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ますかっと
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今日はいつもよりも早く目が覚めた。
「……」
時計を見る。
まだ起きるには早い時間だ。だが一度目が覚めてしまったせいで、もう一度寝れそうではない。
「……別に楽しみなわけじゃねーし」
そう一人で呟きながら枕に顔を埋める。
そこで脳裏に浮かぶのは、今日の予定だけだった。
(…カイザーとのデート)
その瞬間、顔に熱が集まるのを感じた。
「っ、だから違うっての……!」
そう言いながら、勢いよくベッドから飛び起きる。約束の時間までは程遠かったが、今更二度寝できるような気がしない。
仕方なく身支度を始めようとクローゼットを開ける。
「……ん?」
そこで潔は固まった。
服がないのだ。
正確にはあるのだが、サッカー用の練習着がほとんどで、どれも外出用の服とは言えなかった。
「でもデートなんだし、ちゃんとこだわりたいな…」
思わず口に出してしまい、またもや顔が熱くなる。
「…っ!さっさと着替えよ!」
悩みながらもクローゼットの中を漁る。
着ては脱ぎ、着ては脱ぎを繰り返しているうちに気づけば30分近くたっていた。
「俺はなにをやってるんだよ…」
たかが服選びにこんなにも夢中になっていた自分にため息をつく。
「ピロン」
後ろからスマホの通知が聞こえ、急いで画面を開く。
見てみると”カイザー”から一件の通知が届いていた。
おそるおそる開いてみると、待ち合わせまでまだ1時間あるというのに、
「まだか世一」
というカイザーからの催促のメッセージだった。
「!?カイザーあいつ早すぎだろ!」
カイザーを待たせないためにも、身支度が少し雑になってしまったが急いで家を出た。
大急ぎで集合場所へと走りカイザーと合流する。
「…待ったか?」
「全然大丈夫だぞ、世一」
そう言ってカイザーが俺の手をグイッと引く。
「さぁ、行くぞ」
「っ…!?」
──デートはまだ始まったばかりだ。
コメント
1件
お疲れさまです、第8話読了しました! 潔くんの早起き&服選びに30分も悩む姿、めっちゃ可愛いっすね。「別に楽しみじゃないし」って言いながら準備に夢中になるの、デート前の照れ隠しって感じでにやけました。カイザーからの「まだか世一」で慌てて飛び出すシーン、二人の距離感が伝わってきてほっこり。デート本編がどうなるのか楽しみにしてます!