_φ(・_・カキカキ
眠い,とにかく眠い
教室は黒板に文字を書く先生の音と先生が長々と喋る声が聞こえる
ずっと描いてると眠くなる,昨日は白熱しすぎて,眠くなって来た。
「寧々さんっ!」
小声で私を起こそうとする声が聞こえた
私が体を起こすと琴葉が話を続けた
「次,ここ書くらしいので問題を解く時間に,これ描いちゃってください」
「ん〜…わかった…」
琴葉は私のお母さんみたいな人だ。そりゃ好かれるのもわかる。
噂だが琴葉のファンクラブがあるとかなんとか,まあ本人は知らないのだが
「…なあ,琴葉,これ教えてくれないか?」
「え?まあ…いいですけど…」
遠慮がちな声が聞こえた,琴葉は私が翔也のこと好きだってのは知ってる,だから遠慮がちなのだ。
「…〇〇〜 」
嫉妬すると思った私はすぐさまそこから離れた,そこには私は入れないと思ったのだ
でも気になるのは気になる,2人がギリギリ見える位置に座り,友達に問題を教えてもらった,2人を見ると翔也は私の席に座っていた
ちょっと口角が上がってしまい,友達にきもいよと言われた。
仕方ない,辛いと思っていたのに,好きな人が自分の席に座ったら口角葉上がるに決まってる。その後チャイムがなり,彼が座った席に座った
モグモグ
漫画には屋上で食べたり,空いてる教室で食べたりするだろう,うちにそんなんはない屋上は立ち入り禁止となっており,自分の教室で食べる。
「寧々さん,嬉しいことありました?」
不意にそんなことを言われた。
「え?な,なんで?」
つい戸惑った感じに言ってしまった。
「正解みたいですね」
バレないと思ったのに…
「もしかして,一限目のやつですか?」
「なんでわかんの…」
「だって寧々さん私がギリギリ見える位置に座って,少し口角上がってましたよね?」
そうだ忘れてた,あの席もろ琴葉の席から見えるんだ
自分がはずかしいところを突かれた気がして何も出なかった
ダンダンダン‼︎
キュュッキュッキュ‼︎
ピーーーー!!
「はああああああ!!疲れたあああ…」
「それじゃあ五分休憩とりまーす」
「「「はーい!!」」」
放課後,体育館にはバスケットボール部の声が響いていた。
春咲南高等学校は体育館,武道館合わせて六つある。
第一体育館はほぼバスケットボール部が占領している。
ジャーーーー
体育館の裏にある水道で顔を洗っていた
今は4月の半ば,春なのにめちゃくちゃ暑い
「あ,最悪水筒忘れた」
早く顔を浴びたくて水筒を忘れたのかもしれない。
取りに行こうと戻りかけた時
グギッ‼︎‼︎
「い”ッ!!!」
思いっきり足を捻った。
その瞬間,頭の中が真っ白になった。
どうしよう。もうすぐ決勝戦なのに…!
足痛い…動けない…!
泣きそうになった,もうどうしたらいいんだろうッ…
瞳に水が滲んだ時…
「おい,なんでここで座ってんだ?」
そう声をかけて来たのは全身に汗を滲ませた
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