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星屑ルカ
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辻󠄀美音🩷
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CASE3
情報提供:2025年11月22日
調査終了:2026年4月8日
※以下は、オンラインゲーム『7 Days to Die』のゲーム画面と、Discord上に残されていた記録について、編集部が調査した内容をまとめたものです。
※画像内の看板に記された氏名と、実在する同名人物との関係は確認されていません。同名人物への問い合わせは控えてください。
※Discord上のアカウント名は、調査に必要なものを除いて伏せています。
1.大場拓弥
2025年11月、編集部の問い合わせ用メールアドレスに、一枚の画像が送られてきました。
画像は、ゾンビサバイバルゲーム『7 Days to Die』のプレイ画面を撮影したものでした。
コンクリートで作られた小さな部屋の内部に、木製の看板が隙間なく並べられています。
壁、床、天井に設置された看板には、ほぼすべて同じ文字が書かれていました。
“大場拓弥”
入口側の壁にある看板だけは、内容が異なっていました。
“逃がさない”
室内には、ろうそくが一本置かれています。
画面上で確認できる範囲には、収納箱、作業台、寝袋など、プレイヤーの拠点として一般的に使用される設備は見当たりませんでした。
相談者からの依頼は、次のものでした。
”この大場拓弥という人が誰なのか知りたいです。
当時一緒にプレイしていた友人が、建物ごと複製しようとしていた時のスクリーンショットです“
相談者自身も、この名前には心当たりがないとのことでした。
2.Alpha 20.6
画面右上には、ゲームのバージョンが表示されていました。
Alpha 20.6(b9)
画面中央上部には、ゲーム内の日時として、
日:410
時間:02:46
と表示されています。
相談者によると、画像が撮影されたのは、日本人向けのPvPサーバーでした。
サーバー名は、
『くまのてサーバー』
だったといいます。
画像の正確な撮影日は分からないとのことでした。
ただし、Alpha 20.6が使用されていた時期に同サーバーでプレイしていたことと、同じような建物がサーバー内の複数箇所に存在していたことは覚えていました。
相談者の説明だけでは、この画像が本当にくまのてサーバーで撮影されたものか確認できません。
そこで編集部は、現在も運営されているくまのてサーバーのDiscordコミュニティを調べることにしました。
3.現在のコミュニティ
くまのてサーバーは、ゲームのバージョンを更新しながら、現在も運営されていました。
相談者を介してDiscordコミュニティへ参加し、過去ログを確認しました。
「大場拓弥」という文字列を検索したところ、2022年9月3日付の書き込みが見つかりました。
投稿者は、ゲーム内で不審な建物を発見したとして、管理者へ報告していました。
人の名前(本名っぽいもの)と逃がさないなどの脅迫めいた内容のものが書いてある看板が設置された建物が複数あるのを確認いたしました。
見ていて非常に不愉快だと感じましたし禁止事項の4と5に抵触していると思ったのでご報告させていただきました。
投稿内で挙げられた禁止事項の4と5は、それぞれ差別発言と不適切発言でした。
書き込みには、建物の正確な位置や数は記載されていません。
管理者がどのように対応したのかも、確認できる範囲のログには残っていませんでした。
ただし、相談者から提供された画像と、報告内にある、
人の名前
逃がさない
複数の建物
という特徴は一致しています。
この書き込みから、問題の建物が少なくとも2022年9月頃には存在していたことが分かりました。
4.当時の利用者
編集部は、通報が行われた時期の前後に書き込みをしていた複数のアカウントへ、Discordを通じて連絡しました。
返信があった利用者は、いずれも建物の存在については覚えていました。
ただし、誰が作ったのかを知っていると答えた人はいませんでした。
回答は、おおむね次のようなものでした。
“誰かの悪戯だと思っていました。”
“名前を検索した記憶はありますが、作った人は知りません。”
“発見した人が壊していたと思います。”
”サーバー運営のイベントではなかったはずです。
建物を最初に発見した人物や、通報を書き込んだ人物にも連絡を試みました。
一部のアカウントは、すでに削除されていました。
現在も使用されているアカウントの中には、当時とは名前やアイコンを変更しているものもありました。
そのうちの一つへ最初の画像を送ったところ、次の回答がありました。
“あれは自分が作りました。”
この人物は、当時「あーるじぇー」という名前でくまのてサーバーに参加していたと話しました。
現在は別の名義を使用しています。
