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朝、微かな物音に目を覚ますと、そこには乱歩さんがいた。
太「おはようございます、乱歩さん」
乱「あーおはよう太宰。お前たち、昨日からずっとここにいるのか。」
太「はい、昨日は疲れてこのまま」
乱「いーや、昨日帰りたがった敦を止めて、膝枕を請求したんだろう?はぁ、太宰、お前って奴は」
さすがは乱歩さん、すべてお見通しか
太「ふふ、安心してくださいよ、事はしていません」
乱「それもわかってるわ!」
やかましいと言うように冷蔵庫に入っているケーキを取り出すと、それを1人で頬張り始めた。
太「よく飽きませんね、それ」
乱「まぁね〜、あげないけど?」
会話に一段落がついたところで、もう1度敦くんのほうを見た
太「…、君もまぁ、よく寝るね」
敦くんの頭に手を伸ばそうとしたけれど、乱歩さんもいたので、辞めた
太「敦くん、起こした方が良いですかね」
乱「いいや、辞めときな。敦は今すごくいい夢を見ているからね」
太「“それ”、夢も分かるんですか?」
乱「それ、って超推理の事かい?当たり前だよ」
他愛のない会話をしていると、私たちの会話に敦くんは目を覚ましてしまった。
敦「ん…、太宰さん?」
太「おはよう敦くん」
敦「あ、え?お、おはようございます?」
頭の上にハテナを浮かべた敦くんが数秒後顔を少し青くして
敦「僕、あのまま寝て…」
と焦った様子で言った。
敦「あ、と乱歩さんも?!」
乱歩「おはよう敦」
敦「おはよう、ございます…」
朝から元気な彼の様子に笑っているとそれを横目に見た乱歩さんは全てを悟ったようにケーキを再び冷蔵庫に戻した後、去っていった