カルダルム街
カルダルム街は人で賑わっていた。話し合っていたり、買い物をしていたり。いろいろな人がいた。スクルドはこの数年間森でずっと鍛錬を行ってきたので、とても新鮮な気分になった。
冒険者ギルドへ着くとさっきよりも賑やかな声が沢山した。
案内「へいらっしゃい!お前は……見ねぇ顔だな。まあいい。冒険者申請しに来たのか?」
スクルド「はい。こちらに来れば申請できると聞いて来ました。」
受付の男はスクルドのプロフィールを見た。
すると男は大笑いした。
受付「ばっかwお前みたいな貧弱なやつだれが受け入れんんだよwしかもお前詳細見れねぇけどスキルが2つしか使えねぇじゃねぇかよww」
受付がそういうとギルド内は更に爆笑へと誘われた。
野次馬「はははっw命知らずのバカめw自分の力にでも酔いしれてんのかw」
スクルドは野次馬の方へ行った。
スクルド「一心剣技 殺気」
スクルドは心の中で唱えた。この技は剣を通常ではありえない速度で剣を振り回すのでその風圧であたかも殺気が出てるように見える技だ。勿論剣技だから当たると傷ができる。野次馬は数個の傷跡が出来た。すると野次馬はその殺意で背筋が凍ったような感覚になり、慌てて逃げ出した。
スクルド「んで?冒険者受付はやってくれるのかい?」
受付「あっ……はい。今すぐマスターを呼んできま……あっ、もうそこにいらっしゃったのか。」
スクルド「!?」
ギルドマスター「よお。ギルドに加入しに来たんだろ。早く来い。」
スクルドは言われるがまま別の場所へ連れていかれた。
スクルド「ここは……?」
何やら闘技場のような場所に連れてこられた。
そこには沢山の人がいた。
マスター「ここでお前は加入試験を受けてもらう。ここで出てくるモンスターを倒せ。それで試験は合格。簡単だろ。」
そうマスターがいうと沢山の魔物が出てきた。
スクルドはすぐ剣を構えた。
スクルド「一心剣技 居合切り」
しかし魔物には傷1つしかつかない。
明らかに試験でやらす難易度じゃない。
スクルドはそう思った。明らかに叶う相手でもない。
そうしていくうちに魔物が近づいてくる。
スクルド「一心剣技 半月」
これもあまり効果はなかったが半月の動きでどうにか攻撃を避けられた。
スクルドは剣を振る。だけど剣技を使わなければ傷すらつけられない。
スクルド「スキル1 炎魔法 炎陽」
魔物「ギナッ!?」
炎陽は少し効いたが時間が経てば回復してしまう。
咄嗟にスクルドは炎陽を出した。
ギルドマスター「同じ手は通用しねぇぞ。根性見せやがれ。」
するとスクルドはそのまま突っ込んでいった
そして魔物には無数の傷跡が出来た。
ギルドマスター「なっ!!(コイツ!!さっきの奇妙な技を使いやがった!!)」
そうこれは野次馬に使った一心剣技の殺気だった。これは威力は他の剣技に劣るが範囲が広いので効率よく傷を与えられるのだ。
そこに炎陽の炎が加わり大打撃となった。
そして遂に魔物を倒したのだ。
しかしまだ魔物は5匹ほど残っている。
ふとした瞬間魔物の爪がちょうど脇腹に刺さった。
スクルドはその場で倒れ込んでしまった。
第4話 〜完〜
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