※qnor 暴力 短編『or』【qr】「モブ,先生」
【おはよう、おらふくん】
そう笑顔で話しかける君は、強くて、優しくて、世界で一番カッコええ。
『おはよう、おんりー』【服装も時間も大丈夫、流石だね。おらふくん】
あの日から僕たちは、色々なことが変わった。それは、目が覚めて色々と思い出した直後、おんりーに言われた事がきっかけやった。
ー❄️ー
【おらふくん、口調とか無理してるでしょ】『えっ…』
否定することができへんかった。確かに僕は元々ビビりでへたれで不良なんてやりたくない。
そんな僕が不良になったのは、おんりーに会うため。せやけど今、それが達成された。
これ以上、”不良のフリ”を続ける理由はあらへん。
『うん、これからはもう無理せんよ』【良かった、俺は今の可愛いおらふくんが好きだよ】
おんりーはそう言って微笑みながら、僕の頭をそっと撫でる。
突然の不意打ちに耐えられるはずもなく、手で隠すよりも早く顔が真っ赤に染まって、次の瞬間には唇を奪われていた。
『はぁはぁ、おんりーの意地悪…』【でもおらふくんはそんな俺が好きなんでしょ?】『っ!///』
僕はおかしい。普通なら言い返すような事やのに、それをせぇへんどころか嫌だとも思わへん。強くて優しくて、非の打ち所がない彼に、堕ちないなんて無理な話なんや。
ー❄️ー
『今日もお昼一緒に食べれる?』【うん、いつもの所で集合しよう】
いつもの所は、僕たちが付き合う事になった屋上の事で、二人だけの秘密の場所。
授業が普段より少し長引いたから、急いでいつもの所に向かった。そしたら、いつもとちゃう景色が広がっとった。目の前に広がるのは倒れた人の山と血の匂い。そしてその前に立っとるのは紛れもなく……
『おんりー…?』【あっおらふくん、ちょっと待っててくれる?】
おんりーはそう言って俺を扉の外にやった。いつもと明らかに様子が違う。僕の方を振り返る前に一瞬見えたおんりーの顔は、氷のように冷たい目線で表情は暗かった。扉の向こうから聞こえる声は苦しそうで、必死に助けを求めてる。そしてそれを掻き消すように鈍い音が鳴る。
しばらくして向こうから扉が開くと、血塗れのおんりーが僕を抱き締めてからこう言った。
【安心して、おらふくんは俺が守るから。おらふくんは俺だけを見てて】
おんりーの声はいつも通り優しくて、僕より少し小さい体は温かくて落ち着く。僕の為にしてくれたんや。僕のことを思って、愛しているから。
あぁ、僕は世界で一番幸せやぁ♥
【ご飯、食べよっか】『うん』
ー🍌ー
午前の授業が終わってすぐに、いつもの所に向かった。そこは俺とおらふくんだけの場所。
それなのに、その日は見慣れない制服の体格の良い男達が大勢いた。男達は俺を見るなりニヤリと笑い、こう言った。
「お前、あんな弱虫と一緒にいて楽しいか?w」「あんな奴より俺達とまた遊ぼうよw」
俺の中で何かが壊れたような気がした。今まで散々チビだの眼鏡だの馬鹿にされることはあったけれど、おらふくんを馬鹿にされたと分かった瞬間、正気を保てなくなった。
【取り消せよ、今の言葉】
俺は自分よりも遥かに体の大きい男達を次々と殴り倒し、二度と口を利けないように身体中に全力で拳を放った。しばらくすると後ろからドアの開く音がして振り向くと、おらふくんが驚いた顔をして立っていた。
流石に見られるのは気が引けて、取り敢えず扉の向こうに戻した。
ちゃんと笑えていたかな、なんて少し心配していたら、どさくさに紛れて逃げようとしていた奴が数人いた。まだ気絶していなかったのかと感心してしまうほど顔はパンパンに腫れているけれど、おらふくんを侮辱したのだからまだ足りない。
【お前らが犯した罪の重さをしっかりと教えないとね】ニコッ
逃げようとした奴らも途中で目が覚めた奴らも全員半殺しにしたところで、おらふくんを待たせていることを思い出し、急いで扉を開けておらふくんを抱き締めた。
俺のおらふくんを苦しめる奴らは例外なく消さないと。ただ、今日みたいに見られると心配させてしまうから、こういうことは場所を考えよう。それに、ここはああいう奴らが来て良い場所じゃない。もう少し分からせておこう。
あぁ、俺の可愛いおらふくん。君が幸せになれるなら、俺はどんなこともためらわないよ。
世界で一番可愛い、俺だけのおらふくん♥
コメント
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天使やぁっ❤︎ 神すぎますっ!!!口角飛んでいきました、、。可愛いっ、おんりーチャン強し、
続きのエピソード待ってました!!語彙力なくなってまうくらい可愛いし設定が神なのですが!💕