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こんにちは
私は今年85歳のおばあちゃんになります
長女になってました。
1941年 10月16日 5人兄妹の末っ子として、浅草の自分の家で私は産まれました。
光の少ない家、夜は相手の顔が見えないくらい暗い、
だから空から見るとここら辺は真っ暗、
だから爆撃を受けない。
「女の子だ、 」
「 細いね…泣かないし、」
「名前は何にしようか? 」
「お母さんお疲れ様、」
体は骨が見えるほど細く、小さい、泣き声もあげなかった。
当時は食べ物が少なかった、いや無かった、
私をお腹に抱えていた母親はなんとかお腹の子を産もうと思い、
すいとんや野草、昆虫などを食べていた。
産めよ殖やせよ
そんな言葉信じて私の母親は5人目の子を産んだ
そうしたら戦争に勝てる、そう誰もが思い込んでた
母親は私を産んで、すぐに気絶して、3日起きなかった。
窓ガラスにはガムテープが貼ってある、
窓ガラスが割れた時、怪我しないように、怪我したら、火を消せない
少し見える窓から外を見ると、
旭日旗とナチス・ドイツの国旗が掲げられてるのがわかる、
ぜいたくは敵だ 欲しがりません勝つまでは 空襲は怖くない。逃げずに火を消せ
そんなことが書かれてる紙がそこら中に貼ってある
私はそんなプロパガンダを信じてしまった。
1942年 春
たくさん飛行機が飛んでる
荒川の方に姉2人、親戚2人と行っていた時だった、
あれ、上からなんか、落ちてきてる…?
ドカン
え?
ピカって光った、一瞬で起きた、コレが言ってた爆弾?
あ、でも生きてる、
はやくにげなきゃ…
足を前に出して、走り出した。
さっきまで居た公園に爆弾が落ちていく、
一瞬で辺り一面が火の海、
向こうでドンドン、大きな音がする
たくさん、たくさん、悲鳴が聞こえる、
さっきまで一緒に逃げてた人達は? おうちがボロボロ壊れてる、火が熱い、肌が焼けそう、
こんな状況で火を消すことなんてできない、川までの道はもう火しかない、
あれ、どうしよう、片耳が聞こえない。
前にいる姉の声がよく聞こえない、なんて言ってるの?
怖い
ママ、パパ、おにいちゃん、おねえちゃん、たすけて、
私どうなるの?
爆弾の音が近くなってくる、
あ、私、死ぬ
目をつぶった
起きたら防空壕にいて、
包帯を巻いた姉の顔がすぐ見えて、母と兄たちもいた、泣いてた
私も泣いた、死ななかった、生きてる、
でも左耳を触れなかった。
#再会
イツカ
1,073
#何でもありな方向け!
Uo・ェ・oUの肉球
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159
KIKU@ペア画中
524
1944年 秋
私は3歳になった
アレからたくさん空襲警報を聞いた
毎回防空壕に逃げた、
親戚はどんどん消えていった、友達ともずっと会ってない。
ちょっと肌寒くなって、くしゅん、とやってしまう日だった、
おにいちゃんが私に力強く、玄関で抱き着いてきた。
一番上の、19歳のおにいちゃん、飛行学校に行ってる、おにいちゃん、
泣いてるとこを一度も見たことがなかったおにいちゃん、
なんで、?
泣きながら私を強く強く抱いてる、
強い、うん、強い、でもなんか、暖くて優しい感じで抱いてくれてる
「どうしたの?」
「…なんでもない、なんでもないんだよ…。」
意味がわからなかった、じゃあなんで泣いてるの、?
「おめでとう、一、」
「兄貴!また一緒にかけっこしような!次は負けねーぞ!」
「兄さん、また勉強みてください、」
「そろそろ離れなよ〜!お兄ちゃんったら!」
私だけ、意味がわからなかった、みんな静かに泣いてるのに、
おにいちゃん、どっか行くの?
「…急にごめんな、貴江」
涙を拭いて、前を向いて、今いる家族全員を見た、
「じゃあ、行ってきます、」
「行ってらっしゃい、」
私もつられて”行ってらっしゃい”と言った、おにいちゃん、どうしたの?
「兄さんはね、あの、すごい事して、国のお役に立つのよ、!」
女兄弟の中では一番上の10歳の姉が言った
そうなんだ、じゃあまたすぐに会える、なんだ、みんなあんなに泣くこと無いじゃない、
良かった、
……なんで、帰って来ないんだろう、
戦後から81年、経ってるのに、道に迷ってるのかな、?
おにいちゃんらしくないね、
1944年 冬
私は家から遠く離れた場所へ来た
お母さんとお父さんは居ない、一番年齢の近い、7歳の姉と一緒だ
ここは浦和と言うらしい、ここでしばらく暮らすみたい、
私たちの他にもたくさんの子供たちが居る、でも私くらい小さい子はそんなに居ない
どうしてこんなに子供が居るの?大人が居ないよ?
「私たちは疎開したからよ、大丈夫よ貴江、おねえちゃんが守るから」
そかい…?なにそれ、?
