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悪魔が最高神に消されて魂が戻った線出てきたぞ…
んん?ガチで悪魔、ぜんさんの魂持ってきた?
な〜るほど?
──────いえもん視点──────
しばらくの間、リビングでは沈黙が流れる。その沈黙をまぎらわすため、いつもよりもお茶を飲む速度が早くなってしまう。熱々のお茶を飲んでは、お湯を継ぎ足してまたそれを飲んでを繰り返す。そうすると、頭が少しだけ冷静になれる。体はポカポカだけど。
脳内で、今の状況を整理する、という考えに至る。
突然来た悪魔、快く案内をしようとする八幡さん、それを、止めるみぞれさん。悪魔はめめさんに用がある。
一つ一つ自分なりに紐解いてみる。
突然来た悪魔&めめさんに用がある(ぽい?)
→死神や、悪魔などによる仕事関係の用事、または可能性は低いが旧友、ライバル?
快く案内しようとする八幡さん
→奇襲しようとしてる?八幡さんは悪魔と面識がある?
それを止めたみぞれさん
→みぞれさんってことはよっぽどの理由?みぞれさんもこの話に関係がある?
…脳内で一通りまとめてみたが、疑問点が詳しくなっただけで、発展はない。こういう心理戦などは苦手だ。ひとまず、流れに身を任せ、いざとなったら戦う、ということにしよう。と、心の中で結論が出る。
と、その時、みぞれさん達が帰ってきた。みぞれさん達、というのはみぞれさん、めめさん、の2人と──────いつの間にか帰ってきていたぜんさんの3人のことである。
「?あれ、ぜんさん…?」
ラテさんが不思議そうな顔をした後、何かを察したかのように目線をずらす。
「あれ?ぜんさん!私より先に帰ってたんですね!おかえりなさい!」
「ンマッお寝坊さんだねぇ〜」
「ぜんさん!お帰りなさい。俺よりも遅かったんですね。以外です」
口々にぜんさんを心配する声が飛び交う。ぜんさんはそれを笑顔で受け取る。
「ただいま帰りました!皆さん、お待たせしました〜!」
ぜんさんがそう、明るい声で宣言した後、まるで、執事かのように綺麗にお辞儀する。
ふと、菓子さんが言う。
「あれ?悪魔さんはどうなったんですか?」
その言葉にあ、と思わず口に出る。ぜんさんが帰ってきた喜びで頭がいっぱいだったが、そういえば悪魔のことを忘れていたのだ。
「?悪魔ってなんの事ですか?」
ぜんさんも頭にハテナが思い浮かんだようで、分からないらしい。めめさんに目線を向けるが、肩をすくめる。…分からないらしい。ただラテさんは、ただ1人意味深な表情を浮かべていた。…この空気で、なんで、なんて聞けるわけがなかった。
「…皆さん、一旦会議室へと移動しましょう。」
めめさんの一言に、ほとんどの人が疑問をうかべる。何故ならば、まだ帰ってきてない人たちがいるからだ。全員帰ってきてからでもいいのに…。そこまであせる必要があるのか、そんな疑問を抱きつつ、めめさんについて行く。──────めめさんに逆らおうとは傍から思っていないからだ。
会議室につき、全員が席に座れば、その人数の少なさに寂しさを覚える。まだ、帰ってきてない人達がいる。それに、裏切った人だって。そう思うと、なんだか苦しい。少ししか一緒にいなかったけれど、大切な仲間だと思えていたらしい。感情とは不思議なものだと思う。
そんなことを考えていると、めめさんが口を開く。
「その方々の遺書公開をしたいと思います。我々の中に戦争中で亡くなられた方がいます。その方々の意思を、共有します。」
その言葉に俺は電撃が走ったかのような衝撃を受ける。思わず声に出してしまうのを何とか飲み込む。それくらい、信じられないことだった。だって、めめ村のみんなは、村民達全員は、俺よりも遥かに強いのだから。負けるわけない、そんな確信があったのに、それが全て壊されたかのような衝撃だった。
「ぇ…ッ!?だッ誰がッッ!?」
「ふーん…そいつらには『正義』の鉄槌が必要そうですね!」
みぞれさんが激しく動揺し、菓子さんが笑顔で怖いことを言う。いや、もはや菓子さんなのかすらも分からないが。めめさんは淡々とまるで機械のように名前を読み上げる。
「まず、死亡した方の名前を発表していきますね。敬称略で呼ばさせてもらいます『レイラー』、『茶子』「私は死んでなんかないッ!!!」
めめさんが名前を読み上げていると、突然菓子さんが大声で怒り始める。鋭い瞳が、めめさんを貫くかのようにギッと見つめる。しかし、それに対し、めめさんは淡々と言う。
「真実を述べたまでです。菓子さん、ここで現実から目を背けたことで何になるんです?チャチャッと受けいれた方がいいですよ。…未練があると、死にきれませんから。」
めめさんの鋭い正論がまっすぐ菓子さんにぶつかる。菓子さんは、それでもッとまだ、反論を続ける。
「現実を見て、冷淡になるくらいならッ!!未練でもなんでも引きづってやりますよッッ!!!茶子はッッ茶子は私の救世主なんだからッ!!!茶子を忘れるくらいなら死んだ方がマシよッ!!!」
そう、大声で叫び、自身の心の叫びを言葉にしてぶちまける。その大声を、めめさんは受け止め、そして、静かに言う。
「それが…代償なんですか?菓子さん?」
めめさんは、菓子さんから目を離さない。
ここで切ります!そろそろ遺言開けていきたい!!ぜんさん復活おめでと!!!悪魔に感謝ですね〜!あれ…?悪魔?どこに行ったんでしょうね?私は知りません!真実を知るものはいない…。
それでは!おつはる!