以下、当時の名前に合わせて「あーるじぇー氏」と記載します。
5.建築者
あーるじぇー氏によると、「大場拓弥」と書かれた部屋は、本人が一人で建てていたものでした。
くまのてサーバーの同時接続者数を確認し、誰も接続していない時間帯を狙ってログインしていたといいます。
同時接続者がゼロになる時間帯は、決まっていませんでした。
およそ十日に一度、深夜や早朝に数十分だけ、サーバー内から人がいなくなることがあったそうです。
その時間に建築資材を持って移動し、ほかのプレイヤーに発見されにくい場所へ部屋を作っていました。
建築場所には、次のような場所を選んでいたといいます。
既存施設の地下。
道路から離れた森の中。
建物と地形の隙間。
プレイヤーが普段利用しない場所。
目的について、あーるじぇー氏は次のように話しました。
「前にログインしたときにはなかった建物が、次に来たときには建っている、という状況を作りたかったんです。」
入ってみたら、知らない人の名前だけが大量に書いてある。
それを見た人がどう反応するかを面白がっていました。
建築中の様子は、身内だけが参加していた別のDiscordサーバーで配信していたとのことでした。
6.通報のスクリーンショット
あーるじぇー氏は、当時使用していたDiscordの記録を確認し、一枚の画像を提供しました。
画像には、2022年9月3日にくまのてサーバーのDiscordへ投稿された通報が写っています。
編集部が確認した当時の書き込み内容と相違なく、偽造でないことは確かです。
画面左下に表示されているアカウント名は、
RJ
となっていました。
あーるじぇー氏によれば、これは当時使用していた表示名です。
通報を書き込んだアカウントとは別のものでした。
本人は、自分が作った建物が公式コミュニティで問題視されたことを知り、その画面を保存していました。
反応が来たので、身内サーバーの人に見せるために撮りました。
提供された画像では、建物が禁止事項に抵触する可能性があるとして報告されています。
一方、その直前のログには、あーるじぇー氏本人による、ゲーム内武器の不具合についての質問も残っていました。
建物を作った人物は、通報が行われる前後にも、通常のプレイヤーとして同じDiscordコミュニティを利用していたことになります。
7.身内サーバー
あーるじぇー氏からは、建築配信を行っていた身内用Discordの画像も提供されました。
このDiscordは、くまのてサーバーの公式コミュニティとは関係のないものでした。
記録の中では、問題の建物は、
大場拓弥ハウス
と呼ばれています。
参加者は、公式コミュニティの通報を見ながら、次のような書き込みをしていました。
同姓同名なら腹立つのわかるけど、なんも知らないのに腹立って壊すのすごいよね
大場拓弥って調べると俳優のアカウントでてくるので風評被害
大場拓弥ハウスを崩落させるために地下掘ったらもう一個大場拓弥ハウスが埋まってるとか気の利いたことできないの
各地の大場拓弥ハウスの中に1個だけ当たりを入れておけばいいんだ
豪華な賞品
ヘリコプターでも入れておけば
当たりがあるかもしれないから大場拓弥ハウスを見たら立ち寄らないといけなくなる
このほか、
大場拓弥ハウスでゾンビと戦うRJ
大場拓弥被害者の会
などの書き込みも残っていました。
周辺の検索結果にも、
大場拓弥ハウス全部壊されてて草
大場拓弥ハウスは無事なの?
再建の度に強化されていく大場拓弥ハウスに期待
といった発言も確認できました。
大場拓弥ハウス配信してほしい
は、あーるじぇー氏本人によるものです。
ただし、これらは身内用Discordでの会話です。
実際に再建された建物の数や構造を、そのまま証明するものではありません。
8.部屋の構造
最初に編集部へ送られた画像の部屋は、コンクリート製でした。
入口には、ロックの掛かっていない金庫扉が使われていました。
扉は、誰でも開けることができたそうです。
ただし、くまのてサーバーでは建築物の耐久値が引き上げられていたため、金庫扉やコンクリート壁を破壊するには時間がかかりました。
あーるじぇー氏は、建物の構造について次のように話しました。
「最初の頃は、だいたい同じ作りだったと思います。」
「途中から少し形を変えたかもしれません。
全部が画像と同じだったわけではないです。」
建物を何棟作ったのかは、覚えていないとのことでした。
「何個建てたかは分かりません。
十個くらいだった気もしますし、もっと少なかったかもしれません。」
室内にチェストなどの設備を置いたか尋ねると、次の回答がありました。
「最初は何も置いていませんでした。
途中からチェストを置いたものもあったかもしれません。
そこは覚えていません。」
最初に提供された画像に写っている部屋には、確認できる範囲でチェストはありません。
9.名前
建物を作った人物は判明しました。
しかし、看板に書かれていた「大場拓弥」が誰なのかは分かりませんでした。
あーるじぇー氏は、同名の知人はいないと話しました。
サーバー内のプレイヤー名でもなく、嫌がらせの対象として選んだ人物でもなかったといいます。
