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"君は天国へ堕ちて逝った"
君の大きな瞳から溢れ出した水滴が僕の頬に溶けた。
君は僕の手の届かない場所に
僕がいる場所よりずっと下の場所にいる。
君はどんどん見えなくなっていく。
最期に見えたのは涙を流しながら『解放された』と言わんばかりに微笑んだ君。
気付いた頃には君はもう居なかった。ここから観えるのは赤黒く濁った液体だけ。
ずっと遠くの世界にいってしまったんだ。僕は今、神様に問います。
何故あの子の事すら守れない僕をなぜ生かしているのですか。
何故違う世界へいくのが僕でなかったのですか。
そんな事を馬鹿みたいに問いただしては泣いていた。ただ、辛かった。
本当に辛かったのは君だよね。
でも、君が居ない世界。君が居ない教室。君が居ない時間。
僕の存在意義はなんなのさ……。
そんなくだらない問いをまだ謳歌してる。
ただ、君に生きていて欲しかった。
周りはエゴだと言うのかな……?
きっと言うだろうね。笑でも、そんなもんじゃねぇと僕は、
叫んでいた。
僕は今、神様に問います。
僕にはもう、存在意義が無くなった。
だからさ堕ちたっていいよね。
まぁ、もう堕ち終わっているけれど。