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今回登場するレッドとブルーは、普段の2人とは違ってメリーバッドエンドVerのストーリー内のレッドとブルーです
レッド…激重ヤンデレ
ブルー…メンヘラ(精神病持ち)
⚠️自傷表現あり
〜愛苦しい〜
いつもどおり暗く湿り気のない部屋で、俺は腕のケロイドとケロイドの間を慎重に掻きながら、ずっとこちらの太ももを撫でてくるレッドに気を向けていた
レッド
「……」
ブルー
「…なんだよ。レッド。」
レッド
「いや…ブルーって…左足の太ももにあんまり傷ないよね」
ブルー
「…あ、あぁ…まぁ、そうだな」
急になにを言い出すのかと思ったら、またもやいつもどおり傷の話だったものだから、俺は無意識に目を反らした
レッド
「…ねぇ。」
ブルー
「なに」
レッド
「そんなに左足の太もも、スペース空いてるんだし…せっかくだから…僕の名前刻んでよ♡」
ブルー
「…は…?」
『僕の名前刻んでよ』
その言葉を聞いた瞬間、全身の感覚が途切れ、さきほどまではいやなほどあった腕の痒みも嘘だったかのように消え去った
レッド
「あ、大丈夫!安心して!流石に名前全部刻むのは大変だろうし…「レッド」だけでいいから!もちろん、僕も手伝うよ!♡」
ブルー
「え…いや…そういう問題じゃなくてだな…」
レッド
「ん?」
ブルー
「ッ……」
その、無邪気な子供のような男は、さも母親に抱っこをねだるかのようだった
レッド
「僕、ブルーのこと大好き…。
…だから、刻んでほしいな…?
ブルーも、僕のこと…大好きだもんね…?♡」
そう、何度も確かめるように言いながら、引き出しから比較的新しめのカミソリを取り出し、勝手に俺のズボンを下ろす
ブルー
「ちょっ…レッドッ…!」
レッド
「ふふ…♡
一文字目は僕が刻んでいい…?♡」
嬉しそうに、愛おしそうに、日光を知らない俺の太ももを眺めながら、青暗く光るカミソリの刃を当てる
ブルー
「だからッ…話をッ…ん”む”っ!?」
レッドの手を退けようとした途端、レッドの匂いが強くなり、口がぬるく埋まる。
レッドが体を動かしたせいで、肌と刃が擦れて一本、刻まれてしまったようだ
慣れている痛みと、今だに慣れない温もりが混ざり合って、体の奥底からむずむずとした感覚が沸き起こってくる
レッド
「ふ”っ…ブルーっ…大好きっ…♡大好きっ…♡」
ブルー
「ん”…ふ”ッ…ぅ…」
俺が温もりに埋まっている間も、レッドは手を止めることはなく、太ももの痛みは広がる一方で、刺すような痛みのあまり背中が反る
深紅の口紅から香る、全てを包むような黒いバラの匂いと、太ももから滴る甘酸っぱいコバルトブルーの血の匂いが渦を巻いて、気が遠くなりそうだ
でも、この温もりが、たまらないほど心地よくて、これがなくなると思うだけで、泣き叫んで頭を叩き割ってしまうほどだ。この安心感のみが、ずっとあったらいいのにと何度も繰り返し思う
ブルー
「ふっ…ぷはッ……は……」
レッド
「ふふッ…ブルー…見て…♡
上手に刻めたよ♡」
おそるおそる、その嬉しそうな声に沿って下を見ると、唯一まっさらに残っていた肌に「レ」と深く、しっかりと刻まれていた
息が荒くなって、何度も疑わしく太ももを確認したい一方、もうなにも見たくないという感情も湧いてくる
レッド
「残りの「ッ」と「ド」、ブルー、自分で刻める…?それとも、また僕が刻む…?♡」
もちろん、刻みたくなどない
でも、もう最初から俺に選択肢などはないということは明白に分かっていて、仮にあったとしても、俺にその選択をする勇気などないということが安易に想像できた
ブルー
「ッ……じ…自分で…やる…」
もう、あの恣意的に扱われる感覚が嫌なのか、またあの複雑な温もりに溺れるのが怖くなったのかは分からないが、俺は刃を食いしばりながら、おそらく現在の状況下では最適と思われる選択を選んだ
その選択を聞いたレッドは笑顔を崩さずに「分かった♡」とカミソリの手持ち部分をこちらに向けて渡してきた
渡された、持ち慣れたはずのカミソリを持つ手が思わず震える…
ブルー
「ッッ…」
しかし、震えていてもなにも状況は変わらないのだ。レッドの視線や興味が逸れることはないし、俺がなにか画期的なアイディアを思いつけるわけでもない
ひとつ、呼吸を整えてから、ある程度使い古した刃を「レ」の隣に当てる
ブルー
「ッ……ッ…」
一画、一画刻んでゆく。
刻むたびになにかが崩て、なにかに支配される感覚がする。さきほど整えた息もすぐに荒くなってしまった
レッド
「うん、うん…♡
上手…上手だね…♡ほら、ブルーの青い血、ぽろぽろ出てきてるよ…可愛いね…?♡」
俺が目を背けたいことを、レッドはいつも声に出して伝えてくる…
「ッ」…「ド」…
全て刻み終わり、「レッド」という文字が、はっきりと表れた
そんな太ももを見たとき改めて、俺の体はもう自身のものではないのだということを明確に自覚した
レッド
「ふふ…上手に刻めたね…♡偉いねぇ…可愛いねぇ…ブルー♡」
そう、こんな俺に対して何度も何度も「可愛い」を連呼しながら頭を撫でてくるレッドを前に、こんな俺は放心して紺色に包まれた部屋の壁を眺めるほかなかった
コメント
1件
この話、すごく引き込まれました……。 「名前を刻んで」ってレッドが無邪気におねだりするシーン、あまりに歪で美しくてゾワッとしました。ブルーの「自分でやる」って選択も、もう逃げ場がない感じがひしひし伝わってきて、胸が締め付けられました。 愛と傷がぐちゃぐちゃに混ざり合う、すごく濃度の高いお話でした。続きが気になります。