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初めましてみつとです。
自己満でAIで小説書いてます
完成したのでぜひ見てってください
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登場人物
カイル:愛らしい男の子
カズキ:長身で活発で明るい
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微BLです
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長いです。時間的に厳しいよぉって方はここで閉じる事をオススメします
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ある日の夕暮れは、どこか埃っぽく、寂しい色をしていた。スマホをいじりながら裏通りを歩いていたカズキは、ふと顔を上げた。壁にもたれかかって座り込んでいる、一人の少年が目に留まった。色素の薄い髪に、潤んだ瞳。その顔立ちは可愛らしく、どこか儚げだ。カズキは、何か放っておけないものを感じて、声をかけた。 「大丈夫?こんなところで」 少年は小さく顔を背け、か細い声で「…ううん、べつに」と呟いた。カズキは、そんな彼の様子が面白くて、一方的に喋り続けた。 「俺、カズキっていうんだ。あんたは?」 少年はしばらく黙っていたが、やがて根負けしたように、小さく「カイル」と自分の名を告げた。それが、二人の物語の始まりだった。カイルとカズキは、毎日のように会うようになった。最初は無言で隣を歩くだけだったカイルも、次第にカズキのどうでもいい話に相槌を打つようになる。カイルは運動が苦手で体力もない。だから、長い距離を歩くとすぐに息が上がるカイルに、カズキはいつも自然とペースを合わせ、時には当たり前のように手を引いて歩いた。カイルもそれを振り払うことはなく、小さな手はカズキの温かさに慣れていった。
カズキは、カイルのクールな表情の裏に隠された、不器用な優しさや繊細さを知っていく。一方カイルは、カズキの底抜けの明るさや、他人の心を自然と解き放つ温かさに惹かれていった。ゲームが得意なカイルは、家にいる時はよくコントローラーを握っている。集中すると無意識に口が少し開いてしまう可愛らしい癖を、カズキは「可愛い」と思いながら眺めるのが好きだった。カズキはゲームは苦手だけど、カイルの隣にいる時間が何よりも大切だった。
週末には、カズキがカイルの部屋に遊びに行くことが増えた。小さな部屋で並んで座り、カズキがスマホで動画を見ている横で、カイルは静かに本を読む。疲れたカズキがカイルの肩に頭を乗せてきたり、いきなり後ろから抱きついてきたりすることもあるが、カイルはもうそれを振り払うことはない。むしろ、その温かい重みが心地よかった。
ある雨の日、カズキが唐突にカイルの手を握り、「俺がそばにいるよ。寂しくさせないから」と告げた。その言葉に、カイルの心臓が大きく跳ねた。カイルは「……もう、かってにして、いいよ」と呟くのが精一杯だったが、その手はカズキの温かさに包まれたままだった。それから、二人の関係は目に見えて変わっていく。カズキはカイルの部屋に泊まることが増え、カイルもそれを咎めることはなくなった。
冬の夜、冷え込む部屋で、カズキが唐突に言った。 「なぁ、カイル。俺、あんたと一緒に暮らしたい」 カイルはゆっくりとカズキを見つめた。いつものチャラい口調とは裏腹に、彼の瞳は真剣だった。カイルは少し考え、初めて自分からカズキに手を伸ばし、その指を絡ませた。 「…うん、いい、よ」 カイルの小さな返事に、カズキは飛び上がって喜んだ。こうして、二人の同棲が始まった。
二人の絆が試されたのは、カズキがカイルのいじめを知った時だった。放課後、体育館裏の人気の少ない場所で、カイルは数人の生徒に追い詰められていた。体力のないカイルは抵抗する気力もなく、ただ顔を伏せて耐えるばかりだ。心ない言葉が投げつけられ、持っていた本が床に散らばる。苛立った生徒の一人が、カイルの顎を掴んで無理やり顔を上げさせ、拳を振り上げた。カイルはギュッと目を閉じ、衝撃に備えた。その瞬間だった。
「そこまでだ、てめぇら」
そこに立っていたのは、カズキだった。いつものチャラついた笑顔は完全に消え失せ、その瞳には鋭い光が宿っている。いじめっ子たちは、突然のカズキの登場にギョッとして動きを止めた。振り上げられた拳は、カズキの低い声にピタリと止まる。カズキは一歩、また一歩とカイルに近づき、カイルの前に立ちはだかった。 「関係なくないね。俺の大事なカイルに、何してんだよ、お前ら」 普段の明るいカズキからは想像できないほどの威圧感に、いじめっ子たちはひるむ。カズキはカイルの震える肩にそっと手を置き、いじめっ子たちを一瞥した。 「もういいだろ。行くぞ、カイル」 カズキはカイルの手を引いた。いじめっ子たちは、カズキの放つオーラに何も言えず、道を開けるしかなかった。
体育館裏から少し離れた場所まで来ると、カズキはすぐにカイルを抱きしめた。カイルの体は、まだ小さく震えている。 「……大丈夫?」 カズキの声は優しく、背中をゆっくりとさする。カイルは、カズキの胸に顔を埋めると、こらえきれずに嗚咽を漏らし始めた。我慢していた感情が堰を切ったように溢れ出し、カズキの服の肩を濡らす。 「……っ、こわかった……カズキ、きてくれて、ありがと……っ、うぇ……」 か細いカイルの声と震える体に、カズキはさらに強くカイルを抱きしめた。 「当たり前だろ。もう、一人で我慢しなくていいからね。俺がいるんだからさ」
カズキの温かい言葉と、確かな腕の中に、カイルはすっかり身を委ねた。あの夜、二人の心は、誰にも壊せないほどに強く結びついた。
数年後、二人は親しい友人数名だけを招き、ささやかな結婚式を挙げた。カイルの体力や、大勢の注目を浴びるのが苦手な彼のために、二人が選んだ、温かく穏やかな式だった。誓いの言葉を交わすとき、カイルは少し照れながらも、カズキの目を見て誓った。この日、二人の新しい物語が始まった。
今、二人は夫婦として、ささやかながらも温かい日常を送っている。 朝、カズキの騒がしい目覚ましで一日が始まる。カイルは相変わらず寝起きが悪く、カズキの頬へのキスでようやく目を覚ます。外出は、体力のないカイルに合わせてほどほどだ。あるデート中、カズキが女性にナンパされた時、カイルは拗ねたように唇を尖らせる。「…カズキ、ばか」と呟くカイルに、カズキは抱きしめながら「俺はカイルだけだよ」と囁いた。 逆に、カイルがナンパされた時は、カズキが激しく嫉妬する。「俺の方が先にカイルを見つけたんだから」と、独占欲をむき出しにするカズキに、カイルは「…うん、あたりまえだよ」と、小さく微笑む。
夜、ベッドで寄り添いながら、カズキが「大好きだよ」と囁けば、カイルは唇を重ねながら「…カズキもね」と小さく返す。この穏やかで愛おしい日常こそが、二人の何よりの宝物だった。
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お疲れ様でした
どうでしたか?長かったですが見て下さりありがとうございました。
小説が出来次第投稿してまいりますのでフォローの方お願い致します。
それではThank you for watching♪