それでも、愛そうよ
第一章
朝、外でピヨめく音と、布団と恋人の温かさで起きた。体はがっしりとホールドされてて自由と言える程動けはしなかった。なんとか左腕を伸ばしてスマホに手を向ける。
時刻を確認すると、今は7時38分。
早起き、そしてもう目が覚めてしまった。今日は非番だから、別にこのままもう一度落ちてしまっても…。。
まあええか。朝ごはん作ろ
ひょいひょいっと上手く抜け出してリビングへ行く。
最近魚食べてへんから魚でええか。味噌汁は追加で具入れて具だくさんにしたろか。鳴海さん具だくさんの方が好きやからなあ。
よーし、と朝ごはんの準備を始めていると、階段から音が聞こえた。
「…」
あーぁ、ご機嫌斜め。
「不満そうな顔やね」
「なんで朝いない」
「堪忍、起きてもうた」
「……ご飯」
「今日は魚です」
「ひさしぶり」
「楽しみだ」
「んはは、そらよかった」
テンションすぐなおってもうた。。ジェットコースターやん
気を取り直してまた作り始める。
まだおねむから覚めていない5歳児の鳴海さん。寝たかったら上で寝てればいいのに、隣が居ないから寂しくて起きてきましたって、ほんまに幼稚園児みたいでちょっとかわええ。
ぺたぺたと足を鳴らして後ろにくる。そして肩に顎を乗せて、前のポケットに手を入れてくる。ポケットの中で手ぇを暴れさせるなやもう。あーーほらほらほらなんかほら。
「…やらし」
「お前が悪い」
手が寒いんやったら湯たんぽとかやればええのに……ほんまに何がしたいんやろ
「ほら、あとお米が炊けるの待つだけやから」
「向こう行って待ってましょ?」
「ん、うん」
今日も芸術的な寝癖やなあ
パルクールできそ
「すご」
「は?」
「ねーぐせ」
「お前はまるい」
「ひひ」
腰に手を回されてキスをされた。
とびきり甘くて溶けそうなキス。
あ、舌入ってきた、
「んっ、…」
「ん、ふ、……」
唇だけ噛んだり、軽いディープキスばっかだったり、むっちゃ焦らしてくるのにむっちゃ求めてくるやん、どっちもう、。
僕からいくの待っとる??
「……」
「…」
なにそのかお。
そんなんされたら、、もー、あかんやん、。。
もう一度口付けをする。僕から
ぴーーーぴーーー
「ぁっ、」
「…」
「お米、炊けた」
「…飯ぐらい後ででも食える」
「お腹すいとらんの?」
「前菜」
腰にまた手を回されてソファに倒される。
丁寧にボタンを、ひとつひとつプチプチと取られて、軽く、全部とは言わない程度に脱がされる。
そこから、腹の中心から触られて、どんどん上へ上がってくる。左手で弄られて、あいているのは口で吸われる。右手は既に下の方へと近づいていて、今は太腿の際どいところを触れてくる。
あっ、あかん、
「んっ、く、、……」
「やっ、そこっ、……コリってせんでッ、」
「はーかわいい、、」
もう耐えきれなかったのかなー
全部一気に下ろされて
ジュプ、と指を挿れてきた
「あっ、ぁ、、……」
「かわいいな」
全部知っとるからそーゆー悪い顔できるんや
初手ピンポイントで、、、ほらきよった
腰がビクビクしてきた
「っっ〜〜ん゛ッあ゛ッ」
「まだイくなよ宗四郎、」
その周辺、押されるだけでもいやだ
「あっ、あかんっ、……ぃやッ、…」
「どーこーだー」
「あかッッ゛…楽しまんでっ、…」
「ん、はっ…わかった。今挿れるから」
ずちゅずちゅとすぐ挿れてくる。
けど優しくて、ちゃんと気を使われてると思う。
「んっ、はあっっ」
「あっつ、……」
そーやってまた無意識に髪の毛かきあげてさ、、いちばんみんなが気づいてる。ほんまにこの人は顔がええ。せやから僕でもこんなん至近距離で見せつけられると、言わんでも体が勝手に反応してまう。ほんまに困るわもう、。
「…」
✮
知ってる
ボクがいつも、こーやってどかすとお前はすぐ反応する。知ってる。きっと絶対口には出さない、けど、勝手に反応しちゃってるからどうにも、隠すこともできない。
あ、ほらまた。
目逸らした
いつもしおらしくて爽やか演じててツンとしてるのに、ボク相手になるとそーやって照れ隠しが一気に低下する。
ほーーーーーーんとにかわいいやつだ。
だからこそ、傷つけたくないし、嫌な思いなんて絶対にさせてやりたくない。だから痛くしないようにゆっくりする。
腰ほっそ、……
「っふ、、」
「苦しくないか?痛くないか?」
「んっ、…ふふ、だいじょーぶや」
「ここまでちゃんと入るん、ひさしぶり」
「っ、……動く、からな」
「んっあ゛っ、…ッ」
朝から声を振り絞る恋人
