高校2年の冬の夜
僕は寒くて暗い夜道を一人で歩いていた。
家に帰ろうと、明日になろうと、
僕に居場所がない。
僕には見えてはいけないものが見えてしまうんだ。
小さい頃から。
不思議だった。自分は本当のことを話しているのに
誰にも信じて貰えなくて
それどころか周りの人達は皆、僕を怖がった
自分が周りと違うと気がついた時は、奴らを恨んだ
でも今じゃ、奴ら同然
生きてる心地なんてしなければ、生きる気力もない。
――――――そんな時、僕はお前と出会った
?)君、俺のこと見える、?
電柱にもたれかかる制服を着た男
“この人、幽霊だ”
そう思い通り過ぎようとした。
?)ちょ、無視すんなって
〃)見えてるよね?
大)別に、
?)おわ、霊感ある人ってほんとに居るんだ…
大)…
?)ねえ、暇?
大 )忙しい
?)俺と話そーよ
〃)俺暇でさ
大)知らない
?)そう言わずにぃ
〃)君しか俺の声聞こえる人いないんだしさ
大)……
こうして、僕とこいつの奇妙な関係が始まった。
コメント
1件
なんかちゃんと見るといいね…