僕は今、海の上にいる。
母さんが思い病気に掛かっていて、治すにはかなりの大金が必要だったのだ。
だが、僕たちにお金を貸してくれる人はいなかった。
ある日、ある無人島にあるお宝を見つけた人に大金が貰えるという話を聞いた。
だからお宝を見つけようと、小さな島の故郷を離れ、船に乗って大海原へと飛び出したのだ。
だが、いつまで経ってもお宝は見つからなかった。
妹から母さんの病態が悪化したと連絡があった。
今日がお宝を見つける最後のチャンスなのだ。
数時間後、最後の最後無人島についた。
地下洞窟や、氷山、海の中だって探したが、結局お宝は見つからなかった。
どうしても諦めきれなくてしばらく探していると、小さなマグマ源があることに気がついた。
この島には近くに氷山もあるのにおかしいな…と、思い少し調べて見ることにした。
マグマ源の周りを見ていると、少し土が盛り上がっていることに気がついた。
掘ってみると金色に光る何かが見えた。
そのまま掘り進めていくとそれは僕が探していたお宝そのものだった。
「お宝だ…!!!」
僕は歓喜の声と共にお宝に手を伸ばした。 僕はそこで目が覚めた。
「眠っていたのか…」
かけている布団を剥がすと丁度妹がやってきた。
黒い服を着て、悲しそうな表情で僕の部屋に来た妹を見てようやく思い出した。
そうだ、今日は母さんの葬式だ。
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