お母さんは?お父さんは?もう会えないの?
「会える、ぜったいに…会えるから、!」
おねえちゃんは泣き出してしまった、
泣いてるのに、信用できない、私も怖くなって泣き出してしまった
そしたら向こうから来たおばさんに頬を叩かれて
「空襲が来る、早く泣きやみなさい、ったく、」
私はビックリして言葉を失ってしまった、
帰りたい、お母さん、お父さん、会いたい、帰りたい
こんなとこで生きていかなきゃなの?
ご飯の時間になった
でも出てきたのは薄いおかゆ、とも言えないくらい薄いおかゆ
味がしない、ホントに私は今食べてる?
お腹が空いた、と思ったら
「おねえちゃんはいらないから、貴江が食べなさい、 」
いいの?おねえちゃんは?
「私は良いの、お腹大丈夫だから、ほら、食べて」
そう言っておねえちゃんは自分のおかゆをくれた、
おねえちゃんに貰ったおかゆは、なんだか少し味がした。
夜、寝る時間
真っ暗で相手の顔も、何も見えない部屋 、
50人くらいが寝返りも打てないくらい密集して 寝る
冬のはずなのに、ものすごく暑い、
あぁ…お腹空いたな、ぜんぜん寝れない
暑い、怖い、お腹空いた、死にそう
あ……
私の頭にハエが止まった
思わず手が伸びた
口に運んでしまった
美味しくない、全然美味しくない、
でも、食べれる、栄養だし、空腹に耐えるよりはマシ、
こんな生活いつまで続くの?
衛生環境の終わってるここで、
こんなとこで、病にならない子がいる訳ない、
一人、二人、三人、どんどん病気になる子が増えてく、
一人、二人、三人、どんどん餓死して倒れていく、
気づけば100人近くいた子供たちも、気づけば半数に減ってる、
そんな時だった、
とうとう姉が倒れた。
起きて、起きて、おねえちゃん、起きて、生きなきゃ、
起きて、起きて、!
おねえちゃんはずっと私にご飯を分けてくれた、
自分は雑草やイモムシを食べてた、
私のせいだ
起きて!起きてよおねえちゃん!!私一人で、どうやって生きれば……、
おねえちゃん!おねえちゃん!おねえちゃん……!
とうとう泣き出してしまった、そしたらまた、
「うるさい、泣きやみなさい、ったく、あ、死んだのね、回収してくから、」
また、あのおばさんに頬を叩かれ、今日は頭も殴られた、
まだ、おねえちゃんは、死んでない、
おねえちゃん……私のこと、守ってくれるって……言ってたもん、
「バカじゃないの、もう死んでる、泣くな迷惑娘、」
………………
ふざけるな、
なんで、なんで、おねえちゃん、!おねえちゃん!私を、置いていかないでよ……!!
おねえちゃん!!
これが3歳で知った、大人の世界
この世に神など居ない、居たら、もっと私は幸せな人生だったはず
この世は地獄だ
1945年 3月13日
とうとう、疎開から解放された。
やっと、家に、帰れる、おねえちゃん、帰れるよ
あ、おねえちゃん、いないんだ、
おねえちゃんが死んだ後のことはよく覚えてない、
でも、いつも、あのおばさんに叩かれてた、そんな気はする
だって、身体中、真っ赤でアザだらけなんだもん、
電車でゆらゆら揺れながら、
浅草に帰る。
私はまだ小さい、だがら窓から外が見えなかった
見えなかったんだ
駅から出てくると、
周りは焼け野原になってた、
そこら中に真っ黒な死体が、川には水死体が、
向こうでは火事が起こってる、向こうでは誰かが泣いてる、
え?え?なんで?何があったの?
おかあさん!!おとうさん!!
おにいちゃん!!おねえちゃん!!
必死に家まで走った。
ほぼ、目印だったものは無くなったのに、何故か分かる
走った、転んで、血が出ても、走った、
苦しい、辛い、痛い、怖い、それでも、走れ、走んなきゃ、
やっとの思いで家に着いた
でも
私は長女になってました
必死に必死に、瓦礫を退かした
まだ、まだ、生きてて生きてて
小さい私の力じゃどうにもならない?うるさい、
やだ、やだ、生きてて!生きててよ!
爪が剥がれた、いや、どうでもいい
小指が折れた、いや、まだ他の指がある
1つの瓦礫に触った時、すごい火傷をした
……痛くない、痛くないよ!!!
おかあさん!!おとうさん!!!
おにいちゃん!!おねえちゃん!!!
なんでなんでなんで!!
置いてかないで!!!