少し辞めると名残惜しそうな顔で見てくるからもっともっともっっと、たくさん尽くして愛を入れたいと思う。
たくさん口付けをして
たくさん当てつけて
たくさん求められて
たくさん愛を囁いた
「っはあ、っ、……」
「ん、…無理させた」
「んっ、…えーよ」
「大丈夫か?」
「ん、ふふ、…心配性」
「お前が嫌がるのは見たくない」
「大丈夫やし嫌やない」
「もっとほしぃぐらい」
「強欲め」
「ふは」
「ごはん」
「たべましょか」
まるいく、乱れた頭を追いかける
ずっと非番が続けばいいのに
✮
魚にお米、お漬物に味噌汁
「うまそ」
「いただきます」
「いただきます」
たくさん頬張る鳴海さん
ハムスターみたいで可愛ええなあ
「これうまい」
「ナスのおひたし」
「なすとかつお節とおしょうゆと和風顆粒だし」
「ナス…」
「美味しいやろ?」
「たべれる」
「ふは」
「よかったわあ」
午後はどないしよか
家でゆっくりするのもええし、カフェとか行くのもええなあ。鳴海さんに聞いてみよ
「このあとは?」
「どこか行きたいか??」
「んー、鳴海さんが行くなら」
「夜だけ食べいくか」
「やったあ」
「それまで家」
「りょー」
「美味かった」
「ごちそうさま」
「ごちそうさまあ」
「さげますね」
「ん、。」
「洗うの手伝う」
「座っててもえーよ??」
「手伝う」
「珍しい」
「ほんなら」
食器を持つ僕の後ろを、黙っててくてくと着いてくるのがすごくかわええ。
袖をまくると隣で同じようにまくる。寒いこの時期に食器を洗うなんてこと、鳴海さんがするなんて珍しい。水、冷たいしキッチンは少し足元が冷える。めんどくさいはずなのに珍しいこともあるもんやね。
…
…それでも水があったかくなるまでは少し抵抗があるみたいで、食器に水をあてて流す時は極力自分の手を濡らしていない。
もったいないからはよ洗ってくれ〜
温度なんか気にせず水に手を濡らしながら食器を洗ってゆすぐ。
あ、温度あったかくなってきた
少し洗い場から湯気がたつと鳴海さんの手際が良くなった。気にせず水に手を濡らしてるし、むしろそこであったまってる
「無駄やで?」
「あったかい」
「やったらもう風呂入った方がええんちゃう?」
「そこまで濡れたくない」
「ワガママ」
「うるさいぞ」
まあむしろちょお余っとるぐらいやから、そこら辺は気にせんでええかな。
うわこの人
ほんま猫みたい
「おもろ」
「今度は何をバカにしたんだ」
「しとりません〜」
「こんの」
「ひゃーっ」
濡れた手で頭をガシガシとやられる。髪の毛ボサボサになってまうけどかわええから許してしまう。この甘やかし、何とかしたいと思うけど、たぶんきっと、この先もこの人には勝てる気がしない。
「おわったあ」
「ゲームする」
「してください〜」
だらしない姿でリビングへと戻る日本最強さん。生きてて良かった。西やなくてこっち来て良かった。防衛隊入って良かった。鳴海さんを好きになって良かった。最近ずーとそう思う。
あ、僕の事呼んどるわ
ん、って、……笑、
来てって言えばええのになあ。素直やない。
鳴海さんのファン、この世界にどれ程居るんやろか。叶わない片思い。僕もそーやったけど両思いやったみたい。僕に絶賛夢中の鳴海さん。そんな事、ファンの子達に言うたら僕殺されてまうなあ。可哀想やけど、鳴海さんは誰にも譲らへんから
「いまいく」
「はやく」
「急かさんといてや」
「んしょ」
✮
隣に呼べば来てくれて、ほんとうに可愛いやつだ。
だがひとつ、ふと思ったが、なんかボクばっかりな気がする。もっと、その、、だから、、…こーゆー時だ!!!!!!こーゆー普通の、、何気ない、?今だ今!!今こそもっとボクを求めてくれてもいいんじゃないのか!!もっと甘えられたいんだよ、!!
だからボクはずっと待ってるんだぞ!!ほら今こーやって時間をかけて準備してる時!!くそ空気読んでくれ。違う本を読むんじゃない。
「…また読むのか」
「んー、まだ読み終わってないやつ」
「しってる」
あー、こーなったら保科はもう何もしない。本に夢中だ。ボクに夢中になれよ。
〜
もう2時間は経ったぞ。
肩身離さず本ばっか。おもしろくない。
本と付き合えよばか。
「ばか」
「えっ、急に嫌味?」
「ばかだお前は」
「だからそんな頭なんだ」
「髪型関係ないです〜」
「なんなんだ」
「もお何が?」
「言いたい事あるなら聞くでえ」
本を読みながらボクの肩に頭を預けてくる。
きた、……!!甘えられた……!!!やっと、!!!