「自分は、その名前に身に覚えがありません。
誰か個人を狙ったものではないです。」
なぜ、その文字列を看板に書いたのか尋ねました。
あーるじぇー氏は、最初の一棟を作った経緯だけを覚えていませんでした。
「身内サーバーの誰かに、これを作れと言われた気がします。」
「でも、誰が言ったのかは覚えていません。
どうして大場拓弥になったのかも覚えていません。」
提供された身内用Discordの検索結果では、最も古い書き込みの時点で、すでに、
大場拓弥ハウス
という名称が使われていました。
名前を決めた会話や、最初の建築配信のログは残っていませんでした。
当時のDiscord参加者にも確認を依頼しましたが、名前を提案したと答えた人はいませんでした。
10.引退
あーるじぇー氏は、現在『7 Days to Die』をプレイしていません。
「就職することになったので、v21が実装される前にやめました。
それ以降は、ゲーム自体を起動していません。」
当時使用していたパソコンは残っていませんでした。
建築配信は録画しておらず、映像も保存されていないとのことでした。
ゲーム内で撮影した画像についても、ほとんど残っていません。
現存しているのは、公式Discordの通報を撮影した画像と、身内用Discordの会話記録でした。
くまのてサーバーは、その後もバージョンを更新しながら運営されています。
Alpha 20.6当時の建物が、その後の環境に残ったのかについて、あーるじぇー氏は知らないと答えました。
本人の説明では、引退後に同様の建物を作ることはできません。
11.相談者への報告
編集部は、ここまでの調査結果を相談者へ伝えました。
建築者とみられる人物が見つかったこと。
建物は、プレイヤーの反応を見る目的で作られた悪戯だったこと。
「大場拓弥」という名前の由来は、建築者本人にも分からなかったこと。
これに対し、相談者から追加の説明がありました。
相談者は、2025年10月に公開された製品版v2.4 b5で、久しぶりにくまのてサーバーへ接続していたといいます。
その際、サーバー内で「大場拓弥ハウス」を再び見つけたと話しました。
“まだ同じ建物がありました。
誰かが途中まで壊したような状態で、看板も数枚しか残っていませんでした。”
それを見て、昔撮った画像のことを思い出しました。
それで編集部に送りました。
最初に提供された画像は、Alpha 20.6当時に保存したものでした。
2025年に発見したという建物については、スクリーンショットを撮影していませんでした。
場所も、正確には覚えていないとのことでした。
残っていた看板に何と書かれていたのか尋ねると、相談者は、
*“大場拓弥じゃなかったと思います。*”
と答えました。
12.その後の記録
編集部は、くまのてサーバーのDiscordで、Alpha 20.6以降のログも確認しました。
使用した検索語は、
“大場拓弥”
“実名“
“逃がさない”
です。
確認できる範囲では、2022年9月の通報以降、同じような建物についての書き込みは見つかりませんでした。
製品版v2.4 b5の時期にも、建物の発見や撤去に関する報告は確認できませんでした。
ただし、Discord上で言及されていないことは、建物が存在しなかったことを意味しません。
ゲーム内で発見され、その場で破壊された可能性もあります。
過去の建物を知る別のプレイヤーが、同様のものを作った可能性もあります。
相談者が、以前見た建物の記憶と、2025年のプレイ内容を混同していた可能性も残ります。
いずれについても、確認できる資料はありませんでした。
13.調査終了
最初の画像に写っていた建物については、建築者と思われる人物まで辿ることができました。
本人の証言と、身内用Discordに残っていた記録から、少なくともAlpha 20.6当時の建物が、悪戯として作られていたことは確認できます。
ただし、「大場拓弥」という名前がどこから出てきたのかは分かりませんでした。
2025年に同じ建物を見たという相談者の証言についても、裏付けとなる画像や書き込みは残っていません。
あーるじぇー氏は、その時期にはすでにゲームを引退していたと話しています。
くまのてサーバー側の記録にも、それ以降の建物についての言及はありませんでした。
相談者の記憶違いだった可能性はあります。
誰かが同じものを作った可能性もあります。
確認はできませんでした。
2026年4月、編集部はこの件についての調査を終了しました。
-編集部 沖西
コメント
1件
うわ、これめっちゃ気持ち悪い…!「大場拓弥」って名前の由来が結局わからずじまいなのが一番ゾッとした。あーるじぇー氏が「誰かに言われた気がする」って曖昧な記憶だけ残ってて、提案した人も覚えてないって、なんだこれ。編集部の冷静な調査文体が逆に不気味さを引き立ててて、読み終わった後も胸の奥がざわついてる。2025年にもまだ建物残ってたってのも、偶然か模倣か…どっちにしても怖い。短いけど余韻がすごい作品でした🤍