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side.若
藤澤「ん…?」
若井「涼ちゃん…⁈元貴、涼ちゃん起きた!!」
大森「涼ちゃん!」
2人で涼ちゃんを抱きしめる。涼ちゃんの匂い、あったかい腕。安心して、涙があふれてくる。
当の本人は、ぼんやーりしてるけど。
藤澤「んへ…おはよ、」
若井「ぅ…どんだけ心配…ひぐっ…」
大森「ほんとに…よがっだああ…」
あんなに泣いたはずなのに涙が止まらなくて、10分ぐらい泣き続けた。落ち着いてきて、やっと少し冷静になった。そういえば、ナースコールを忘れていたので、とりあえずお医者さんを呼ぶ。
医者「藤澤さん、お元気そうで何よりです。少し、ご説明しますね」
大森「お願いします…」
医者「まず、手術では、頭にあった傷の縫合と、右足首の固定を行いました。頭のほうは不幸中の幸いで、後遺症もなく傷口が治れば完治となります。右足首は、じん帯が二本しっかり切れていまして、完治まで、二か月ほどかかります。それまでは、運動は控えるようにしてください。」
若井「ありがとうございます…よかった…」
藤澤「ありがとうございました…!」
大森「ほんとにありがとうございました。」
少し検査をしてから、お医者さんは看護師さんと一緒に出て行った。涼ちゃんは、頭の傷が治れば退院できることになった。命が助かって本当に良かったし、こうやって元気でいられることに本当に感謝しかない。
まあ、涼ちゃんにはちゃーんとお灸をすえなきゃね。
大森「涼ちゃん?ライブ中にぐねったんだって?なーんで言わなかったのかなあ?」
藤澤「うぐっ…気合いと、興奮で何とかなるかなって思って…」
若井「どんっだけ心配したと思ってんのさあ…無事でよかったけど、次何かあったらすぐに言うこと!」
大森「ほんとに心配したんだから!」
藤澤「ごめん…ずっとそばにいてくれてありがとう」
若井「当たり前じゃん。大事な恋人ほっとくわけないよね」
大森「うん。それはいいんだよ。ただ、ライブ中の不調をちゃんと言わなかったことは、ねえ」
藤澤「ごめんなさいっ!次からちゃんと言うから!」
元貴がにやりと笑って、涼ちゃんに判決を下す。
大森「罰として、新曲にキーボードの激むずソロを入れまあす!」
藤澤「うぐぅ…ちょっとは手加減してね…?」
大森「えー、なんでー?史上最高の難易度にしてやるう!」
藤澤「ひえええ…」
若井「俺もあるし。元貴のは元貴ので頑張ってもらって」
藤澤「ええ?若井もお?」
若井「足もちゃんと治って、ランニングもできるようになったら、」
藤澤「え、なに…すっごい怖いんだけど…」
若井「涼ちゃんのこと、思いっきり抱き潰す。もちろん元貴とね」
大森「何それ、最高じゃん。これは一日オフにしないとなあ…」
藤澤「い、一日って…ひょええ…」
若井「てことだから、早く治して、きっちり罰、受けてね」
大森「楽しみ~んへへ~」
藤澤「う…頑張ります…」
若井「とりあえず助かってよかった。おかえり、涼ちゃん」
大森「帰ってきてくれてありがと。涼ちゃんおかえり。」
藤澤「2人ともありがとう。ただいま!」
いったん終わり…?あとがきも見て行って下さいませ。