気を取り直してゲームをする。
「…忙しそうやね」
「お前が遅くて急なんだ」
「わからへーん」
✮
「なーるみさあんっ」
「…ん、?」
「寝落ち」
「まじか」
「夜ご飯どないする?」
「この前言ってたとこ」
「えっ、…高い」
「いい、ボクに任せろ」
「借りたらあかんよ」
「借りない」
「ほんまに?」
「ほんとーだ」
行くぞって、まだ準備も何もできとらんよ
〜
「鳴海さんなに食べる?」
「牛フィレ肉」
「僕オマール海老で」
〜
「ただいまあ」
「ただいまおかえり」
「ふふ」
時刻は8時
お風呂に入って、少しお酒を飲んでまた明日
もう一日が終わってまう。もっと鳴海さんとおりたいのになあ
「鳴海さんおふ「一緒にはいる」」
「ほんま?」
「行くぞ」
「ぇっ」
まじかあ、……ほぼ半強制的なんやけど。。拒否権とかないん〜〜
〜
「鳴海さあん」
「飲みますか」
「飲む」
「びーる」
「うん」
冷蔵庫から冷たく冷えたものを持ってくる。
持ってきた冷たい缶を鳴海さんの首元につけると不満そうな顔で見てきた
「くそがきが」
「がきちゃうし」
「かわらん」
「いっただきまあす」
「はやいな」
プシュッと開けて飲み始める。
「うま」
「ひひ」
「あーー、明日からまた仕事やん、」
「いややあ」
「ボクが迎えに行ってやる」
「がんばる」
「ふは、ちょろ」
「るっさいわ」
「もー、…鳴海さんとずっと一緒におりたあい」
「第1「行かへん」」
「傷つくだろーが」
「亜白中毒者が」
「褒め言葉?」
「ちがう!!!」
「わーもう怒らんといて」
「こいよ」
「いっかへーん」
「それでも恋人か」
「僕が関西におらんだけマシやろ」
「本当に勘弁しろ」
「ははは」
「ボクが向こうに行くのは挨拶の時だけだ」
「本当に無理」
「拒絶しすぎやろ」
「僕も無理やけど」
「泣くぞあれ」
「ふは、あれ呼びやめたれ」
「絶対にもう第3にいろ」
「絶対に第3におるから」
「くそどうしたら第1に来るんだ!!」
「情緒おかし」
「日比野が第3の副隊長になればいけるか?」
「裏金疑惑ださんでね」
「お前の為ならいくらでも出せるのに」
「推し活?」
「貢ぎだ」
「怖」
「ボクの金であいつを上げてやるもんか」
「すぐ死ぬ」
「実力も何も無いだろ」
「ボロカス言うやん」
「移動しろ」
「ふー、寝よかな」
「鳴海さん缶」
「チッ」
「急かすな」
「眠いなあ」
「急かし魔」
「変なのつけへんでもう」
「ん、」
「おーきに」
✮
本当にくればいいのに
そしたらボクが守るし絶対に死なせない
あんな副隊長に無理させて大型キャノンぶっぱなしてるやつのところなんて危ない。
「くればいいのに」
「まだ言っとるん?」
「ボクなら守れる」
「最強様の護衛だぞ」
「僕あなたの次に近距離戦強いんやで」
「うるさいだまれだまれ」
「日本最強だぞ日本一だぞ」
「ん、ふはっ、…僕がいっちゃんよう知っとる」
「なんかあった時は迎えに来て」
「言われなくても毎日いく」
「さすが」
「どんだけ離れとってもきてな」
「どこでもいく」
「すき」
「ボクの方が」
「ひひ」
「早く寝ろ」
「ん、……」
「はいはい」
こーゆー時は素直に甘えてくるんだな。
絶対朝まで離してやらない。
お前から来たんだからな。
思いっきりぎゅーってしてやった。
ねくすと100
またじかい✧·˚⌖. ꙳
5500程お疲れ様です🩷💜
分量多いんで書くの時間かかります汗
コメント
11件
よしこれ神作って広めよう(((
なんかもうあの可愛すぎて愛おしすぎてお二人の頭上に天使の輪っかが見えてきます🤭🤭 いちゃいちゃあまあまなのほんとに可愛すぎる!!😖😖💗💗💗 鳴海さんはともかく普段はしっかり者の保科さんが鳴海さんのことになると幼稚園児みたいになるの可愛すぎます!!😖😖💖💖💖 文字数多いの感じさせないぐらい世界観に没入しちゃうし尊すぎるので全然5000文字以上あったの全然気づかなかったです!
か、神作!?イチャイチャしてるの大好きです︎💕︎長くなっても全然楽しく読めます!!自分沢山読めて嬉しいです!!続き待ってます!!頑張ってください💪🔥