何日経った?わかんない、でも、何度も日の出を見た
瓦礫の下に挟まってたおにいちゃんとおねえちゃん、
おにいちゃんの優しい真っ黒なお目目、
おねえちゃんの頭の良い脳みそ、
このふたつが見つかった時は、怖くて、叫び声もあげれなかった
同じく瓦礫の下に挟まってたおとうさん、
ちゅうごくせんせん?と言うのに行ったため、片腕が無い
でも、次は頭を無くしてた
瓦礫の下には居たものの、少し外れてるとこに居たおかあさん
頭から血が……と、止めないと…
そう思い、 おかあさんに 作ってもらったハンカチをおかあさんの頭に巻き付ける。
どんどん血でそのハンカチが染みていく
力いっっぱいにそのハンカチを強く強く巻き付ける、
…………
あれ?
息してる?
みゃく、動いてる?
「あ…た……か、え……」
…………!!!
生きてる!!!生きてるよ!!!
おかあさん!おかあさん!!おかあさん!!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ!!!!!
ぁぁ”ぁぁ”ぁぁ”ぁぁ”ぁぁ”ぁ”ぁぁ”ぁぁぁ”ぁ”ぁぁ”ぁ”ぁぁ”ぁぁ!!
「おい、お嬢ちゃ…………い、生きてる!!生きてるぞ!!生存者だ!!」
「ウソだろ!?早く病院へ運べ!!」
おかあさんがおじさん達に運ばれてるところを見て、
ようやく、
爪が剥がれた痛さ、小指が折れた痛さ、すごい火傷の痛さ、
広んな人を亡くした悲しさ、眠気、疲労、全てが伝わってきて、
あぁ……痛い…、
でも、私、生きてる……
2026年 8月15日
「おばあちゃん!!!」
「ばあちゃん、!」
「母様、」
「お義母様、」
はいはい、おかえり、よく来たね、
私は今も、あの浅草に住んでる
今日は息子と嫁、そして孫4人が帰ってきた、
「ん!!ばあちゃんのよもぎ団子美味しい!!」
良いだろ?そこに生えてた雑草で作ったんだよ、
「え”ぇ”!?!?」
ははは、可愛いねぇ…
…………
テレビで流れる、戦没者追悼、戦没者慰霊やらなんやら、
そして、ちょうど、お昼の12時、
家族全員で、黙祷する
ね、おかあさん、おとうさん、
おにいちゃん、おねえちゃん、
「わっ……どうしたのばあちゃん」
ふと、1番上の孫、お兄ちゃんの顔の左側を触る
そう、この子にも左耳がない
私は戦争で左耳を無くしたけど、この子は生まれつき、
でも、なんだろう、とても、嬉しいものだね、
「も…なに!ばあちゃん!!」
ほほ、悪い悪い、
そうだ、アンタは世界史が好きなんだろう?
「ん?アタシ!?うん!大大大好き!!今は第二次世界大戦を調べてるの!」
そう2番目の孫、お姉ちゃんは元気に話す
…………そうかい、じゃあ、ばあちゃんの話は聞くといいよ、
「え!良いの!?やった!!教えて!! 」
これはね……おばあちゃんが、
長女になってた話だよ、
あとがき
皆さまこちらの小説をお読み頂きありがとうございます、
作者の向日葵と申します!
こちらは実際の、アタシのばあちゃんの話を書いたお話です、
ですので、こちらの小説に書いてあることは実話、ということです
皆さまは自分が2歳、3歳だった時のこと、覚えてますか?
アタシは全く覚えてません、
でも、うちのばあちゃんは昨日のことのように覚えてる、と言いながら
アタシに話してくれました、
凄いですよね、今年85歳のおばあちゃんが2歳3歳の時のことを覚えてるんですよ、
それくらい、あの時代は地獄で、過酷だった、ということでしょう、
アタシはばあちゃんの話を聞きながら、号泣してしまいました、
戦争は、過酷で邪悪で、何も生まない、その事を、たくさんの人に知って欲しい、
そんな思いで書かせて頂きました、!
今までノベルしかした事無かったので、下手くそなんですけど……
それでも、ここまでお目を通して頂き、ありがとうございました!!
是非良ければ、フォローといいねをお願いします!!
ご観覧ありがとうございました!!
コメント
5件
いやもうこれ学校とかの場所で発表したら受賞もんですよ…教科書に載っててもおかしく無いレベルで凄すぎます、とても感動しました…。 学校ではだしのゲンという作品を見た時に感じた以来の辛さを感じました…。戦争はやはり重く受け止めなきゃいけない課題ですね…。 貴方のように関心を持つ若者が近頃減っているそうなので是非これからもお婆さんにお話を聞いてください。今の時代貴方のような存在が助けになる人もいるはずです。 話の繋げ方も大変読む側の心を揺さぶられて、幼いような口ぶりもリアルすぎて泣きたくなりました。 長文失礼しました。
読了しました。戦争末期を幼い目線で描いたこの実話、胸に迫るものがありました。3歳で姉を失い、瓦礫を掘る手の爪が剥がれても、それでも生き延びた「おばあちゃん」の強さに打たれました。最後の「長女になってました」というタイトル回収、そして左耳のない孫への優しい眼差し——地獄を生き抜いたからこそ、命の尊さがひしひしと伝わってきます。向日葵さん、おばあさまの体験を形に残してくださってありがとうございます。