♡いっしょにっ…イきたぃい……あんっ♡ひばもっ…イってぇ……なか…にぃ…♡」
「っん、じゃあ奏斗もな…っ」
「うんっ…ぁあんっあっはうっ…♡やぁあっ…もっらめぇ…イくっイくぅう……ひあぁあっ♡イっちゃ……っぁああああ〜〜〜〜っっ♡♡」
絶頂に達し自分のお腹に白濁を吐き出し、それと同時に僕の中にいるのものがビクビクと震えてじわりと熱いものが中に吐き出された。
お互い激しく息を切らしながらも自然と唇を重ねていた。
舌を絡ませながら、相手の存在を確認し合うように…そして唇を離し躰をひばの方に向けると優しく笑って僕を胸に埋めてくれる
「っー…はぁ…ねぇ…お前さ最初から僕に抱かせてくれる気なかったでしょ…?」
「あー、バレた?笑」
「奏斗には悪いけどここだけは譲れない」
「んっ〜なんか悔しい」
「奏斗はもちろんすげぇかっこいいよ…でも俺はやっぱり譲れないや」
先程とは一転して少し真顔でそう言うから納得するしかないなって思う。
「んーははっ、でもまたチャレンジしてこいよ、返り討ちにしてやっからさ」
「…それぇ意味なくない…?もう懲り懲りなんだけど…こんなん」
「えー、俺とのえっち好きなくせに」
「それとこれとは話が別っ!!」