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夏休み二日目の午後、からぴちハウスのメンバーは、スーパーマーケットへ向かう準備をしていました。午前中にゆっくり休んだおかげか、じゃぱぱ、どぬく、ヒロの三人には、少しだけ元気が出ています。
「よし、それじゃあ行こうか!」
なおきりの掛け声で、じゃぱぱ、どぬく、ヒロ、そしてサポート役のるなちゃん、えとさん、なおきりの6人がハウスを出発しました。残りのメンバーは、引き続きハウスで情報収集にあたります。
ハウスから歩いて数分のスーパーマーケットに到着。広々とした店内には、様々な商品が並び、多くの買い物客で賑わっています。
「うわぁ、なんか、新鮮…」
どぬくが、キョロキョロと周りを見回しながら呟きました。男性だった頃は、あまり気にすることもなかった陳列棚の隅々まで、今はなぜか目がいってしまいます。
まず向かったのは、食料品売り場。夕食の材料を選ぶことになりました。
「ねぇ、これとか美味しそうじゃない?」
るなちゃんが、カラフルな野菜を見て言います。しかし、三人は普段、料理をあまりしないため、食材を選ぶのも一苦労です。なおきりが、献立のアイデアを出しながら、買い物をリードしていきます。
そんな中、ヒロがある売り場で立ち止まってしまいました。それは、生理用品のコーナーです。ずらりと並んだ様々な種類の生理用品に、ヒロは戸惑いを隠せません。
「こんなに種類あるんだ…」
ヒロの呟きに、るなちゃんが「最初はどれがいいか迷うよね!私がいつも使ってるやつ、これだよ」と、慣れた手つきで商品を手に取って見せてくれました。えとさんも「用途によって使い分けるんだよ」と、優しく説明を加えます。男性だった頃には全く知らなかった世界に、ヒロはただただ驚くばかりでした。