テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

──────いえもん視点──────

しばらくの間、リビングでは沈黙が流れる。その沈黙をまぎらわすため、いつもよりもお茶を飲む速度が早くなってしまう。熱々のお茶を飲んでは、お湯を継ぎ足してまたそれを飲んでを繰り返す。そうすると、頭が少しだけ冷静になれる。体はポカポカだけど。

脳内で、今の状況を整理する、という考えに至る。

突然来た悪魔、快く案内をしようとする八幡さん、それを、止めるみぞれさん。悪魔はめめさんに用がある。

一つ一つ自分なりに紐解いてみる。

突然来た悪魔&めめさんに用がある(ぽい?)

→死神や、悪魔などによる仕事関係の用事、または可能性は低いが旧友、ライバル?


快く案内しようとする八幡さん

→奇襲しようとしてる?八幡さんは悪魔と面識がある?


それを止めたみぞれさん

→みぞれさんってことはよっぽどの理由?みぞれさんもこの話に関係がある?


…脳内で一通りまとめてみたが、疑問点が詳しくなっただけで、発展はない。こういう心理戦などは苦手だ。ひとまず、流れに身を任せ、いざとなったら戦う、ということにしよう。と、心の中で結論が出る。

と、その時、みぞれさん達が帰ってきた。みぞれさん達、というのはみぞれさん、めめさん、の2人と──────いつの間にか帰ってきていたぜんさんの3人のことである。


「?あれ、ぜんさん…?」


ラテさんが不思議そうな顔をした後、何かを察したかのように目線をずらす。


「あれ?ぜんさん!私より先に帰ってたんですね!おかえりなさい!」

「ンマッお寝坊さんだねぇ〜」

「ぜんさん!お帰りなさい。俺よりも遅かったんですね。以外です」


口々にぜんさんを心配する声が飛び交う。ぜんさんはそれを笑顔で受け取る。


「ただいま帰りました!皆さん、お待たせしました〜!」


ぜんさんがそう、明るい声で宣言した後、まるで、執事かのように綺麗にお辞儀する。

ふと、菓子さんが言う。


「あれ?悪魔さんはどうなったんですか?」


その言葉にあ、と思わず口に出る。ぜんさんが帰ってきた喜びで頭がいっぱいだったが、そういえば悪魔のことを忘れていたのだ。


「?悪魔ってなんの事ですか?」


ぜんさんも頭にハテナが思い浮かんだようで、分からないらしい。めめさんに目線を向けるが、肩をすくめる。…分からないらしい。ただラテさんは、ただ1人意味深な表情を浮かべていた。…この空気で、なんで、なんて聞けるわけがなかった。


「…皆さん、一旦会議室へと移動しましょう。」


めめさんの一言に、ほとんどの人が疑問をうかべる。何故ならば、まだ帰ってきてない人たちがいるからだ。全員帰ってきてからでもいいのに…。そこまであせる必要があるのか、そんな疑問を抱きつつ、めめさんについて行く。──────めめさんに逆らおうとは傍から思っていないからだ。


会議室につき、全員が席に座れば、その人数の少なさに寂しさを覚える。まだ、帰ってきてない人達がいる。それに、裏切った人だって。そう思うと、なんだか苦しい。少ししか一緒にいなかったけれど、大切な仲間だと思えていたらしい。感情とは不思議なものだと思う。

そんなことを考えていると、めめさんが口を開く。


「その方々の遺書公開をしたいと思います。我々の中に戦争中で亡くなられた方がいます。その方々の意思を、共有します。」


その言葉に俺は電撃が走ったかのような衝撃を受ける。思わず声に出してしまうのを何とか飲み込む。それくらい、信じられないことだった。だって、めめ村のみんなは、村民達全員は、俺よりも遥かに強いのだから。負けるわけない、そんな確信があったのに、それが全て壊されたかのような衝撃だった。


「ぇ…ッ!?だッ誰がッッ!?」

「ふーん…そいつらには『正義』の鉄槌が必要そうですね!」


みぞれさんが激しく動揺し、菓子さんが笑顔で怖いことを言う。いや、もはや菓子さんなのかすらも分からないが。めめさんは淡々とまるで機械のように名前を読み上げる。


「まず、死亡した方の名前を発表していきますね。敬称略で呼ばさせてもらいます『レイラー』、『茶子』「私は死んでなんかないッ!!!」


めめさんが名前を読み上げていると、突然菓子さんが大声で怒り始める。鋭い瞳が、めめさんを貫くかのようにギッと見つめる。しかし、それに対し、めめさんは淡々と言う。


「真実を述べたまでです。菓子さん、ここで現実から目を背けたことで何になるんです?チャチャッと受けいれた方がいいですよ。…未練があると、死にきれませんから。」


めめさんの鋭い正論がまっすぐ菓子さんにぶつかる。菓子さんは、それでもッとまだ、反論を続ける。


「現実を見て、冷淡になるくらいならッ!!未練でもなんでも引きづってやりますよッッ!!!茶子はッッ茶子は私の救世主なんだからッ!!!茶子を忘れるくらいなら死んだ方がマシよッ!!!」


そう、大声で叫び、自身の心の叫びを言葉にしてぶちまける。その大声を、めめさんは受け止め、そして、静かに言う。


「それが…代償なんですか?菓子さん?」


めめさんは、菓子さんから目を離さない。

























ここで切ります!そろそろ遺言開けていきたい!!ぜんさん復活おめでと!!!悪魔に感謝ですね〜!あれ…?悪魔?どこに行ったんでしょうね?私は知りません!真実を知るものはいない…。

それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,106

コメント

15

ユーザー

悪魔が最高神に消されて魂が戻った線出てきたぞ…

ユーザー

な〜るほど?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