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ルカーンさんのアデルさんに対する信頼と愛情が伝わりますね!✨記憶が戻って良かった〜😭まだまだお二人の愛は深まっていきますね!!
ルカーンさん可愛すぎる....:( ;´ཫ`;): 実は男性推しが入っているNLは地雷ですが、何故かちびちゃん様のお話は僕の地雷を和らいで寧ろ好きにしてくれる.....あぁ神はここに居た😇✨
私 「アデル…様…?」
私はルカーン。今はアデル様と戦っている。何でこんな事になったかって?
アデル様は恐怖心で暴走した。
紅美鈴との戦いを覚えてる?
あの時の恐怖でアデル様は身体に傷が付き、一時期骨が弱っていた。
アデル様は顔に出さないけど、きっと怖かったんだと思う。
私 「アデル様…大丈夫ですか?」
アデル様 「黙ってろ!私は平気だ!」
私 「も、申し訳ありません!」
私はアデル様に怒られた事がなかった。
ずっとアデル様の優秀な部下として働き続けていた。
アデル様の為なら何だってする…この命だって要らない。
私はハインの一部だけど、アデル様が好きだ。
影というくだらない存在かもしれないけど、ずっとずっと大好きだ。
アデル様 「う…」バタッ
私 「アデル様!!しっかりしてください!アデル様!」
突然アデル様は力尽きて眠ってしまった。
恐怖心は中々消えない。きっと思い詰め過ぎて疲れたんだろう。
数日後
アデル様 「此処は…」
私 「アデル様!大丈夫ですか!?」
私 「え…」
アデル様は記憶喪失になっていた。
私が助けなかったからだ。
全部私のせいだ…
アデル様は以前と変わっていた。
前より優しい様になっていた。
何かが違う、でも、そう言えばアデル様は私の事を昔は愛してくれていたなぁ。
私 「…」
私はアデル様によって名前を与えられた。
ハインの一部になっていた時は、ただの道具として利用されていた。
アデル様 「お前の名前はルカーンだ。今日から私の道具として働け」
私 「…!はい!アデル様!」
私は嬉しかったんだ。名前をくれて、名前を呼んでくれて、それだけで幸せだったんだ。
アデル様にとってはどうでも良いことかもしれないけど、充分だったんだ。
なのに、どうして忘れちゃうの?アデル様はずるいです。
私を頼らずに勝手に暴走して…
アデル様の…馬鹿…
私 「アデル様…あの…」
アデル様 「何だ?」
私 「ずっと一緒です」
アデル様 「…何で…泣いてるんだ…?」
私 「え?」
気付いたら私は涙が溢れていた。大好きな人に覚えていて欲しい気持ちって、変かな?
アデル様は、私の事嫌いになったかな?ねぇ…思い出してよ…ねぇ…嫌いにならないで…
私が…貴方を守るから…
私 「アデル様…今度は…私が守りますからね」
アデル様 「…守る…?どうしてだ?ルカーンは…充分、守ってくれてるぞ…?」
ぎこちないアデル様、あぁ、そんな優しい顔で見ないで…貴方は冷酷で残忍な魔女なのに…
私 「アデル様…」ギュッ
アデル様 「…ん?」
私 「大好きです…」ポロポロ
アデル様 「…」
何言ってるんだろうなぁ、私…どうせこんな事言ったって、思い出してくれないのに…
アデル様 「ルカーン、何を泣いているんだ?」
私 「失礼しました!今から仕事に戻りますね!」
ギュッ!
私 「え?」
アデル様 「…記憶が戻った時って…なんて言えば良いんだ…?」
私 「…!アデル様…ヒック…私…ヒック…私…ヒック…」ポロポロ
アデル様 ニコッ「…もう泣かなくて良いだろ?ほら、仕事に戻れ」ナデナデ
私 「はい!アデル様!」
私はこれからもアデル様を愛している。
どんな時でもずっと。
私 「アデル様」
アデル様 「どうした?」
ルカーンはアデルの耳元で囁く。