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「久しぶり」幼馴染の声。
8月1日。今日から夏休みが終わるまで、数年前まで暮らしていた場所へ帰ることになった。
帰ることが決まって、泊まるところを探していた時に声をかけてくれたのが幼馴染・・・星井 恋(ほしいれん)だ。
「久しぶり。何年ぶりかな、最後に会ったのが中3の時だから・・・3年前?」
「3年前・・・それくらい前だったな」
そんな、何気ない会話を交わす。
一人で遠出するのは初めてで不安を感じていたが、これならなんとかなるかもしれない。
3年前からこのあたりは何も変わっていないようだし、道に迷うこともなさそうだ。
久しぶりに来るから不安で、親も来て欲しかったのだが・・・、仕事が忙しくて休みが取れないなどと言われるとは思わなかった。
一人で何時間も電車に揺られる羽目になるとは。
まあ大丈夫だろう。星井がいるし、田舎だとはいえ一日に数本電車も通っているから何かあれば帰ることができるだろうから。
「そろそろバス来るし、早く行こう」
私はバス停に走って行った星井を追いかけた。