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『…ん…れ…ん』
外で寝ていると少年のような声が俺の名前を呼んでいた
『ンゥ 』
『レ〜ン』
『えと…ウル』
『お!やっとめぇ覚ましたな!』
『なんで家知ってるの』
庭の隅で寝ている俺をウルが起こしてきたまだ夜に
『君の家の前で俺も帰ったんやろ〜!』
『…だっけ』
『おん!』
月に照らされたウルは、ニッコリ頷いた不意にこの子供が綺麗だと思ってしまった
『…』
『恋?どないしたん!』
『なんでも』
キャッキャキャッキャと夜中に子供二人で会話を続けた朝になっては、帰って夜になっては、ウルがひょっこりと庭から顔を出すようになった俺は、いつしかウルに会うことが楽しくて仕方なくなっていった母さんがこの事に気いていることすら俺が気づいていなかったくらいに
『あのガキは、誰よ』
『…知らない』
母さんにバレてから俺は、叩かれるようになっていった俺は、その度唇を噛み締めてウルのことを知らないと言い放った苦しかった毎日が更に苦しくなった
『…あれで死ねるかな』
目の前にガラスの破片寝そべってその破片をじっと眺めていた母さんは、夜ってこともあって寝ていた不意に俺は、ガラスに手を伸ばし星座をして座ってガラスの尖った部分を自分の首に向け振り下ろそうとした
もう少しで完全に刺さるとなる時に力強く俺の手を止めた少年が居た
(見慣れた髪だな)
『なッにしとんねん!』
『ウ…ル?』
『あぁウルやもう少しで死ぬとこやってんぞ?!』
『ッ!』
ウルが俺を止めたことによって我に返った俺は、大粒の涙を零したするとウルは、黙って俺にハグをし頭を撫でた俺は、声を殺し母さんを起こさないようウルの服を掴み泣いた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『泣き止んだか〜?泣き虫』
『うるさい』
少しし落ち着いた俺にウルは、真剣な顔で俺に問いかけた
『何であんなことしたん』
『…ウルには、、、わかんねぇよ』
『やろうな』
『…』
突き放すような言い方に対しウルは、少し笑って月を見た横で縮こまっていた俺に言葉を投げた
『真っ青な大きな満月やな〜』
『そうだな』
『確かに…俺には、分かってやれへんよ』
『…』
『でもなぁ!分かってやれへんくても痛みは、わかんねん!』
『…は、?』
急に大声で何を言い出すのかそう思えばウルは、痛みは、わかるそう言ったどう言う意味なのかが俺には、よく分からなかった不意に顔をウルの方に思いっきり向けるとウルは、ニッコリと笑った
『実は、な俺のとこ借金だらけやねん』
『借金…』
『おん!父親がな怒りっぽい上にギャンブル好きの母さんに愛想つかして出ていってん』
『でも父親に…』
『なぁそう思っておかしくないよな父さんは、俺達を置いってってんそっから母さんは、ギャンブルと酒に金を費やしてって俺が大人に頼み込んで働かせてもろうてんそれでも足りん時は、自分の臓器を売った』
『…』
衝撃の事実に俺は、驚きを隠せなかったウルは、俺よりも辛い家庭に生まれているのに自分の方が辛いそう思っていた自分に負い目を感じた
『ごめ』
『人それぞれや』
『?』
『辛いの基準も幸せの基準も人それぞれやけん恋も辛い俺も辛いだからこそ分かってやれへんくても辛さは、わかってやれる』
『ッ』
ウルの言葉にまた泣きかけた俺は、涙を押えてウルに話した
『俺の家庭は┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈』